行ってみないと分からない
体調最悪、昼夜のリズムも絶妙に戻りきれていない今日、仕事に行くのが嫌だった。
不思議な事に、メンタルが落ち切っている時は働ける状態じゃないのだが、身体が不調の時は、頑張れば割と働ける。今日は残念ながら頑張れば働ける日だったので、出勤した。
遅刻ギリギリの時間で家を出発すると、道路渋滞に捕まった。
出勤予定時間の5分前、間に合わない事を悟る。LINEで「遅刻します」とメッセージを投げた。
連休明け早々に、上司や先輩をイライラさせるネタを投下するなんて、我ながら天才だと思う。そんな自虐的な気分になりながら、挨拶だけをちゃんとして、淡々とローテンションで開店準備を進めた。
想定より少し早めにお客様が入店する。お手洗い行きそびれたー!と頭で叫びながら、インカムを装着する間もなく、丸腰でお客様対応をした。
途中までは、なんて酷い一日なんだろうと、そう思っていた。
何の風の吹き回しだったのだろうか?
助っ人が到着したので、呼ばれていた卓に少しだけお邪魔しに行った。立ったり座ったりで、相変わらずゆっくりはできない。それでもお客様は、とても喜んでくれていた。
カラオケを楽しんでいた別の卓のお客様が、誰が私を泣かせる歌を歌えるか?という謎のゲームを始めていた。
ホールの作業をしながら歌を聞きつつ、ちょこちょこリアクションを返していた。
結果、私は泣かなかったのだけれど、帰り際に「楽しかった」と声を掛けてくれた。
楽しんで貰えたのなら、行った甲斐があった。
家を出る時は、本当に仕事に行くのが嫌だったけれど、家に帰ってきた今、行って良かったと思えている自分がいる。
その日がどんな1日になるかなんて、過ごしてみないと分からないものなんだなって、改めて思う今日この頃だった。
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