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ヒーロー志望

お久しぶりです。
いつの日かに1ヶ月後にまた戻ります詐欺をして
早、2年!改めてお久しぶりです。

今日は人生でなかなか経験できないことを経験したので生の今の気持ちを大事にしたいと思い、ここに記します。題名は「ヒーロー志望」。


思いがけない出来事や衝動に出くわした時、
その人の本質が垣間見えると僕は思う。
それは、某少年誌「僕のヒーローアカデミア」や「マーベルヒーロー」など他多くのマンガを見ていても思う事だ。幼少期はよく親に所詮マンガと言われていたものだが、自身の学生時代の奇跡的な経験から、マンガのような事は実際に起こると信じている(以前ブログ参照)。
いい大人がと言われるかもしれないが、僕の中には確かにある。マンガみたいな奇跡は本当に起きる。

話を戻すと、今日そんな思いがけない出来事が起きた。


2021年5月15日(土)晴れ
今日は1年前から始めたサーフィンをしに、
いつものメンバー3人で海へと向かった。
僕は4連休の中日という事もあり、高揚していた。
サーフィンは快調だった。今日は波がよかった。
いつも通り反省会を済まし、最寄りの駅に着いた。

そこで事件は起きた。

マンガを信じるような男。正義感は強い方だと思っていたし、普段は温厚だが、自分の中でここぞと決めた時には決断行動できる人間だと思っていた。ただ違ったみたい。僕は村人Aだった。

それは本当に突然だった。
僕らは電車を待っていた。意識朦朧とした男性がフラフラと歩きながら、目の前を通り過ぎる。その瞬間、男性がホームから落ちてしまったのだ。
落ちそうだなとは思っていた。もちろん手を伸ばせば助ける事はできた。しかし、まさか本当に落ちるなんて思わなかった。

そこからだった。
すぐさま、緊急停止ボタンを探し、友人が押しに行く。線路から降り、男性を仰向けにし、ホームへと4人掛かりで持ち上げる。
しかし、ここまで僕は何もしていない。
強いてした事といえば、男性のポケットから落ちた小銭を集めた事と横にする時に何か枕になるものをと言われて、タオルや下着の入った手提げカバンを渡した事だけ。
それ以外はただ傍観していた。腰が抜けていたわけでもなく、混乱していたわけでもなく、ただただ立っていた。
今考えると、ある種のトラウマ的なものに襲われていたのかもしれない。何をしていいのか分からなかった。そんな出来事から早5時間。今なお、ホームから落ちる直前の男性の最後の一歩が頭から離れない。

男性は無事、救急部隊によって
担架に乗せられ運ばれた。

なぜ、ホームからすぐさま降りれなかったのか、救急車を呼べなかったのか、声を出して男性の安否を確認できなかったのか。助けを求められなかったのか。

その後は少し混乱していた。
友人らにはバレないように普通に振る舞っていたがバレていたのかもしれない。ただそんな事はどうでも良かった。ただ咄嗟に動く事のできなかった自分への落胆と失望しかなかった。



冒頭でお伝えした「僕のヒーローアカデミア」という漫画にこんな一節がある。

偉業を成し遂げたヒーローは
逸話を最後にこう語る・・
『考えるより先に体が動いていた』と


僕は全くの真逆だった。
ヒーローにはなれなかった。それどころか
「その男性は赤の他人だ。」「電車が来なくてよかった」「遅延してしまった。次の電車はいつ来るのだろうか」「たくさん人が見ている」「救急車を呼んでいる人は、なぜこんなにもヒーローぶっているんだ」最低な考えが湧いてくる。
醜い、最低だと思う。

何もできない。できなかった。
そんな自分に気づいた後の自分は最低だった。
そんな自分を認め受け入れるのが嫌だったんだと思う。くだらない。

話が変わるがここまでを久々に読み返してみたが、文面だけでも自分の事ばかりを考えている。
自分本位な人間には人の事を思い動く事はできないだろうなと思った。人を想い、自分を想う。2021.09.04追記

煮えきれない思いで、
公園の椅子に座りながら、1人で今
これを書いている。

マーベルヒーローのアイアンマン、
僕のヒーローアカデミアのデクなど、
いろんなヒーローを見てきたが、
それは所詮マンガだったのかもしれない。
現実は、いや、自分は、
もっと複雑で、いろんな言い訳がある。

また、24年間、同じ歳月を生きてきたが、
動けた友人と動けなかった自分にも
その歳月に重みのような差を感じた。
それも悔しかった。

どうしたらいい。心がはれない。
「1度の失敗は…」「次またあったらその時は」
「誰だってできない」「しょうがない」
自分の無力さに失望する。言い訳ばかり。
だからここに記す事にした。忘れない為に

かといって、常にそんな事が起きるかもしれないと思いながら生きれるほど強くはない。

でも、変えたい。今日の自分を変えたい。
また同じ瞬間が・・大切な人が・・
人助けをして、優越に浸りたいのかもしれない。注目されたいのかもしれないし、感謝されたいのかもしれない。偽善者なのかもしれない。理由は何でもいい。動け。
やらない言い訳は腐るほどあるのだから。

自己満の文を書くことも、ヒーロー物語を話すことも誰でもできる。世界を救う指パッチンは、いきなりできたわけではない。積み重ね。


帰り道、電車の中でお婆さんと子連れの親子に席を譲る1人の青年を見た。あんな事があったばかりに、とても小さな事に思えた。それか、それなのかもしれない。
そこにはいた。


小さなヒーローが


まずはそこから。

僕は小さなヒーロー志望。


(写真はThe Chainsmokers and Coldplayの「Something Just Like This」から引用)

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