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ブレイクスルー

このところは同じような日々が続いている。
朝起きて朝食と昼食は自分で作り、組織についてのぶっとい本とゲームを行き来する日々。椅子に座っている時間が長く、体が凝り固まっていくのがよく分かる。
実に不健康だけど精神的に健康に思うのは多少早起きなのと積極的に家事を手伝っているからだろうか。

さて、その組織についてのぶっとい本。飽きることなく読み続けている。
和訳された本って読みにくくて途中で投げ出しちゃうこともあるんだけどこの本は読みやすい。説明も丁寧でスッと入ってくる。
その”ぶっとい本”こと『ティール組織』もそろそろ佳境に入る。
その前に、自分の理解を深めるためにもまとめを書いていきたい。
今回も箇条書きになってしまいそうだ。もっと分かりやすく表現したい…。


従来組織がティールになるための3つのブレイクスルー

達成型(オレンジ)では組織を「機械」と、多元型(グリーン)は「家族」と表現する。
ティールは組織を「生命体」や「生物」と捉える。
今までは言葉で象徴できるような固まったイメージがあるけど(機械的なら”馬車馬のように働く”とかの表現がしっくりくる。)ティールは業種や環境、リーダーの見る景色によって違い、状況に応じて変化を続けるアメーバのようなイメージ。

どっちが良いか正解も不正解もないけど、今までの組織とティール組織は形態も思想も全く違うためある程度の変化を乗り越えなければならない。
それをこの本では大きく3つに分類している。それを僕が個人的に重要だと思ったことをピックアップしながら書いていきたい。

①自主経営(セルフ・マネジメント)

今現在の日本企業の殆どの組織図は経営陣を上に置き、様々な部署が枝分かれするピラミッド階層になる。これに対しティール組織を実践するオランダの企業ビュートゾルフでは上司はおらず、チーム単位ですべての意思決定を行う。(採用や投資などもそれに含まれる。)
往々にしてリーダー(意思決定者)のいない組織は私利私欲や自己防衛のために悪い方向へ向きがちだけど個人生産的な行動を取れるように会社を挙げて意思伝達の方法やコミュニケーション、コーチングなどを学んでいる。

p112.「自由を得て、責任を負えるようになるには時間が掛かるし疑念やフラストレーションがたまる瞬間も少なくない。これは自ら成長していく過程であり、本当のプロフェッショナルはここから生まれるのだ。」

たしかに~、ってなった。これはティールとか云々を抜きにしてもカッコいい大人として成長するには背中に彫っておきたい名文。

そして自由を手にするには説明責任が伴う。自由であるためには信用されなくてはならないし、信用されるには責任をバッチリ果たさなくてはならない。
ティールやグリーン的な組織のことを自由でゆるくて楽しい場所だと勘違いしがちだけどその裏には相応のプレッシャーも存在してるっていうのがよく分かる。信頼するからこそ厳しい。ここを見誤ってはいけないなぁと。
個人的にはこの「説明責任」に「質問責任」という文化を上乗せしたサイボウズは同僚との信頼と責任において一歩先を行っているように見える。

②全体性(ホールネス)

ティールの前提として誰もが同等な存在であり、様々なバックグラウンドがある。そしてそれらを活かすことで最も豊かになるという考えがある。
今までの仕事とは朝出勤する時に、仕事用の仮面をつけ本来の自分を隠して家を出る。本来の自分を晒すと組織のイメージなどにそぐわず拒絶や否定されることがあるからだ。

組織に信頼を求めるとき、自分はより自分について晒さなければならない。そのために組織には様々な性格や思想、バックグラウンドを受け入れる風土が無くてはならない。
これは友人関係などに落とし込むとイメージしやすいかも。もちろん個人によって程度差はあるかもしれないけど多くは自分について、相手について深く理解し受け入れた人と親密になりやすい。


そして、あらゆる問題や課題は学びと成長を促すヒントになり、実質的に失敗は存在しない。
目標に向かって努力していれば常に間違いは起こり得る。しかし間違いについて語り、そこから学んでいく。隠したり嘘をついたりすることは受け入れられない。
考えや行動は突飛なものじゃないし、個人的な関係に持ち込んで考えたらそんなに特殊なことではないのに会社として考えると「すごいな~、できるかな~」って思ってしまうのはまだまだな証なんだろうな。

③存在目的

おそらくこれが1番大事な気がしている。
要するに「なんでこの事業をやっているのか、これは何をもたらすのか」「なんでここで働いているのか」「この先はどうするのか」などを考え続けることだ。

組織としてどこに向かいたいのか耳を傾け、無理にコントロールしようとしない。船を操作するよりも船が進む道筋に光を灯していくイメージかな。
個人としては「組織が進む方向や使命のどの部分が自分と共鳴したのか」を自身だけじゃなくて組織に対してもしなくてはならない。
就活しながらさんざん考えてたことだ。内省とも言えるけど、就活限りのことにしちゃいけないなぁと改めて。就活中出会った大人の多くの人が「未だに自己分析中だよ~」と言っていた。

まだ終わらない

ここまでティールが持つ特徴をざっと書いてみたけど全然書ききれなかった。この他にも大切なことが(そもそも全部大切なんだけど)あるのだけど僕のボキャブラリーがついてこない。それでもティールがどんな形をしているか輪郭くらいは書けたかな~って思っている。

キーワードは信頼と責任、個性の受け入れ、内省 だろうか。
せっかくここまで書いたのだから卒論に留まらず自分の生活に反映させていきたいな。せっかく1年かけて書くんだし。

そして『ティール組織』おそらく次が最終章になる。速読みせず、しっかり咀嚼して、どんな味がしたか伝わるようにレポートしていこう。

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