麻布自治に於ける解職請求実行のメリット(其の一)

解職請求とは

解職請求とは所謂リコールであり、殊更麻布においては日本国行政上の制度を模したものが規約に明記されている。具体的な解職請求実行のプロセスは各役職によって異なるので、一般化して記すと、①代表者が立志 ②賛同者が解職請求を求める議案に署名 ③議長に議案として提出 ④本会議における承認を持って対象役職者は失職
このような流れとなっている。

解職請求は具体的な数値を持ってして人間の価値を図ると言う点で、ある種残酷な面も持ち合わせるが、組織の新陳代謝の正常な判断、または対象役職に就ている者があまりに”酷い”場合に行われる組織の改善を目的とした解職請求にはメリットがある。この記事ではいくつかのメリットをそれぞれ詳しく解説していこうと思う。

⚠︎この記事は不当かつ理不尽な解職請求を肯定するものではない

メリット① 組織の新陳代謝

どの組織にも必ず人的・制度的な影は存在する。それは人間という良くも悪くも多面性を持ち合わせる社会性動物が集団と化して運営しているものが組織である以上、必然と言えるだろう。
このような影は、ただそこにあるだけならば大した問題は引き起こさない。基本的にそれは少数であるし、組織、またそれに影響を及ばされる可能性がある存在の大局を動かしうるものではないからだ。
むしろ、内部に悪性物が存在することは組織の過半数が共通の攻撃目標をもつことにつながり、内部の結束の強化が可能となる。そのような点で、むしろこういった影は必然かつ必要なもの、と解釈することもできる。

しかし問題なのは、この影を放置しすぎて内部の結束の強化というメリット以上にデメリットが大きくなった時だ。たとえば、制度的な面で言えばその条文のせいで無制限の超規約的措置が可能になってしまうだとか、人的な面で言えば特定の人物が重要役職に就くことで暴走が起こってしまった、だとか。
こう言った、影が組織の大局を操作できてしまう状況というものは非常に好ましくないと言えるだろう。忌避されるべきであり、あってはならない状況だ。

そう言った中で、影を解職請求によって縮小化することは何ら非難される事柄ではないと言える。
不要なもの、悪性があるものは積極的に排除していくことは組織の体系を維持するために必要不可欠である。

しかしここで難しいのが、人道的配慮である。

先に述べたように、解職請求というものは制度上数値で人間の要不要を定めるという残酷な一面を併せ持つ。積極的に排除していくことは必要不可欠と述べたが、排除の手段は常に模索し続けるべきであり、解職請求は最後の手段として位置付けるべきだろう。


次回
麻布自治に於ける解職請求実行のメリット(其の二)

メリット②話題性
から話していきます


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