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包むよろこび

「お品物はラッピングいたしますか?」
今日ばかりはどこで何を買っても言われるんじゃないか。そう思ったのは昨日。5月12日。そう、母の日だ。

この日だけ母に感謝を伝えるっていうのもおかしな話だが、こういう日でもないと感謝を伝えられないもまた事実だ。
僕はハンドマッサージャー?とタルトを買っていった。

冒頭にもあるようにラッピングをしてもらう。贈り物のときは紙を巻いたり袋に入れたりするのが普通だからだ。
もらう側になった時、プレゼントを包んでいた包装紙や袋は行く宛をなくしゴミ箱や引き出しの肥やしになりがちなのだけどそのことについて特に違和感はない。ラッピングがなければ早く開けられるし合理的なんだけど。

そうこう考えているうちに家につく。大きな紙袋を抱え帰ってきた息子を見て母親は不審がっていたけど、「母の日だから。」と伝えると母はそんなことなど予想だにしていなかったのかかなり驚いた様子だった。

ラッピングされた大きな箱を見るなり「なになに~?」と嬉々として包装紙を丁寧に開け始めた。包装紙の開け方に性格が出ると言うけど母はどうやら几帳面な性格のようだ。もちろん僕はビリビリに破く。

そんな嬉しそうに包装紙から中の物を開放する様子を見て、「ラッピングすげぇな~」と思った。
プレゼント渡す人のああいう顔見られるならラッピング、いくらでもしたくなってしまう。

プレゼントって渡す人も嬉しくなるけどそれはラッピングのおかげなのかもしれないなぁ。


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