NFTの現状の活用事例と今後について
NFTって何なの?
どう使われているの?
私に関係あるの?
という方向けにザッと書いてみました。
そもそもNFTとは?
ここでは詳細は割愛しますがNFTは”偽造不可能な所有証明書つきのデジタルデータ”です。
例えば皆さんがスマートフォンを通して様々な画像を目にしますね。
NFTの技術を使用すれば、その画像に現在の所有者はじめ作成者、取引履歴などのデータが付随されることになります。
取引データはインターネット上のブロックチェーン(複数の端末)で取引履歴を共有され改ざんされないようなシステムになっています。
NFTの活用事例
じゃあNFTで何が出来るのかってことなのですが、現時点(2023/1/8)の活用事例を紹介します。
デジタルデータ+NFT
↑NFTマーケットのOpenSeaから"onigiriman's cute girl Collection"というNFTの画像を抜粋しています。
今までイラストを画像にしている方は多くいましたが、NFTにすることで自分でマーケットに発行して商売を行うことが出来るようになりました。
NFTによって購入者は権利を手にすることができ、キャラクターグッズ販売などが可能になります。
NFT発行者はOpenSeaの特質上ユーザー同士NFTが売買されるたびに手数料(カスタム可相場は10%)が入るようになっており、経済的に自由になるクリエイターが目につくようになっています。
あなたがクリエイターであれば世界に作品を発信してマネタイズ出来る機会が増えたといえます。
NFT+コミュニティ+優待
こちらのNFTのホルダー専用のDiscord(チャットツール)チャンネルに入ることが出来る特典が付与されています。
このような場所でしかやり取りされない情報が当然出てきますね。
この場合次の役割の人が目立ってくるようになっています。
特別なスキルがなくとも世話役など活躍している方がいます。
コミュニティに入り込んで何か出来ることがないか探ってみるとよいでしょう。
またこのNFTには国内外の店舗加盟店の優待が受けられるサービスが付与されています。
NFT+ふるさと納税
返礼品NFTの保有者特典として、北海道余市町の人気ワイナリーが手掛けるワインが買える抽選権なども付与されました。
こちら3分で222個が完売しています(1個あたり30000円)
何かしら生産している事業者はこのように活用していくことが出来ます。
NFT+原画
美術館に収蔵される写真作品にも使われるコットン100%の用紙に、耐光性に優れた顔料インクで限定プリントしたものをブロックチェーンで来歴を管理する取り組みがはじまっています。
NFT+メタバース
メタバースとは、キャラクターや街やゲームなどを作ることが出来る仮想空間のことです。
メタバース内のキャラクターや土地がNFTとして売買されています。
コミュニティもあり運営メンバーと一緒に一般ユーザーもワイワイしながら作っていく文化があります。
国内NFTはまだまだ人口が少ないので格安もしくは無料で配布→リリース後に数万円以上に
2023年2月12日現在、国内のNFT保有者は約16000人だそうです。
まだまだ市場としては小さく各NFT発行者やコミュニティは競争ではなく、どちらかというと協力しあい、また、本来は高額なNFTもNFT普及のために数百円程度で配布されているのが現状です。
今後私の予想では2年程度で一般の人にまでカジュアルなNFTは普及するのではと考えています。
そのときに発行者側が初期にNFTが格安で配布するメリットがないように考えますので、今が良いタイミングだと感じています。
一般企業もNFT活用に参入
上記以外にも様々な活用事例が出てきています。
まだ各社手探り感がありますが、ここまで来ると一過性のものとは思えません。
既存IP+NFTの活用事例も出てきていますが(刃牙、ポケモンなど)あまり話題になっていません。
理由は制約が多いだろうと考えています(現在のブランド感、利害関係者の多さなど)
NFTを活用した未来
*個人的な予測です。
NFT=アート、ファッション、コミュニティ、株、クラファン、権利、行動証明
以上の要素が含まれているように思います。
個人関与として見ると、NFTがクラファン的要素があって「こういうことをしたい!」と思った人がNFTを発行して応援者が購入する。
という使用方法がはじまっていますし、今後も出てくるでしょう。
(信用が大事という前提はかわりません)
高額なNFTは高級時計のような立ち位置になりつつあります。
同じファッションの人同士気が合うということもあるでしょうし、そう考えるとコミュニティの流れになってきます。
同じNFTが好きな人同士集まりコミュニケーションをとり、外部に発信する。
NFTの使用権利を自由にしていた場合は、その参加者が発行者になりサークル活動のように楽しみながら新規サービスをリリースし運用していく。
そのような動きがすでにはじまっています。
失敗するプロジェクトも多く出てくるでしょうが、その中で光るものがきっと出てくるはずです。
NFTは限定○○枚と発行枚数が最初に決定され、市場で1枚いくらと値付けされています。まるで株のようです。
というように、NFTは様々な要素が絡み合っています。
事業者目線ではそれぞれの事情もあり様々な活用事例が出てくるのではと考えています。
NFTシステムの基盤となっているブロックチェーンを活用した事例はもっと出てくるでしょう。
読んでいただきありがとうございます。 100円からでもサポートいただければ喜びます🙌