「知床の事故の件、悔しかったです」
TVでご遺族の方の生の声を聞いた。ご遺族の方はGWでより一層悲しみが際立っちゃうのかもなぁとも思った。
そして、僕は悔しかった。理由は、僕が取り組んでいる「相互海難救助サービス ”よびもり” 」で救えたかもしれないと思ったからだ。
まさに家族が悲しい思いをしないためにやってきた。なんでもっと早く「よびもり」を現場に届けられなかったのか。
乗船者に直接紐づいたGPSデバイスと地元漁師の救助ネットワークがあれば、海がしける前に救助できたのではないか?
漂流者の位置がわかるから早期発見できたのではないか?
少なくともご遺体発見の手がかりになったのではないか?
残されたご遺族は一生かけても悔やみきれないような涙を流さなくて良かったのではないか?
事故船に乗り合わせたわけではないので真実はわからないがそう思ってしまう。
船の管理体制はもちろん大事。でも海は予測不能。いつか事故は起こり得る。
その時に、できる対策は全てやっておかないと、ご遺族の方は絶対に納得できない。
ましてや、遺体が上がらないと何年も心に区切りをつけられない。死亡認定がMAX7年間降りず保険金や母子家庭補助の受け取りが難航するリスクもある。
ちなみに、僕の祖父は羅臼の漁師で海難事故で遺体が上がっておらず、母や祖母は僕が小さい頃から何年もこの話をしていた。
これを解決するために、大学を休学し、会社を設立し約3年。アイデアしかない状態で、熱烈に共感してくれた漁師さんと一緒に何度も海に飛び込み「よびもり」を作ってきた。
知床の事故を受けて、海で悲しい経験をした人たちに、「あなたと同じ思いをした人を減らすために、ここにこんなことやってるやつがいるぞ!!」って伝わるといいなぁと思い書きました。少しでも勇気を与えられたら嬉しいです。
もし共感してくれた人がいれば、僕たちに協力して欲しいです。これをシェアするだけでも嬉しいです。
「いってらっしゃい」と「ただいま」を当たり前にする会社 nanoFreaks代表 千葉佳祐
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