かっこいいと思うこと
前回、誰にもゆずれないものは、「自分がカッコイイと思う感覚」という話をしましたが、はたして自分は何がかっこいいと思うのかを考えてみた。色々かっこいい!と感じるものはありますが、今回は特に一つにフォーカスます。
「ルネサンス人」
レオナルド・ダ・ヴィンチをご存知ですか?詳しく知らなくても、なんとなく聞いたことあるという人が多いのではないかと思います。
彼は本ブログのカバーフォトでもある「最後の晩酌」を描いたアーティストでもあり、他にも・・・鏡文字、音楽、建築、料理、数学、幾何学、生理学、組織学、解剖学、美術解剖学、人体解剖学、動物解剖学、植物解剖学、博物学、動物学、植物学、鉱物学、天文学、気象学、地質学、地理学、物理学、化学、光学、力学、工学、飛行力学、飛行機の安定、航空力学、航空工学、自動車工学、材料工学、土木工学、軍事工学・・・などの様々な分野に長けていて業績を残した偉人です。(Wikipedia)
モナ・リサも彼が描いてます。
このように、「様々な事柄や分野に通じていて、優れた学識を持った人」のことを「博学者」と呼び、又の名を「ルネサンス人」とも呼びます。高校生の時の歴史の授業をきっかけに「ルネサンス人」やダ・ヴィンチについて学んだ時、様々な分野を学び続ける姿がまずカッコいい!しかもそれぞれの分野で活躍できるなんて凄すぎる!と感動したのを覚えてます。
多様な分野を学ぶことによって、ある分野から得られた視点や考え方が他の分野の理解度を深める事、新しいものを産む力になる事があると思います。私が好きな例がひとつあります。
<例>こちら(下)はカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の数学者が書いたリサーチペーパーです。ぱっと見、何の事を書いてあるのかさっぱりわかりません。
出所:https://www.math.ucla.edu/~jteran/papers/SSCTS13.pdf
様々な数式に加えて、いくつか画像もあります・・・
出所:https://www.math.ucla.edu/~jteran/papers/SSCTS13.pdf
おっと。お城や人間も出てくる!そして雪っぽい見た目・・・もうお気づきの方もいるかもしれません・・・
出所:https://www.math.ucla.edu/~jteran/papers/SSCTS13.pdf
正解:UCLAの数学者がDisneyと共同で雪のシミュレーションやどのようにアニメーション上で雪を表現したかについて書かれているリサーチペーパーでした。下:UCLA卒業者:Alexey Stomakhin 、UCLA数学者 Joseph Teran、UCLA数学者2名(生徒)
「アナと雪の女王」の世界観は「アート」 &「 数学」の融合で作られていたということです。オーマイガー。
私は幼少期に、美術と数学を重ねた分野や職があること自体知りませんでした。もしどんな仕事でもできるよと言われたらこの仕事に就きたいなとたまに考えたりします。様々な分野での専門性がある人でこそ作り上げられる世界観や作品ある。なんてカッコいいのだろう。様々なテクニックや知識を融合させて新しい物を作る「ルネサンス人」はめちゃくちゃカッコいいと思います。二つの分野でこんな素敵なものが作れるのであれば、三つだとどうなのだろう、四つ・・五つ・・・?!?
<影響>
高校の時に感動した「ルネサンス人」的生き方や様々な分野を学びたいと思った事が大学の専攻・サブ専攻を「数学・経済」、そして「Global Studies」と幅広な分野が学べる設計にした背景にあるのかもしれません。
現在大学院では「クオンツ投資」というクラスをとってます。クオンツ投資とは、「Quantitative(数量的、定量的)から派生した言葉で、高度な数学的手法を用いてさまざまな市場を分析したり、さまざまな金融商品や投資戦略を分析したりすること・・を指します。」(リンク)
「投資」、「プログラミング」、「数学」など幅広い分野を駆使できる領域です。大学で学んだ数学、就職先で学んだ投資、転職先で学んだプログラミング(Python)の楽しさや素晴らしさ等全てが集約されたクラスとして最高に楽しいです。
言うまでもなく、ダ・ヴィンチほど幅広な分野でもなく、それぞれの分野での専門性も彼には到底敵わないですが、色々な分野を合わせて学びたい、融合させて新しいものを作りたい・合わせてこそ見える世界を見たい等、今までカッコいいと思って憧れていたものに少しずつ近づいている気がしてゾクゾクしています。大学院に入学してまた色々な学びを続けたいと思ったのも、ルネサンス人への憧れが一部影響していたのかもしれません。学校に所属していなくとも今後も様々な事を学び続ける人間になりたいと思います。
<さいごに>
何がかっこいいのか、という問いに色々ある中で今回は一つの例をあげました。しかし、他にも色々カッコいいと思うことが沢山あり、ひとつに絞るのは辛かったです。参考までに他にカッコいいと思うことを下記にまとめました。将来はまた内容が変わっているのかな?
<APPENDIX:他にカッコいいと思うこと>
「本を読む人」
きっかけ:LOST(米テレビ・シリーズ)のイケメンキャラクターがよく空いた時間に本を読んでいたのを見てカッコいいと思った。
何がかっこいいのか:ひとりで静かにもくもくと本を読む姿がなんかかっこいい。落ち着いて一ヶ所で本にのめり込んで存分に自分の時間を楽しめる能力が欲しいなと思ったから。
結果:これをきっかけに「読まなきゃいけない」から、から「読みたいから読む」ということを練習するようになりました。結果、本を前よりは読むようになった+本を読む事への抵抗が減った気がします。
「緊張を楽しむ」
きっかけ:アスリートでたまにあるのですが、決勝だったり、プレッシャーが半端ないであろう時、ファンが見てるだけで心臓が張り裂けそうな時に、笑を浮かべるアスリートがいる。(最近の例だとテニスのUS Openにて決勝戦でジョコビッチが2セット落として次のゲーム落とすと負けるという時に笑みを浮かべた姿)
何がかっこいいのか:何が起ころうとも結末を受け入れる覚悟がみとれてなんともカッコいい。緊張する中でも楽しめる人は強いと思うし、生き方としてカッコいいと思う。
結果:そこまで緊張する舞台に立つ事がアスリートほどないが、すごい緊張するような状況で笑顔で笑を浮かべるだろうなと頭の中で想像するだけで少し緊張が解けて、チャレンジに立ち向かえる気がする。
「IU」
きっかけ:大学時代の友達が韓国で一番好きなアーティストのひとりとして教えてくれた。
何がかっこいいのか:28歳にして既にキャリア13年。歌で心を動かす力、それに伴ってお金も大人も動く、そして得た富を社会・困っている人々に還元しまくっている姿はカッコ良すぎる。表面上、アーティストで音楽一本に見えるかもしれないが、色々な分野を取り入れたり、新しい事にチャレンジしている姿も参考になる。
結果:自分のアウトプットで何か救われる人やポジティブな影響を与えるという事をもっとやりたいなと思うようになった。
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