好きなことと怖いことが近すぎる

ここ最近の私

noteの更新は、書きたいと思うことがあれば、としていましたが、それでも始めたての数日間は毎日なんか書こうかなとも思っていました。結局3回ぐらいの投稿で途切れてしまいましたが、また更新しようと思う出来事があったのでnoteを開きました。

近況報告として、ここ最近は苦手なことを延々とやり続ける毎日を過ごしています。時々、好きなことに触れる時間もありました。そしてその好きなことに触れる時間のうち、好きと同居した恐怖があったので、noteに残しておきます。これは、noteに書きながら自分の気持ちを整理するための投稿です。なるべく最初の投稿のまま残すつもりですが、後々考察を進めて編集するかもしれません。

怖かったこと1

私は、歌うことと飲むことが好きです。これが同居するものに、カラオケバーがあります。
先日、初めて行く機会がありました。常連さんがいるので迷惑にならない程度に、でも歌うことは好きなので、その場にいる常連さんに気を遣いながら一緒に行った人と歌ったり飲んだりしていました。
常連さんはご夫婦が一組。ここではおじ様とおば様としますが、おば様は一緒に歌ってハモるなど、終始ご機嫌で楽しく関わらせてもらいました。おじ様は、無言でずっとお酒を飲んでいて、私の同行者1が歌って、おじ様と私の同行者2が歌えば2巡目だなと思っていたところ、おじ様が急に話しかけてきました。

「帰ってほしいならそう言え。」
私「いや、歌ってほしいです。楽しくいてほしいです。」
「じゃあこっち見るな。」

分かりません。
おば様がこちらに謝りながら叱り、おじ様が一時退席したので残った人でカラオケを楽しみましたが、自分が入店してからの行動を振り返るもおじ様がキレる理由も見当たらず、もやもやと数十分過ごしました。

怖かったこと2

おじ様が戻ってくると、さっきの会話が無かったかのようにご機嫌に私に話しかけてきました。

「次何歌う?」
私「ご一緒にということですか?」
「この歌手なら歌えるんやけど」
私「じゃあこの曲でもいいですか?自信ないですけど。ご一緒なら歌えると思います。」

自信が無いことはなく、キーだけが心配で音程もリズムも取れている曲なので無駄に謙遜する必要は無いのですが、さっき機嫌が悪いところを見ているので、”あなたもこの場に必要な人ですよ”感を伝えるためにそう言い、一緒に歌いました。ここからはずっと上機嫌でしたが、上機嫌でいてもらうことを私が考えすぎたためか、ボディータッチが多くなってしまい、相手も距離が近くなってきたのです。ボディータッチが多いといっても、よろしくお願いしますといいながら握手をしたり肩に手を添える程度で、ずっと触っている訳でもなく、適度な距離感を保てるように配慮はしていたつもりでした。しかし、上機嫌になったおじ様は私が知らない曲を入れ始め、でも「俺に付いてきたら歌えるから。あんたに合うと思うし、上手いから。」といっておじ様が歌う曲全てに私を指名し、隣で歌うように言い始めました。そして隣に行くと、二の腕を掴む、テンポを示すために腰の辺りを叩く、そして酔っているからどんどん腕が上がらなくなっていく、その手が下がらないように私の手を間に入れると握ってくる、気付いたら私の肩の横に顔がある、と書き起こせばよく耐えたなと思うぐらいにエスカレートしていたのです。
最終的に、手を握られた気持ち悪さで反射的におじ様の目の前に繋がった状態の手を持ち上げ、それを見たマスターが「怯えてるやんか」とおじ様に言ってくれて終わり、おじ様はおば様に叱られ、そして上機嫌で帰りました。私は、場の空気が悪くなったことと気持ち悪さが同居した嫌という気持ちに後押しされて、ビールをもう一杯頼んだことを覚えています。

出来事をちょっと考察

感情1

私はこの日、おじ様が帰ってからやっと自分の怒りの感情に気付きました。場への配慮のために理性をフル稼働して機嫌良く振る舞っていたので、自分でも自分の気持ちに気付かなくなっていたのかもしれません。また、怒りを助長した言葉もありました。その場にいた人からアドバイスとしてもらった言葉の「嫌やでって手を払うか、触るんやったら一杯奢ってとか言わな。それがこの地域や。」です。そんなことがあってたまるかと思いました。一杯奢ってもらっても触られるのは嫌やし、嫌と言えない怖さを乗り越えないといけないのはどうしても被害者なんだとも思えたからです。

感情2

1人で考える時間ができてからは”怖い”と思い始めました。私という人間が、場の和やかさのために負の感情を抑え込んで自分を犠牲にしかねないということへの恐怖と、機嫌が悪くなったときのおじ様の据わった目が見据えるものを殴る時の目だと感じて体が動かなくなった恐怖です。
冷静になってから一番怖いと思ったのは、おじ様がめちゃくちゃ触ってきたのは私がボディータッチをして機嫌を取ったからだという結論が頭に浮かんだ時です。性暴力やセクハラ、いじめは被害者が悪いという人と同じ考え方を自分でしていました。

まだまだなんやろな~

本当はおじ様自身が、アルコールが入ると自分がどうなるかきちんと把握した上で飲み、他人に迷惑をかけないように自分でなんとかするのが筋です。もしものことがあって誰かの生命身体に危害を加えていたら、おじ様ぐらいの年齢だと刑法39条だって適用されません。十分に注意義務違反で責任能力が問われます。
それでも、自分の思考がそういう結論を導き出そうとしたことからも、「奢ってとか言わな。」からも分かるように、自己防衛は必修科目、酒での失敗は酒で注ぐ的な感性は根強く生きています。もちろん自分で自分を守れること以上に求められることはないし、初対面の人と飲むのであれば余計にそうです。また、酒の席での失態は酒で注ぐことで許したいと思う気持ちもあります。私も粋な人になりたい。

こんな葛藤をしている自分がまだまだ子供に思えて、でも葛藤から止揚して合を導き出せる未来も見えなくて、今回の件を完全に忘れることはできないというのも、機会があれば全ての会話を思い出せる私の性質から分かっていて、今の自分ではこの経験をどうにもまとめられません。まとめるべきものなのかも分かりません。でも、自分の感情を自分で感じないようにすると遅れて押し寄せてくることを初めて独りで認識し、自分の思考が普遍的で危険性を孕むことに気付き、酒の席で二度としないことリストを更新できました。

ここまで来て今ちょっと怖いのは、今回の私と同じ状況の人を見たときに、身を挺して止めに行くんだろうという未来が見えたことです。一度、知り合いしかいない席で同じようなことをした記憶がありますが、初対面でもやるのかもしれません。
もしかすると、「私、自分というものを守らなければいけないという認識が薄い?」という思考の登山をする日が来るのかもしれません。その時はまたnoteに、登頂から下山までの様子を投稿したいと思います。

以上、ありがとうございました。


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