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0052 “デザインフェスタ” クリエイティブに魅せられた人たちの集い

【展示会】
to デザインフェスタが気になっている方
to 好きなものの気付き方を考えている方

20数年前の大学生の時以来のデザインフェスタ。懐かしくもある。どう変わったのか見てみたいのと、住や旅の切り口での交友と知見を広げたい。ということで行ってきたビッグサイト。

デザインフェスタとは?

プロ・アマチュア問わず、「自由に表現できる場」を提供するアートイベントとして1994年から始まる。会場では、年齢や国籍、ジャンルやスタイルを問わずに集まったアーティストが作り出すオリジナル作品との出会いを楽しむことができる。
アクセサリー・ファッション・雑貨・絵画・立体・映像など、多ジャンルのオリジナル作品の展示や販売。ダンスや剣舞、ファッションショー、ライブなどのショーステージ。創作料理や世界の食べ物が軒を連ねるフードエリアなどあり。
オフィシャルサイトFAQより

今回は11/13.11/14の2日間の開催。約2,500のブース。即売会でもある。来訪者は20代が目立つ。

ペイント、彫刻、陶芸、アクセサリー、絵本、似顔絵、テキスタイル、家具雑貨、ダンス、演劇。オリジナルならなんでもあり。

会場には大きなキャンパスのブースもあり、会期中も絵を描きつづけて、自己表現をしている。

全体的な印象は?

20年数年前と比べる。デザインフェスタが醸し出す雰囲気、アーティストの世界観は、今も昔もそう大きく変わらないなと思った。むしろ懐かしい気持ち。それは古いままという意味ではない。自己表現をしたい欲求が突き動かすエネルギーは今も昔も変わらないということ。

変わったことは何か。SNSによりインタラクティブなコミュニケーションが容易になったこと。アーティストとファンがつながりやすくなった。その分、情報過多になりがちなので、審美眼が必要とも思った。

出展者、訪問者の特徴。アニメや漫画のフェアではないがアニメやゲームの親和性から、コスプレも多い。世ゴスロリの赤と黒基調の世界観多い。ペストドクターの仮面の出展者も目立っている。

次に、もりあがっていたブースについて。自分がなぜ足をとめたのか?あのブースはなぜ人を惹きつけるのか?考えながら歩いてみた結果みつけた3つのパターン。ほしいもの・すごいもの・めずらしいもの。詳しくかいてみる。

ほしいもの-暮らしになじむ直感的にかわいい,やさしいアート

ほしいと思う買い物衝動。ビジネスライクではなく、アーティストとつながりながら、作品を購入できるのがデザインフェスタの醍醐味。安価なものも多い。優しいフォルムの陶器類、シンプルで飽きのこないかわいい針金アートアクセなど、安心して使えそう、かつ、直感的にかわいい、落ち着く色形のものに、まずは人が足をとめます。

セキマ窯業さんの食器。あきのこないやさしい有彩色。翡翠色とサーモンピンクの淡い色味。口当たりのよいもったりとした縁取り。多くの人、特に女性が”かわいぃ…”とつぶやいながら、足を止めていました。

すごいもの-アーティストが魂こめて作り込んでいる精緻なアート

機械仕掛けの飛空艇、精緻で空想的な動植物の置物、極細に切られて形成した立体切り絵アート。人間のすごい技からうみだされたものは、やはり目を凝らして見てみたい。そんなすごい人とすごい作品に、みんな興奮して足をとめる。

これはすごい。TAKORASUさんのオリジナルの飛空艇のようなもの。実際、電動で機械仕掛け。動きも味があり、なにより世界観と精緻な仕事が素晴らしい。絵からはじまって、それを形にしようとするなんて。天才肌。

めずらしいもの-既視感のすくないオリジナリティあふれるアート

これはなかなか見つけるのが難しい。展示手法の良し悪しも影響する。なにより審美眼が必要。世の中の隙間を狙ったきらりと光る発想から生まれたもの。出会ったときは感動もの。

知る人ぞ知る公園遊具写真の木藤富士夫さん。ここが一番興奮したかも。ただ面白い遊具の写真を撮って本にしているだけじゃない。自治体と組んで、観光地としてのアプローチも。世界と日本の遊具の歴史も教えてもらう。他にも、銭湯本、屋上遊園地本。生活圏にある日常のものに価値を見出し、わかりやすく表現している。

他、足を止めたブース紹介

SUNSEAさん。幕張の酒好き主婦がつくる明るい一輪挿しと食器。楽しくお話しさせていただきました。

ありんこぐらすさん。なんと地元いわき市泉の方。ガラス工房を始められたそう。今度帰ったときは立ち寄ります。

くらふと宮野さん。市原と木工職人さん。気さくに話していただきました。本体が木でできたカッター。いい仕事してます。

堀有一郎さん。岐阜の陶工さん。プレートは反りを計算して作るので、見た目以上に難しいとのこと。いい風合い。

Kihana Furnitureそん。川口でご近所。コーヒースプーンは継がずに一つの木から作り上げている。感動的。工芸の復興についてご主人と話が合いそう。奥様も気さくに話していただきました。

Katakotoさん。滋賀の白磁。シンプルな招き猫は逆に新しい。部屋になじむ。

山羊蔵さん。本名がやぎだから山羊をつくっているという。理由なんでどうだってよく、そこに人の心を動かすアートがあればいい。と思わせてくれる。生命が宿る。

月本せいじさん。飛び出す絵本をつくりたいけど、色塗るのが苦手で、ここにいきついたとのこと。精緻で計算された紙と光の芸術。

エリカ・ワードさん。”外国人から見た日本”のベタな部分に、エリカさんなりの視点が加わって、かなり面白い絵が多い。地下鉄の色。千代田線と日比谷線の違いは日本人しかわからない。それがすごい。という目から鱗の意見。面白い。

アトリエ土窯日和さん。藤沢。あと塗りではなく、土段階で組み合わせる。作る工程を想像させるおもしろい作品。

いろさじ屋さん。プラスチックじゃなく、ステンレスに植物由来の塗装。お皿が加わり、色を絞ると世界観がでると思った。可能性を感じさせる。

Filmさん。月の形のキャンドルに物語をのせる。素敵な商品。名前を明かさない世界観を大切にしていたところにプロ意識を感じる。

TEN NINEさん。最後に、なりゆきで視聴することになるも、楽しいシネマイム(映画のワンシーンをパントマイムで表す)。劇団員さんがみんな感じがよい。また、見てみたい。

次回は、2022年5月。また行ってみたい。

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