『非常識な成功法則』は本当に非常識なのか?実際に読んでみた。
■本レポートの抜粋--------------
経営・マーケティング本で新たなスタイルをつくるとともに、
「フォトリーディング」「マインドマップ」など、
さまざまな学習ツールを日本に広める
ビジネス書界の超重要人物・神田昌典。
「成功は『悪』の感情から始まる」
「まずはやりたくないことを探せ!」
「嫌な客には頭を下げるな!」
「お金を溺愛する」
などなど、
当時37歳の著者が本書で著した
非常識、無遠慮、赤裸々、粗削りな「自らの成功の秘訣」の数々は、
その後活躍することとなる多くのビジネス書作家、成功者に多大な影響を与え、今もって絶賛する読者が絶えない彼が2002年に発表し、
これまでに25万部を超えるベスト&ロングセラーとなっている
伝説の書を紐解く。
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----------書籍情報----------------
書籍名:非常識な成功法則
著 書:神田昌典
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■本書の選定理由
『狂気的』、『希少性』の視点で書籍を探していて、本書が今までの自分の常識を崩す内容だったため選定しました。※また自身がどうなりたいのか、『希少性』を見つけ出すための良い指標が第7章にあるため、活用予定です。
全部で8つの習慣として『Todo』ベースで書かれています。本を読んでアウトプットしない。では意味がない。今回本書で読んだことを実践してみます。
■序章:成功は『悪の感情』から始まる
・悪はエネルギー源になる
成功者の著書には『謙虚さ』『本当に大切なことはお金じゃない』などと記されていることが多いですが、凡人がこういった常識的なことだけを念頭において成功できるだろうか? 著者神田さんの答えは『No』でした。
成功者は成功に胡坐をかいて傲慢になっていると足元を掬われる、それを恐れている。そのために自身に言い聞かせ律する意味も込めてこのような発言をする。※これらを今現在お金が欲しくて溜まらない人に言っても響かない
非常識な成功法則の第1歩目は、『お金を儲けたい』『自分を馬鹿にしたヤツを見返してやりたい』といった、一般的に『悪』とみなされる感情を肯定することから始まると著者神田さんは述べています。
感情には強いエネルギーが宿る。
社長が『怒り』が原動力になるタイプと過去おっしゃってましたが、これもこちらに当てはまるのでは?と思いました。
僕の場合は『時間を縛られる』こと、いわゆる自由の欲求が強い人間なのでそこに対して『怒り』や『不快感』を感じることが多いです。ただ、それを表に出さず、悪いものとくくっていた点がありました。まずはそれら感情を肯定し、行動に変えるための『ガソリン』として使ってみます。
■第1の習慣:やりたくないことを見つける
著書の神田さんが進めるのは『目標を紙に書くこと』です。事実過去に書かれたノートの中に、下記をつづられていたそうです。
・独立2年で、サラリーマン時の年収10倍を実現する
・土地を購入し、社屋・住宅を建設する
・ダイレクト・マーケッターとして日本一の地位を築く
回りからは身の程知らずな、、、といった発言を受けたそうですが、結果『気づけば成功しちゃってた』という感覚で実現をされています。
①目標は紙に書くと成功する
本書にも記載はされていましたが、自己啓発本によくある言葉がこちらです。しかし著書の神田さんも下記のように過去の原体験から述べられています。
成功するかしないかの違いを単純に表すと『自分の夢・目標・願望を紙に書くか書かないかでしかない』ともいえる。
②先に、やりたくないことを書き出す
せっかく目標を立てるなら、誰しも少しでも実現する確率を上げたいですよね?そのためには上手な目標を設定することがとても大切だと本書では述べられています。『良い目標』『悪い目標』を棲み分け、自分が本当にやりたいことを明確にする。
常識的に考えるとこういった目標設定から考えがちですが、『非常識的な成功法則』では、それらに取り組む前に『まずやりたくないことを書き出す』ことが重要だと述べられています。
世間ではよく下記の例のように『好きなことなら多少の犠牲を厭わない』といわれますが、著者神田さんはそれは本音で言うと違うと述べています。
・会社を大きくするために嫌な客とも付き合わなければならない
・仕事優先で、家族と過ごす時間が無くても当然
解決方法としては、ここで前述した『悪の感情』であるわがままを利用するすべを述べています。
①まずやりたくないことを書き出す
②次にやりたいことを書き出す
自分のわがまま(①)を押し通すならば、②で存分に力を発揮してみる!という考え方にシフトする。
『嫌なお客さんとは取引しない。だからこそ、付き合いたいお客には、魂を込めて接する』、こちらの方が理にかなっていると著者神田さんは述べています。
③自分のミッションを見出そう
これまでを読むと『やりたいことだけやって、やりたくないことはやらなくてよい』といった伝わり方をしてしまう可能性もあります。ですが、本質はそうではありません。
自分の人生における本当の目的、いわゆる『ミッション』(使命感)
を見出すために『やりたいこと』『やりたくないこと』に決着をつけるのだと本書では述べられています。
・自分の命があと半年しかなかったら、一体何をやらなければならないのか?
・その半年の間にお金を1銭ももらえなくてもやるべきことは何か?
この質問を自問自答することで、それを実現するためには何をすべきなのかが良く見えてきます。
■第2の習慣:自分にかける催眠術
①記憶は更新される
人には言葉を繰り返されると、いつの間にかそれを信じ込み、それに合わせて行動する傾向があると著者神田さんはいくつか事例を上げ述べています。
TVCM、友人の発言、催眠術など最初は耳障りだったりするが、気づけばのめりこんでしまっていたり、、、
これには人間の記憶の仕組みが関係していて、ノーベル賞受賞者の神経学者:ジェラルド・M・エデルマン博士によると『記憶は脳の一部に貯蔵されているのではなく、思い出す瞬間に毎回再構築される』というそうです。
つまり記憶の経路は繰り返しによって太くなる、繰り返すほどに更新されるということになります。
②眠る前にニタニタする
とあれば、それを応用しない理由はありません。『他人に自分の現実をコントロールされる』か、『自分で自分の現実をコントロールするか』という2つの選択をされた場合、どちらを取るかは明白です。自分自身に催眠術をかけましょう。以下がその5つのステップです。
①自分に都合の良い言葉を選ぶ
②繰り返し行う
③目標は現在形で設定する(アファメーション)
④眠る前にニタニタする(ビジュアライゼーション)
⑤クリアファイルを持ち歩く(ビジュアライゼーション)
これらは目標達成のためにできることを細かくTodoに落とし込むためのものになります。目標達成のための中長期的目標と、このほかにも『SMARTの原則』と呼ばれる手法や『目標を毎晩10個書く』といった、短期的目標達成に使えるノウハウが本書では書かれています。
僕自身目標達成のための中長期的目標や短期的目標を立てたことがありますが、それらが目標から逆算されたものや、ネガティブなイメージに引っ張られワクワクするものではなかったなと感じることが多かったなと本書を読んでいて思いました。
■第3の習慣:自分に都合のいい肩書を持つ
①今までなぜうまくいかなかったのか?
第1の習慣では、心の揺らぎを取り除き目標を明確にしました。第2の習慣では自己催眠を利用して目標をより現実に近づけるテクニックについて紹介されていました。しかしそれらだけでは成果が出にくい人が多いと著者神田さんは述べています。
上述した成功法則だけでは成果を見いだせない理由。それを著者神田さん『セルフイメージ』を変える必要があると述べています。『自分を凡人』と思いこんだままでは成功の兆しが見えても、それを妥当な変化としてとらえることができません。これではいつまでたっても前進できず凡人のままです。
②自分自身をバージョンアップするには
即効性の高い方法は『自分自身を成功者らしくみせること』だと著者神田さんは述べています。外見、肩書などを活用し自分に自己催眠をかける。新たな自分を演出すればよいのです。
これは営業の小島さんも同じことを言っていました。入社してすぐ訪問先で『自分は営業のTOP』だと相手に伝えていたそうです。僕自身このセルフイメージを下げたまま引きづってしまう性分なため、紙に書き出して常セルフイメージを上げる、自己催眠をかけてみます。
■第4の習慣:非常識的情報獲得術
①成功者に共通の情報収集術
著者神田さんがこれまでに多くの成功者に会い、『経営には才能が必要だ』と言われることが多かったそうです。しかしそこで一歩踏み込んだ質問をすると、成功者には共通点が浮かび上がりました。センスを磨くためにやっていたこと、つまり『大量に本を読んでいる』ということです。
『センスは情報量に比例する』
最近の研究で明らかになったことですが、であれば、凡人であっても諦める必要はなく。大量の情報をキャッチして適切な情報処理能力を身につければ強力な武器になることは明白です。
②オーディオ学習の効果
また著者神田さんは自身の独立からの成り上がりには3つの出会いによってもたらされたと述べています。それは下記です。
1つ目:本との出会い
2つ目:人との出会い
3つ目:オーディオ学習との出会い
オーディオ学習は単に知識が増えるだけではありません。通勤時間を利用するなど時間を有効活用できるため『時間を増やす』ことができるのです。
通勤が1日2時間あったとすると、1週間で10時間、月で40時間、1年で480時間。1日8時間働くなら、なんと2か月間もしっかり勉強できる計算になります。
またこの章では『フォトリーディング』や『人との出会い』の重要性についても説かれています。これらは別途トライすることに決めたのでここでは割愛します。
■第5の習慣:殿様バッタのセールス(割愛)
こちらはセールスに関する記述が多かったため割愛します。時間は有限なもの。Noということの重要性や、本書で述べられていた『やりたいこと』『やりたくないこと』には関連してくるため、振り返りで再読を繰り返します。
■第6の習慣:お金を溺愛する
著者神田さんは過去MBAを取得されましたが、著書内で当時の得た知識は、中学の時に学んだ二次方程式の解の公式のように忘れてしまったと述べています。しかし次に挙げる3つの原則は、もし、神田さんが記憶を失うようなことがあっても真っ先に思い出したい大切な教えだと本書では述べています。
①お金に対する罪悪感をもたないこと
②自分の年収は自分で決めること
③お金が入ってくる流れを作ること出ていく流れを作らないこと
人によって刺さるポイントは違うはずですが、この中でも僕自身にとってより意識すべきは②だと感じました。
著者の神田さんは過去年収1,000万円を稼ぐと決めたらとにかく行動されています。常識的にみて500~700万円の年収相場に対して非常識的にその金額を提示したことで、結果的に要求の年収1,000万円での就職を果たしたのです。
年収を決めるのは自分自身、決めた年収に対して行動ができているかという点に関しては、僕自身お金に対する負のイメージの払拭がこれまでできていなかったこともあるので、掲げた金額に対して行動ができているか、本書で述べられている『マーフィーの成功法則(潜在意識に刻まれたことは、自動的に起こってしまう)』にのっとり、自身も年収はもちろん、愚直に行動をしてみる癖をつけます。
■第7の習慣:決断は思い切らない(割愛)
人生は選択の連続、後悔したくないが故に迷ってしまうことが多々あります。通常人は、選択をする際に『今:悪い面 → 将来:良い面』と環境や行動を変えればそのまま良い方向にシフトすると考えがちです。しかし非常識な成功法則では、すべての領域をバランスよく整理して考え、伸ばしていきます。
※こちらは本書を読みながら、実際に書き出してみることが一番良い方法なので、学びはそのままにこちらでの記載は避け、割愛します。
■第8の習慣:成功のダークサイドを知る
本書の中で著書の神田さんはこう述べています。
今までの7つの習慣を実践すれば、自動的に成功に向かって歩み始めます。しかしその一方で成功するということは『光が当たる』ということ、そして『影』も少しずつ大きくなることを覚えておく必要があると述べています。
またそのうえで過去の反省点から特に重要な教えが下記だと著書の神田さんは述べています。
①完璧を目指さないこと
②家族を大事にすること
③稼いだお金を有効に使うこと
僕自身どの点においても確かに影はあるなと感じました。特に余裕がなくなると自分の世界に没頭してしまうため、①②をないがしろにしてしまうことがあり、結果的に家族関係が悪化してしまったり、、、
再三になりますが『やりたいこと』『やりたくないこと』と照らし合わせて、生産性を上げていくなどの取り組みをするしかないなと感じました。
■まとめ
本書は大衆ウケするようにマーケティング目線で書かれた書籍なのかなと疑心暗鬼で読む場面が多かったですが、その中でも各章学びは多かったです。業務においては『やりたい』『やりたくない』にかかわらず『やるしかない』と腹をくくっている部分がありますが、細かい自己統制に関しては、セルフイメージを立てるなど、自分自身が変わろうとするしかない。他人に人は変えられないと思っているので、時間をかけ、一度立ち止まって、NNGでの学びと合わせて落とし込んでみます。
※本書の各章を読み、まず僕自身がやるべき第1章、第2章に取り組んでみます。(こちらにまとめようと思ったのですが、時間がなかっため別途取り組みます)
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