シンウルトラマンのスペシウム光線が全てだ

私が小さかった頃、ウルトラマンは、ずっと過去にいた光の戦士だった。

だから、周りの友達とウルトラマンの話はあまりしなかったと思う。当然だ、1980年のウルトラマン80が最後。

ウルトラマン80の最終回の約1ヶ月後私は生まれた。

それから15年後のウルトラマンティガまでウルトラマンが毎週放送されることは無かった。

まあ、その話は関係なく、私にはウルトラマンがおそらく最初のヒーローだ。

昔の写真にはスペシウム光線のポーズが多々あるから好きだったんだろう。

再放送の「帰ってきたウルトラマン」「ウルトラマンエース」を毎朝5時45分からやってるのを毎朝正座して見てた記憶がある。

あとは、父が買ってくれたウルトラマンシリーズの主題歌の入ったカセットテープのおかげだろう。

よくわからないが、リトル俺にとって光の巨人は、宇宙のどこかにいると信じていた。
宇宙の本を図書室でひらけば、光の国があるM78星雲を探していた。

ずっと探していたと思う。

M78星雲にある光の国を。

16歳の高校生に登場したウルトラマンティガは見る事はなかった。

そこから、数々のウルトラマンが生まれたことはなんとなく知っていたが、それは私のヒーローではなかったし、ウルトラマンをヒーローとして欲してるような歳でもなかった。

そして、あれから25年、ウルトラマンの映画がやるという。

仮面ライダーや、戦隊モノを好きな息子がようやくウルトラマンに興味を持ち始めた5歳の頃、サブスクの流れに一切適応しない円谷プロにぶつぶつ一人文句を垂れながら、TSUTAYAでウルトラマンのDVDをせこせこ借りに行き、息子とみはじめた。

途中で、ウルトラマンタロウの息子が放送しだしたりした関係で、ウルトラマンタロウのDVDをかりたり、ウルトラマンレオにいき、なんとかウルトラマンを観終わった。

一年後、
「シンウルトラマン」の映画までに間に合った涙

ウルトラセブン、帰ってきたウルトラマンも同時に見出し、Netflixにある、ウルトラマンの映画も本人が勝手にどんどん見出し、ウルトラセブンを見る前に、ウルトラセブンの息子、ウルトラマンゼロの圧倒的な人気に興奮するのを横目でみながら、円谷プロのめちゃくちゃな、ウルトラマンのブランディングに腹立ったり笑しながら、ようやく「シンウルトラマン」の映画で初めて息子と映画をみでちゃんと興奮して、あーだこーだ映画の感想をいう一つの夢が叶いました。

大変でしたが笑
小さい頃、リアルタイムでウルトラマンがいなかった私には、「シンウルトラマン」が本当に嬉しかった。

ネットでは、様々な批判がありますが、
ウルトラマンが少年時代にいなかった私にとって、同じ時代に、今、かっこいいウルトラマンがいることがマジで嬉しいなんて、誰がしるだろうか。否、誰も知らなくてもいい!

チープな作品だとか、昭和のセクハラ描写だとか、浅いストーリーだとか、もう本当にどうでもいい。

とにかく、シンウルトラマンが放つスペシウム光線が、横長の画面いっぱいに撃ち放たれた映像が全てだ。

小さい頃の4対3の正方形に近い画面の横幅でしかスペシウム光線は、放たれなかった。

少年の私が放った時も、そのくらいの距離で放っていたと思う。せいぜい2mだ。

それが、シンウルトラマンのスペシウム光線は、山を切り裂き、空気を切り裂いて、何百メートル先の怪獣(あ、今回は禍威獣表記か)に向けて放たれるのは、完全に少年時代からのイメージを遥かに突き破ってくれた。

このシーンを映画館で見るだけでも最高でございました。

思わず買ってしまったシンウルトラマンのフィギュア。

ウルトラマンと同様、シンウルトラマンもびびるくらい猫背で撃ち放ってるのをガチャガチャ再現するのも物凄く楽しい。

猫背で、首が前に出て、手はまっすぐ、無機質に。

それを再現するのが楽しい。

小さい頃、私が一番かっこいいと思っていたポーズだからだ。

そして、息子がその姿を完コピしてる。天才なのだ。

私の少年時代のポーズをくらべるまでもない、私の少年時代は、猫背を再現していなかった。

息子は凄い笑

#シンウルトラマン

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