ケツの穴を締めろ

子供の頃に爺さん婆さんの世代の人によく言われたフレーズです。『ケツの穴を締めるんだ』と。
リンゴの収穫期にリンゴの沢山入った箱を持って坂道降りたり登ったりしてたのですが、当時小学生の自分にはやはり重いわけです。
その時に言われたのが『ケツ穴締めるんだ』と。
言われるままにやってたら確かに少し楽。
相撲部にも入ってたのでそこのコーチにもケツの事は言われた気がします。
大人になるに連れて段々そんなフレーズも聞く事が無くなりました。

いい歳こいたオッサンになりかかって身体の不調がアッチコッチ出だして、身体の使い方を変えたら変わるかな?と身体操作を色々研究し始めました。
長年やってくると身体使いは大事なのだけど、根本的に動かせてない箇所が驚くほど多い事に気付きだしました。
なので今はそっち方面にアプローチする事にシフトしていっております。

それでふと思い出したのが『ケツの穴を締める』というフレーズ。
やってみると締まってるのか、締まってないのかすら曖昧なのに気付かされました。
肛門の感覚が鈍くなってるのだなと。
武術、武道でも色んなやり方、教え方がありますが、そもそも鈍くなってる箇所を意識するのが難しい人には届かない。

なんで肛門感覚が鈍くなるのか?と思った時に内臓が下垂して骨盤底に負荷がかかり過ぎてるからかもしれないと仮定して、それを解消しようと思い始めました。
比較的簡単に肛門を締めやすくするには”立った状態でお臍の穴を見るように身体を丸める〟とやりやすくなります。
そしてその状態で息を吸いながらお臍を引き上げるように少しだけ意識します。
これを数回でいいので毎日やるようにしていくといいと思います。
腰が突っ張りやすい人もこの動作で少し緩和してきますよ。
肛門を直に力入れてしまうと人によっては痔になったりするので、肛門には力はいれません。
身体を丸める動作にはそれだけで骨盤底筋を締める動きが入ります。そしてお腹にゆとりを作れるので呼吸で内臓を引き上げやすくなります。
内臓下垂が起こってると臍周りが下がって、固くなってたりします。

後は単純にお腹の中の滞留物、いわゆるウンコをガッツリ出すのが大事。直腸やS字結腸に詰まりが多いと肛門周りが動きにくくなるのでなるべく出していきたいところです。
浣腸とかも効果的です。
鼻詰まりが酷いとか、口内炎が出来やすい人も浣腸して緩和したケースが自分の周りにはいます。
もちろん食べ物とかも大事です。

ケツの穴がちゃんと機能してないと力が出せないだけでなく、思わぬ体調不良を起こしたりするので少し気にかけてみると良いと思います。


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