腱引きも一応武術寄りの身体使いをするので

腱引き(スジ引き)も武術派生の活法という事になっていますので、多少なりとも武術の身体使いは研究する必要があります。
残念ながらほとんどの腱引き師は現代的な身体使いだったりしますが…… 

かく言う自分も当初は研究こそはすれやはり現代的な身体使いをやっていたわけでして、どうしても他の療術、施術と大きな違いを出すには至らなかった訳です。

効果はそれなりに出せるけど『なんちゃって腱引き』になってしまう要因はやはり身体使い。
同じような事をやってても技のキレが変わるのはその部分。
昔の人は職業に応じて自分の身体を特殊な装置化していました。普通に歩いてるだけでその人がどんな仕事をしている人なのかわかってしまう位だったそうです。
やはり自分の身体を腱引きに合わせて装置化出来るかどうかが大事。
自分の場合はちょっと毛色が違うので純正腱引き装置にはなり得ないですが、その位極端でも作り上げられると他とは違った事が出来るかなと。

色んな道具を使ったり、精神世界ひっぱり出して来たりとかやる腱引き師もいますが、そんな事よりもっと身体使い考えた方が実益に繋がるよと。

最近はどうしても解剖学や生理学的な知識を詰め込むノリになってきてるのですが、まずは自分を作り変える事が先決。
それが出来れば段々相手を見た時に今まで見えなかった部分が見えだすようになります。
知識はそこから付け足せばいいんです。

自分もまだまだレベルが低いので偉そうな事は言えませんが、やってなかった頃から見れば相当変われましたね。

武術系の身体操作をちょっと研究してみると施術への考え方が変わります。
壊し方崩し方を考えると逆が見えます。
最初に治し方覚えない方がいいと思います。

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