最速で10倍の結果を出す 他力思考を読んでみた。
◼️選定理由
2点ありそれが下記になります。
①チームで売上を上げるため、②自分の思考の枠を外すため。
前者に関しては課内での連携は少しずつ改善してきていますが、まだまだ売上を上げるためには無駄が多いと感じる点が多いことが理由で、後者に関してはそれこそ自力でやらないといけない!という思い込み部分から結果的に非効率的な動き方(注力案件にかける時間が減る)といった事が起きているからです。
また根本的に頼る=ネガティブなイメージが自身の中にあるため、そちら払拭のきっかけになると思い本書を選定しています。
◼️書籍情報
書籍名:最速で10倍の結果を出す 他力思考
著者名:小林正弥(こばやし・まさや)
◼️1日24時間、1年365日は誰がどうやっても増やせない
本書の中で説かれていることは、自分のやりたい事・望むような結果を得るためには「自力思考」から「他力思考」へ変わることが重要だと述べています。その理由は下記2点です。
①過去の延長線上では現状を打破するビッグアイデアは生まれない
②1日24時間、1年365日は誰がどうやっても増やせない
つまり「自分の頭と時間」をいくら使ったところで自力には限界があるという事を指します。
そこから本書ではその逆、すでに結果を出している人の「頭を使い(知恵や経験をお借りし)」、自分以外の人の「時間を使う(協力していただけるようにする)」「他力思考」を紹介しています。
◼️他力を使えない人の残念な4つの共通点
①頑張り屋タイプ
→本当は困っているのに、誰かに手を差しのべられても協力を断ってしまうタイプ。
②競争心旺盛タイプ
→目的と手段を混同し、人と争ってしまうタイプ。
③八方美人タイプ
→相手に好かれようと自分をコロコロ変えて人から信用されないタイプ
④チェック魔タイプ
→相手を信頼せずにチェックしたがるタイプ
まずは自分自身を知るところから始まります。
このように他力を使えない人には特徴があります。ただ、達成したい目標が自分ひとりで完結できる目標なら他力は不要なためそれはそれで問題はありません。
しかし自分の枠を超えるような大きな目標を達成したい時、あるいは一人ではなし得ないような夢を実現したい時、「他力思考」は絶大なパワーを発揮します。
◼️自力思考の人と他力思考の人の差
続いて下記では自力思考の人と、他力思考の人の違いを明らかにしていきます。
①自力思考の人は「1馬力」他力思考の人は「100馬力」
ひとりで年間1億円を売り上げる社長より、年間5,000万円を売り上げる営業マンを5人育てる社長の方が例え自分が1円も売らなくても、年間2.5億円の経済価値を生み出しています。
②自力思考の人は「頑張るモード」他力思考の人は「脱力モード」
年間1,000万円を稼ぐ人は「自力思考」で全部自分で頑張ります。商品開発、集客、セールス、事務作業などを一人で行うので365日休みなく働きます。
一方で年間1億円を稼ぐ人たちは、自分がやりたい事得意な事以外はすべて他力を使います。著者は10名ほどの専門家とチームを組んで、ビジネスの仕組みを構築しています。
結論、努力と報酬が比例するわけではないのです。
③自力思考の人は「苦しい」他力思考の人は「楽しい」
「他力思考」で楽しく結果を出している人の辞書に「モチベーション」という言葉はありません。なぜなら朝から晩までやりたい事をやっているからです。
一方「自力思考」で頑張っている人は、「モチベーション」をどう上げたらいいか?を試行錯誤しています。
④自力思考の人は「犠牲感」他力思考の人は「ワクワク、好奇心」
「自分がこんなに辛いのだから、お前も苦しめ!」といった具合に図らずとも陥ったことはないでしょうか?自力思考的教育を受け続けると、やりたいことではなく、やるべきことばかりで溢れて、自分の好奇心やワクワクの厳選に蓋をしてしまいます。
⑤自力思考の人は「人と競争する」他力思考の人は「人と共創する」
著者の営業時代、自力思考で一人で頑張っていたときは、周りの営業マンは全員ライバルのように感じていたそうです。数字を達成できないときは難度を自分を責めていました。しかし今は集客する人、セールスする人、お客様をサポートする人と分業しチームで結果を出し喜びと報酬を分かち合っています。
⑥自力思考の人は「孤独になる」他力思考の人は「人と繋がっていく」
一人で頑張って頑張って、気付いた時には家族も友人もおらず空虚な未来を迎えることになりますが、「他力思考」では人と繋がっていきます。自分と相手の垣根がなくなり、楽しく結果を出し、みんなと達成の喜びを分かち合えるのです。
⑦自力思考の人は「欠乏感が高まる」他力思考の人は「充実感が高まる」
「自力思考」で生きると全て完璧にできないと自分を罰してしまいます。そして他社と比較して満たされない比較地獄に陥るのです。一方「他力思考」の人は「今も十分にある、今も十分に幸せ」と満たされた感情に包まれており、必要なものは自分自身が持っていなくても、大抵この世の中にあるという感覚なので、例え銀行口座にお金がなくても誰かが持っている。その誰かに資金援助してもらえば、必要な資金は揃うといった発送になります。
⑧自力思考の人は「想定以下の結果しか出ない」他力思考の人は「想像以上の結果がでる」
こちらは冒頭で述べましたが、「自力思考」の人は自分の頭で考え過去からの延長線上の未来しか描けません。頭の中には過去の記憶しかないからです。ダイエットで例えると、自力でやっても結果がでなかったところコーチをつけその道のプロにお願いしてダイエットに取り組んだところ2ヶ月で10Kg痩せる事ができたといった具合になります。
他力思考であれば成功している人が知恵を貸してくれて、彼らが成功へのナビゲーターとなり、あなたの想像以上の未来へと引っ張ってくれます。
⑨自力思考の人は「不幸になる」他力思考の人は「幸せになる」
自力思考の人は人と分離し、幸せは遠のきます。しかし「他力思考」を使えば人と共創し、繋がり、充実感でいっぱいになります。必要なものはすでに誰かが持っていて、必要な時に手に入る、という安心感に包まれ、幸せな毎日を過ごす事ができます。
⑩自力思考の人は「労働者的マインド」他力思考の人は「経営者・オーナーマインド
一般的な会社員、フリーランス、自営業者は「自力思考」です。なぜなら自分の頭、時間、手足を使ってお金を稼ぐからです。一方で億を稼ぐビジネスオーナーは「他力思考」を使っています。自分以外の優秀な頭脳、たくさんの人の時間や手足を使えるビジネスモデルとチームを構築し、お金を稼ぐからです。
そうです、あなたの思考が将来の働き方、収入を決定するのです。
◼️他力の使い方7つの技法
1 人の頭を使う:成功した人に知恵を借りる
2 人の時間を使う:相手の時間を使って価値提供する。そのためにブログやYouTubeを活用して過去の自分の時間も活用することは可能
3 人のお金を使う:信頼に人もお金も集まる=信頼残高
4 人の手足を使う:人に仕事をお願いすることに抵抗のある場合は、定期的に仕事から離れる環境を作る
5 人のエネルギーを使う:ロールモデルとなる人の映像をみて、全てを真似する。
6 人の人脈を使う:影響力のある人からキーマンを紹介してもらう。目に見えない賽銭箱。
7 人のモノを使う:所有欲より、共有欲を満たす。「それ貸して!」を気軽に言えるようになる。
ここで特に重要だと感じたのは「1」になります。
他人の力を借りる際に活躍する手法は2つあり、それは「検索力」と「質問力」が挙げられます。前者はGoogle検索が対象となり、必要情報を集め、書籍を読む事で成功者の知恵を借りる事ができます。後者は成功者にアウトプットをしてもらう時に必要になります。
そしてここで重要なのは知恵は一方的にもらうことはできないということ。例え一時的にもらう事ができたとしても、長期間その関係が続くことはありません。なぜなら人間関係は貸し借りでできているからです。成功者は自身の知恵とあなたの将来性を交換しているため、相手から何かを教わりたい場合は、相手の期待値を予測してそれ以上のものを返すようにしましょう。
◼️過去の自分・未来の自分からも借りる
また、他力とは他人の力だけではなく「過去の自分」や「未来の自分」の力も借りるという点は非常におもしろいです。
「過去の自分」がやったことを記録し人に見てもらうことで、過去の自分の力を借りることができます。具体的には、自分の講義をYouTubeにアップすることで、過去の自分の時間を使って人にものを教えることができます。
「未来の自分」と約束をすることで、未来の自分からエネルギーを借りることができます。
◼️他力を借りるための5つのステップ
◼️ステップ1:自分だけでは到底到達できない夢を描く
自分だけでできるなら、そもそも他力を使う必要はありません。自分だけでは実現できない夢、誰かと叶えたほうが楽しい夢を描きましょう。
方法:what (夢・目標)と同時にhow (方法・計画) を考えないこと。なぜならhowを考えると自分の枠から抜け出せなくなるためです。ですのでやり方はわからなくもよく、わからないからこそ他力を引き寄せるようになります。
◼️ステップ2:自分の不得意に降参する
「短所を克服している暇があるほど、人生は長くない」という言葉があります。世の中には自分が不得意とすることを得意とする人がいます。ですので自分の不得意に降参し、競争心でするのではなく力をお借りする姿勢を作りましょう。
◼️ステップ3:人が真似できない得意に磨きをかける
自分自身が得意とすることに磨きをかけ、経済的価値を高める事で、必要な他力を得やすくなります。またコピペしたくてもコピペできない得意の磨き方があります。それは「結果にコミット」する事です。なぜなら結果はコピペできないからです。
◼️ステップ4:好きな人とだけ付き合う
楽しい人になるには、好きな人とだけ付き合う事です。人間は感情の生き物ですから、誰だって楽しい人、好きな人といたいもの。そのためにも他力を使うには、自分の好き嫌いを明確にする自己理解と、相手の好き嫌いを把握する他者理解をベースに好きな部分を掛け合わせて行く事が必要です。
◼️ステップ5:自分の持っていない強みを持つ人と付き合う
ビジネスはお互いのメリットの掛け算で成立します。もしメリットが同じなら「共感」という軸で結ばれます。上手に借りて、上手に返す。あなたの強みを磨き、あなたが持っていない強みを持つ人と組む事で、生み出す結果も受け取る報酬も、やりがいも、飛躍的に伸ばす事ができます。
◼️他力と言っても使うではなく借りる
大きな成功を得るには他力思考が欠かせないことを解いてきました。
そして他力を借りるには、まずは自分が提供できるものを提供するという姿勢が重要になってきます。
他力は「使う」ものではありません、「借りる」ものです。借りるために、自分の「『やりたいこと×得意なこと』を磨き、経済価値を高めていく」ことが大事だと述べています。
あくまで、「お借りしている」のです。 お借りしているものは、返す必要があります。 借りたものを返そう、と意識して実践していくうちにあなたの潜在能力は徐々に開花していくのです。
◼️まとめ
会社の売上を伸ばすという目的があれば、他力も全然あり。ただ自力あってこそという点は忘れてはならないという点に気づく事ができました。
・信頼残高を構築しておく必要がある。
・売上を上げやすい案件を紹介してもらう必要がある。
・成功者の自信を借りる
これまでの読書と通ずる点も多々あり、また自分で考える=過去の延長線上でしか答えは出ないに関しては、案件相談をしていても管理画面から抜け出せない理由にも繋がっているなと反省する点でもあります。
相談数を増やす、できることを強化する、また日々の学び(NNG)をとにかくやってみる。
先週の読書「Give&Take」でいうところのテイカーになるつもりはありませんが、会社というチーム全体で追う目標達成のためという前提の中で頼る練習を行なっていきます。
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