指でモノを掴むと?

日々何の気なしにモノを拾ったり掴んだりしていますが、指でモノを掴んでみると、とある事に気づきます。
それは”肩が緊張する〟と言うこと。
人間は指先が器用に使えます。
ただし、指を器用に使うには必ず”支点〟つまり固めないといけない所が出てきます。
それが”肩〟です。
試しに肩を少しユラユラさせながら指を動かしてみてください。おそらくかなりぎこちなくなると思います。
普段からPCずっと弄ってたり、スマホ弄ってたりすると指先ばかり使ってしまいます。そうするとその神経回路が強くなってしまいます。
と言うことは”肩が常に緊張している〟状態が自然と出来上がってしまいます。
そういう意味では器用さの代償として肩の不具合とかが出てるといっても過言ではありません。
なのでなるべく指に頼りすぎない日常生活をするのがいいわけですけども、あんまり現実的ではありません。
ではどうするのがいいのか?ってなると”手の甲、手のひら〟をしっかり使うと負担を減らすことができます。
手の甲や手のひらの運動はインナーで繋がります。指はどちらというとアウターの繋がりが強いです。
試しにゴルフボール位のサイズのモノを手のひらだけで包むように持ってみてください。
この時、肩とかよりも脇や肋骨の体幹部へ刺激が入ります。手のひらでモノを握ってる時は肩も回しやすいはずです。
脇や肋骨周りに締まるようなテンションがかかると肩が楽に動くようになっています。
一時期流行った”立甲〟なんかも脇が動かないと出来ないんです。
手のひらや手の甲が動かない要因としては”日常生活で力が必要な動作が少ない〟事が挙げられます。例えばクワを長時間使って畑耕していくと指が馬鹿になって使えなくなります。そうなると仕方なく手のひらや手の甲に力が入ってインナーマッスルが働きだしていく……という感じ。
負荷が強い生活を小さい頃から送ってたからこそ自然に動いていた訳です。
そこを単に力を抜けとか言われてもその領域にはいかないのですね。
今の生活環境ではそういうわけにもいかないのでやれる事と言ったら、『意図的に手のひらや甲を動かす』事。
手のひらにゴルフボールを2個持ってゴロゴロ回してみたりするのも良いかもしれません。
まずはどんな動きでも良いので動かす事からですね。
インナーの動きが出てくるとアウターの負担も減るので色々楽になってきますよ。

”指先は器用で便利だけど、身体を壊す要素がある〟ってのを頭の片隅にでも置いといてもらえるといいかなと思います。

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