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0049 いわき市❸ 地元の観光業を考える後編 メヒコと阿弥陀堂

【旅ログ】
to インバウンドの再開へ向け田舎を盛り上げたい方
to いわき市の主要観光地の一部をちら見したい方

インバウンド再開が期待される中、いわき市はどうしていくべきか。2日間回った観光地の中で、考えたことをつづります。ちょっとした気づきが、あとで大きなうねりになることもある。そんな期待を未来の自分とその仲間に託すイメージ。後編は内郷、湯本エリアで回れたところ。

国宝白水阿弥陀堂-文化財を深く理解するために

福島県唯一の国宝。白水阿弥陀堂へ。参道をぐるっと。地元の紅葉を見るのは20数年ぶり。日本の秋から冬。昔は切ないものがあった。今は、澄んだ空気がたまらない。

紅葉が見頃でした。

阿弥陀堂…阿弥陀如来を本尊とする仏堂のこと。平安時代からの浄土信仰に伴って数多く建てられた。
形式は大別して2つ。1つは、現世に阿弥陀仏を見て、かつ来世に極楽往生を遂げるために、主に修行を目的として造られたもの。天台宗の常行堂(常行三昧堂)に始まる。もう1つは、この世に阿弥陀仏の極楽世界とその荘厳を想像して造られたもの。五重塔がその例。

白水阿弥陀堂…平安時代末期の1160年建立。国宝。真言宗智山派の願成寺が所有。(wiki抜粋)

橋を愛でる感じで撮りたかった。ただ寒がっている背中。

文化財を前にすると、オーディオガイドの選択肢がほしいといつも思う。もちろん多言語対応。理解を深めたい方の選択肢がふえる。

作り手が順路をある程度明確にすることになるのもよい。一定の自由度ありのワンウェイでの通路コントロール。どう周るか考える手間がひとつ減り精神的に楽に。

日本に数ある旅行サイトとアプリ。インバウンドのもりあがりを契機にいっきに増え淘汰されている。がんばってほしい会社がある。

ON THE TRIP

日本中の観光地の現地で、QRコードからオーディオガイドを聞くことができるアプリ(一部有料)。多言語対応。この前、椿山荘ではじめて出会う。自分のアイディアと合致した。いつか作り手の方たちとお話ししてみたいと思っている。

では改善点を考えてみる。

英語対応。そのためにも先程紹介のアプリはひとつの切り口としてよい。
端的な説明。一言では語れない複雑な歴史、祀る神様がいる自社仏閣。それでも、毎回思うのが、案内が長たらしく、一言でどういう場所なのか要領を得ないものが多い。この課題意識を関係者と共有していきたい。

湯本温泉はどうなっている?

1300年の歴史ある温泉街。日本三古泉とか、三箱の湯とかに数え上げられるときもあるらしい。今の立ち位置と、今後どうなっていくのか。

いわき市の湯本駅。風情あり。

湯本温泉…開湯は奈良時代。戦国時代は領主が湯本に湯治に来ていた記録。明治時代、浜街道が整備されると温泉宿場として栄え、年間約2万人前後の浴客で賑わう。だがその後、大規模な石炭採掘で温泉を汲み上げ、大正8年には湯脈が断たれる。温泉町として機能を失う。
しかし先人達により温泉揚湯会社を設立後、毎分5トンの揚湯を確保できるようになり、年々温泉面は上昇。
昭和40年中頃から石炭の斜陽。炭坑会社は温泉娯楽施設(現 スパリゾート ハワイアンズ)設立。企業転換を図ったので、他の鉱山都市のような大きなダメージは受けず。いわき湯本温泉旅館共同組合

足湯が迎えてくれます。

古き良き温泉宿場が並ぶ。少ない時間の訪問の中で課題を考える。

・夜も楽しめる参道がない。ランドマーク的な場所がない。またはわかりにくい。通常、盛り上がりのあるエリアがもう少しわかりやすいと思う。温泉街は朝、昼、夜で別の顔をもって楽しませてほしい。

あとは、次回泊まってみていろいろ課題を発見したいと思います。

メヒコレストラン-愛され続けるカニピラフ

最後に両親と行ったいわき市民のわくわくとノスタルジーのレストラン。メヒコへ。

メヒコは現在15店舗を展開するシーフードレストラン。ここ”SHARK WORLD”は以前水族館併設のレストランをリニューアルし2020年12月にオープンしたばかり。

かなり内装は素晴らしい。水族館もさることながら、凸凹した漆喰の壁は、高級感を演出。

カニピラフ、スープ付き。これがうまい。カニは殻付きと剥き身が選べる。今回は映え重視。このあとカニとの格闘で無言になったのはいわずもがな。またスープがとても優秀な味。カニのエキスが濃いの濃いの。来店していたのは家族連れが多く、特別なお祝いの空気の方が多かった。

メニュー表はファミレス感が強かった。多少高級な表紙や雰囲気のあるざらっとした質の紙を使っても良いのではと思った。
定番のおせち。いいんだけど雰囲気の統一性が失われるのは確か。メヒコの雰囲気をもう少し活かしても良いのだはと思った。

課題意識が旅を面白くする

3編に分かれた地元の観光を考える。熱を帯びたインバウンド視点での記事。面白かった。ここに書いたことが自分の中でつながりや面になり、次のステップになる気がしている。観光は総合力。自分もまだまだ勉強するし、本業もがんばる。そこから生まれるアイディアや自分の飛躍や変化が楽しみ。

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