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オクトラオケコンのセトリと感想

2024/03/24に開催された『OCTOPATH TRAVELER ORCHESTRA CONCERT -To travel is to live-』のセトリと共に感想をまとめます。
作曲家の西木さんが「本公演は録音はしているが撮影は行っていない」とのことだったので、昼の部で視覚的に印象的だったシーンも併せて記させていただきます。参加できた人は「そうだった」、参加できなかった人も「こういう感じだったんだ」と伝われば幸いです。


また、本記事ではカットが近しい楽曲を参照する場合、以下の名前で表現します。是非皆さん購入してください。

第一部

定刻通り1430にブザー音が鳴り、ニューデルスタ フィルハーモニック オーケストラの皆さんが袖から入場しました。オーケストラコンサートを5年間待ち望んでいた全トラベラーが最初から大きな拍手で出迎えます。

管楽器、弦楽器のチューニングが終わり、指揮者が袖から現れると再び大きな拍手が沸き上がりました。

至高の2時間が始まります。

OCTOPATH TRAVELER -メインテーマ-

始まりに相応しすぎる。
オケバムにもちろん収録されています。

構成はOST2 00:42まで → OST1 00:04から というカットで、これは個人的主観なのですが、おそらく今回のオーケストラコンサートにおいて全トラベラーがこのパターンになることを望んでいたんじゃないかなと思ってます。
また、ソリストの皆さんはマイクがつながっていたので、坂本さんの美麗なティンホイッスル(OST1の00:55から鳴ってる笛の音)が劇場いっぱいに響いていました。最高でした。

リバーランド地方

オケバムに収録されています。
カットはOST1 → BB2 2:22~という良いとこどりな構成です。編曲者がBB2でも担当されていた森さんだったので、間違いない一曲でした。

バトル1 ~ 勝利のファンファーレ

オケバムに収録されています。
西木さんご本人のRemixということもあり間違いない一曲に仕上がってました。
「テーマ→チル曲→バトル1」はBBBでも同じ構成でしたが、この流れは導入のパターンとしては完璧だと思います。

MC1 西木さん登場

西木さんの挨拶で「本日はここ、ニューデルスタの劇場にお越しくださり、誠にありがとうございます。」と改めて仰っていただけたのが良すぎて、涙腺がやられかけました。

Xでも事前に世界観を醸成するためのポストがされていたので、トラベラーとしては嬉しい限りです。


記されざる島オルサ

オケバムに収録されています。
個人的に大陸の覇者でも最高レベルのフィールドBGMだと思っていて、筆者はパーティ編成などを行う際はひとまずオルサ島に居ることが多いです。ストーリー上、オルサ島に行くことが少ないのが本当にもったいない。

坂本さんのティンホイッスルによるエモいメロディラインがコンサートホールで聴けて本当に嬉しかったです。

❝深淵の覇者❞ サザントスのテーマ

OST大陸にある同曲名楽曲およびxx版の楽曲をオケアレンジに組み合わせた楽曲になっていました。

大陸の覇者はどこまでネタバレをしていいのかとても悩むのですが、大陸の覇者で重要な楽曲なので、後半熱くなるアレンジがしっかりされていて本当に良かったです。

白雪舞い落ちる街

OST1ベースの楽曲です。ピアノの美しいソロにベルが深々と降る雪を添える素敵なイントロにおそらく多くの人が涙したのではないでしょうか。

BBBでもBreak: フロストランドが曲も演出も素晴らしく、オクトラの雪をモチーフにした楽曲は美しさがずば抜けていると思います。MC2でも話題に上がりましたが、白雪は今回の公演で一番チルな楽曲だったと思います。

MC2 西木さんx宮内D

宮内さんが「白雪で涙腺やられた」という話をして、西木さんが「ここ一番泣きポイントにしようという話をしていたので見事にやられましたね」と話されていました。俺も見事にやられた人間でした。

そして、ここでサックス奏者である鈴木さんがアルトサックスとテナーサックスを持って袖から登場します。第一部の盛り上がりを搔っ攫うサックスパートの開始です。

薬師アーフェンのテーマ

推しの曲です。
サックスといえば基本的にもっと目立つような強いメロディを担当するのですが、アーフェンのテーマはとても優しい音で、それは今回のコンサートでも同様でした。

薬師アーフェンをしっかり表しつつ、後半の展開も素敵な編曲でした。

商人パルテティオのテーマ

最推しの曲です。そして本公演で筆者の心に一番残った演目でした。
正直エレキギターがないと知ったときは、「エレキギターとサックスが合わさり、作品背景的にもゴールドラッシュあたりの近代アメリカから産業革命を起こしていくアニキ感があるからこそのパルテティオテーマなのでは…?」と不安になったオタクだったのですが、後半のパッセージやラストで鈴木さんが吹き上げたサックス、カッコ良すぎて軽く泣きました。しっかりとパルテティオのテーマでした。
最高の形に彩っていただいて本当にありがとうございます。音源配信されたら永遠に聴きます。

富を授けし者

オケバムに収録されています。
鈴木さんがテナーサックスに持ち替えて、5拍子の難しい楽曲のソロを演じきっていました。中盤からテナーサックスのパッセージソロが最高です。

実はソロ中に一度マイクが落ちてしまったのですが、リカバリが完璧で4小節後には無事復帰して、最後カッコよく吹き上げた瞬間は事故を感じさせないプロの姿で本当にかっこよかったです。カッティーナ。

宝物のために ~ ボスバトル2

オケバムに収録されています。
MCでも「皆さんお待ちどうさまでした」と西木さんが仰られていましたが、みんな大好きシームレス移行部からのボスバトル2です。
BBBでも大活躍だった森さんの編曲で、本当に最高な演目でした。

これで第一部は終わりです。

余談

良いところばかりのコンサートでしたが、個人的に一点だけ残念なことがありました。
ソリストさんのマイクに音が入らないようにするため、打楽器隊のすべてにアクリル仕切り板が置いてある状態でした。

そのため、一階にいると全体的に打楽器の音がやけに小さくて、ボスバトル2の最初のダダン!ダダン!のリズムで勢いがつく部分などが弱く感じてしまったんですよね。(バトル系の楽曲全般が何か物足りない気がするとなったトラベラーさんも多いのではないでしょうか)

しかし、その点を除けば本当に素敵なコンサートで、個人的にゲームオーケストラコンサートで屈指の名演だと感じるレベルでした。この件はオケバムや今後出るであろう音量調整が万全に行われたコンサート音源で良い感じに記憶を上書きしようと思ってます。

閑話休題

第二部

15分の休憩を挟んで1535にブザー音が鳴り、続きが始まりました。

風翔ける、戦場

OST2の楽曲を、より素晴らしくアレンジされていました。
事前にパンフを見た際は「休憩終わりでいきなり緊迫する楽曲行くなー 先に華やかなる都会先でも良さそうなのにな」と思っていたんですが、この編曲が本当に素晴らしくて第二部のトップバッターに相応しい楽曲だったと思いました。

華やかなる都会

オケバムに収録されています。
オクトラIIといえば昼夜システム。今回の華やかなる都会は昼パートから始まり、ギミックを入れて夜パートになり、そのまま再度昼パートに来るというニューデルスタの一日を感じることができる楽曲になっていまして、なんとも粋な編曲でした。

今後オクトラ2で昼夜ある楽曲をRemixするとき大変そうだなとも思いましたが、トラベラーは貪欲なので、今後も最高の作品を今後もよろしくお願いいたします。

理を司る者

BBBでも大活躍だったバイオリンの吉田さんにアコギを引っ提げた塚越さんが現れての理を司る者でした。基本的にはOST1をベースに中盤以降にソロパートがあるなんとも豪華なバイオリン協奏曲でした。

中盤のバイオリンとアコギのソロを交互にやるフェーズでは、吉田さんが左/塚越さんが右にいらっしゃったので、バイオリンソロでは中央から左に赤/右に青照明を入れて、アコギソロではそれを逆転にする演出を入れられていて、音も光も戦ってるような演出がとてもかっこよかったです。

背中を押して

オケバムに収録されています。
オクトラIIで屈指の泣きメロ。OST2もBB2も素敵ですが、今回のオーケストラリミも本当に素敵な楽曲に仕上がってました。

MC3 西木さんx高橋P

BBBの時もですが、本当にこのお二人の掛け合い癒し要素が多すぎるんですよね。BBB円盤だとだいぶカットされてしまってたので、久々にお二人の掛け合いが聞けて良かったです。
本当はこれより前に行うはずだった物販紹介をここで行って、高橋Pが首に巻いていたテリオンスカーフを紹介していたりしました。

そして、次のソリストであるボーカルの國土さんが紹介されてMCパートが終了します。

旅立ちの唄

アグネアフィーチャな衣装を身にまとって現れた國土さんが本当に素敵でした。ドレスが本当にきれいだった。
そして衣装も素晴らしかったですが、歌声も負けず劣らず素晴らしく、オーケストラの優しい響きに伸びやかなボーカルをのせられていました。まさしくアグネアがいました。
OST2と同じようにフレーズを2回繰り返して終わるカットになっていました。

きぼうの唄

旅立ちの唄とは違い、力強さを感じる國土さんのきぼうの唄。
ドルシネアと踊りを繰り広げるアグネアでした。國土さんがサビの終わりで腕を上にあげる振り付けも良かったです。
こちらもOST2と同じように2回繰り返して終わるカットでした。

ここで國土さんが袖に戻られます。

灯火の守り手 ~ 欲望の道に待ち受ける者

オケバムに収録されています。
BB2にも両曲収録されている大陸の覇者の楽曲なのですが、灯火の守り手が終わった後に出てきた國土さんは衣装をマイナーチェンジされていて、エリカにフィーチャされたような黒の面積が多くなった衣装になり、歌い方もエリカ戦に相応しい声音で本当に鳥肌が立ちました。

これが先ほどまでアグネアの楽曲を演じられた人なのかと。3曲各々で切り替えていく早さと感情の乗せ方、すべてがプロの技でした。

MC4 西木さんソロ

最後の挨拶とアンケートのお願いがありました。

オクトラがリリースされてBBBが2年目に行われ、今回5年目にしてオケコンが行われた状況で、今後の展開をどういう形で進めていくのがトラベラーにとっても、運営にとっても、お互い幸せになれるか模索しているため、是非アンケートに協力してほしいとのことでした。
アンケート投稿させていただきましたので、何か参考になりますと幸いです。

決意

OST1の「決意」とOST2の「揺るがぬ決意」を組み合わせていました。
これからボス曲が続く前に流れる楽曲としてはこれ以上ない楽曲だと思います。

王道を求めて ~ 決戦2

オケバムに収録されています。
この流れを聞いてヒカリがライ・メイに挑むときを思い出しました。ボスバトル2も大好きですが、決戦2も大好きなので今後またどこかで聞けると嬉しい気持ちです。

旅路の果てに立ちはだかる者

本当に申し訳ないです、よかったという記憶だけはあるのですが、この次の楽曲の印象が強すぎて記憶が薄れています。ごめんなさい。

魔神の血を継ぐ者 ~ 明日を望まぬ者

テノールの村上さんとソプラノのYuccaさんが袖から現れて、真ボスメドレーが始まりました。一番熱かった。
曲の流れは先にヴィーデが来て、中盤に少し落ち着いたガルデラが来て、最後もう一度ヴィーデが来て、最後は村上さんとYuccaさんが一緒に歌い上げる構成で熱過ぎました。

終わった瞬間、今日一番の拍手が沸き上がります。

アンコール

ラスボスメドレーのあと、鳴りやまぬ拍手の中で指揮者さんと吉田さんと塚越さんが入場され再度盛り上がる拍手。アンコールです。

踊子プリムロゼのテーマ

BB1ベースの展開をオーケストラナイズされていました。BBBでもアンコール1曲目を飾っていましたが、この後盛り上がる楽曲を持ってくるときにちょうど良すぎるんですよね、プリムロゼ。
そして、今回も吉田さんのバイオリンが良すぎました。

キャットリンのテーマ

ソリストの皆さんが全員現れて、最初は坂本さん・鈴木さん・吉田さん・塚越さんの4人で始まり、その後オーケストラが引き継ぎ、ボーカル3人に渡り、後半の展開はBB2のような形になりつつ、主役がどんどん変わっていくお祭り感満載な素晴らしいアンコールでした。

最後に

コンサートを企画して、実現させて、多大な感動を与えてくださったすべての皆様に感謝です。リリースから5年が経った記念すべき年に無事開催していただいたおかげで、本当に素敵な体験ができました。

オクトラは開発に携わるすべての人々がゲームとそれを遊ぶユーザーにとても真摯に向き合っていてくれるのが本当に好きで。今回のコンサートも多くの編曲者やミュージシャンの方がオクトラを好きになってくれて、SNSや舞台上での立ち振る舞いひとつを見ても、より盛り上げようとしてくれているのが伝わるんですよね。
これは決して当たり前のことではなくて、この求心力があることがオクトラの良さの一つだと思っています。

また、BBBとオケコンで全然違う良さがありました。

少ない人数にも関わらず、映像やスクリーンギミックを使用し、室内楽にロックと世界観をより拡げて盛り上げるBBBと違い、光や演者の演出のみに留めて原作に寄せたオーケストラの音を堪能できるオケコンと違う良さを浴びることができました。
次のオクトラ音楽系イベントも楽しみにしていますので、スタッフの皆様何卒よろしくお願いいたします。

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