0117 冬の沖縄旅❽ 琉球神道をたどる(前編) 神の島『久高島』へ
【旅ログ】
to 沖縄の伝わる神々の伝説に触れたい方
沖縄の神々の物語をたどる旅の記録。快晴も風の強い日だった。 2021年の大晦日『久高島』へ。琉球神道の源流。荘厳な歴史を畏多くものぞかせてもらう、そんなわくわくを胸にいだきながら向かいました。
島の概要と移動
那覇バスターミナル→バス(約1時間)→ 安座真港カーフェリー乗場→フェリー(約25分)または高速船(約15分)→久高島,徳仁港フェリー乗船場
というルート。待ち時間を合わせても那覇から2時間ほどで島まで到着する。
レンタル自転車の旅と島猫
勾配はないがやや細長い久高島。自分も含めほとんどの観光客が自転車をレンタル。自転車での小さな冒険。
大きなホテルもなく、整備されているとはいえない観光地。逆に、素朴でありのままの島が歴史そのもの。
久高島民俗資料室にみる世界観
港と集落から少し外れた所に久高島宿泊交流館がある。入ると民俗資料室。独特の琉球神道の言葉と風習。小さなスペースですが、継承されている文化と過去の研究の成果が見て取れる。
この世界観はなんたるか。内地とは一線を画す独自の文化圏。日本本土、中国、東南アジア、あらゆる文化圏からの影響を受けながら独自の島文化が形成されてきたのだろう。
イシキ浜 - 贅沢な時間を過ごした
『琉球国由来記』(1713年)という沖縄研究の重要書物。島の東海岸イシキ浜に流れ着いた壷。その中に五穀の種子が入っていたと記載がある。五穀発祥伝説の浜がこのイシキ浜。
この砂浜でひとり、約1時間。贅沢で必要な時間を過ごす。生き方を考える時間になった。
アマミキヨ降臨。聖地バビャーンへ
イシキ浜をあとにしさらに北東への一本道を進む。4人組のご家族とほぼ同じルート。ご両親が力一杯ペダルを漕いでました。みえてきたのは島の最東端。琉球開闢の祖アマミキヨが降臨した聖地バビャーン。
まとめ - 沖縄文化レイヤーのベース
久しぶりの沖縄。目的地への距離と時間。その間隔を徐々につかんでいくのが旅のスキル。久高島は旅をするまでは、なんだか遠そうでよく知らない島。ノーチェックだった。ゲストハウスで出会ったカメラマン。沖縄の礎となった島がある。久高島だ。彼がその存在を教えてくれた。しかも日帰りで行ける。
旅先での情報入手の期待値は、ゲストハウスの自然発生的な会話の流れ。今回も腹落ちする背中を後押ししてくれる情報をいただいた。画して、7年ぶりの日本での大晦日は、”久高島ですごす”とてもメモリアルな一日となった。
複雑だけど調和のある沖縄のイメージ。南国ムードだけではない、戦争の影の部分だけではない。そこには、畏怖すら感じる神々の島文化が脈々も息づいている。日本にいながら異なる文化圏の秘密を知ることができたような、そんなすばらしい時間でした。
その他画像
後編は、斎場御嶽。
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