今更山雅戦中止を振り返る
本当に24日には書いていた記事なのですが、推敲しているうちに忙しくなり気づいたら代替日程が発表されるというタイミングですが、今のうちに吐き出しておこうというnote
毎試合毎試合、この地を訪れてくれるサポーターさんが飲み食いしていってくれたり、様々な場所を巡ってくれて、その様子をSNSなんかで発信してくれることが多くて、これまでにいわき戦の為に訪れてくれた各クラブのサポーターのみなさんに感謝しかないのだけれど…さすがに今回の山雅サポーターの方々には感謝を通り越す感情がぶわっと湧き出てしまった。試合中止なのに「旅行」とか「事前確認」ってなんだよ…しかも前泊で乗り込んできてくれてるサポーターさんはまだしも、中止決定した後に「やー中止になっちゃったね、残念だけどとりあえず向かう^^」ってなんなんだよ…
20日に山雅の選手4人が陽性判定を受けたことで、かなりバタバタしとりました。何せ交流会(という名の飲み会)を企画しており、参加者数は両チームサポーター合わせて30人超え。まじでこれ大丈夫なんだろうか、、、と思いつつ会場と結構綿密に打ち合わせや相談をしとりました。正直かなりバタつきもしました(笑)けど、飲み会が終わった後に旧知の居酒屋のおかみさんが外まで出てきてくれたのでまず謝罪。何度も予約人数の修正とか予約品の変更とか対応してくれて、ありがたかったです。「試合終わった後にこれだけの人が来てくれるんだねぇ…で、どっち勝ったの??試合は中止!!??でもこんだけ来てくれて嬉しいよねぇ…」と言ってくれたことがすべて。本当、嬉しかったなぁ。サッカーの試合ってこういう風にサポーターが集まってお酒飲んだり楽しんでくれるってことを肌で感じて貰えたみたい。「試合ある時使ってね!!!」と。例えば店先にアウェイサポーターさん大歓迎!!ってウェルカムボード出してくれたり、レプユニ着用者1品サービス中!!とかやってくれたりするとまちの賑わい創出にも繋がるのではないかとかも話したり。どこかのお店さんやりませんか!!あとおかみさんが驚いていたのは、事前予約した僕たちが2階で宴会中、1階でも何組かの山雅サポさんが飲食してくれていたこともあったらしい。
さ、二次会に行くよ!!と駅前を歩いていたら、いわきサポご夫婦に偶然遭遇。「あだしもいぐ!!!」という奥さんに「終電!!!」という旦那氏。そういえば1次会始まる前にも、山雅ユニ来た方が1人飲み屋に入っていく姿が見られた。こういう風景をずっと夢見てきたんだよね。試合後にいわきサポとアウェイサポがまちに繰り出し、偶然あった同士で挨拶したりチャント歌いだしたり。そんな光景がこのまちに根付いたらいいなぁとずっと考えてた。だからこそ、1000人超のサポーターが訪れるはずだった山雅戦が中止となった時は愕然とした。試合中は「これぞサッカー」という姿を来場者に、試合後はサッカークラブのあるまちに溢れる両サポーターの姿をまちの人々に見てもらうことを、本当に楽しみにしていた。コロナの感染拡大によって歩いている人よりキャッチの方が多かったけど…
試合中止が決定してからのクラブや各企業の動きはある意味感動的だった。これはもう感謝するしかないのだけど、明治学院大学さんが1日前倒しでTMに来てくれたことを皮切りに、常磐共同ガスさんやハワイアンズ、しんごさん、その他居酒屋さんに飲食店さん。色々な企業、店が「前のりしてくれた山雅サポーターさん向け」に様々なプレゼント企画や割引企画などを用意してくれた。いわきのスタッフさんに聞いたところ「スポンサーとかではないけど、こんな企画をやりたいけど、やっていいか」という電話もあり、ありがたいの一言だったという話を聞きました。
一方で、これは自分の責任において言うけれど、ある程度早い段階で中止については話が出ていたんだよね。当然ながら当日の出店予定者や関係先などは多岐にわたるため、事前説明は必須。でもそんな話はSNSに一切出なかった。これってSNSがこれだけ発達している現在では奇跡的だと感じた。高尚に言うつもりはないけど、リテラシーの高さを感じた瞬間だった。そして何より、こういう不測の事態にクラブや相手サポーターに対してすぐに様々なアイデアを出して、語弊があるかもしれないけれど「被害」を最小限度に止め、できる限りのことをやろうというまちの姿に、いわきFCは確実に市民レベルまで届いているということを強く実感しました。来場者はまだまだ少ないけど、物凄くまちの人々はいわきFCの動向を気にしてみてくれている。そうじゃなきゃ各方面から同時多発的に様々な手が伸びる事なんてないよ。
確かに興行、営業面ではマイナスも大きかったはずだけど、それ以上の何かが顕在化した日になったのではないか、ブレークスルーポイントになるのではないかと個人的には思っています。
で、明治学院大との試合中川端さんと久しぶりに会って、地べたに座りながら話したこと。
この一言に尽きる。悪い日じゃなかった。
数百人規模の人々が訪れ、それでも出店してくれたスタグルを食べて、勝ち負けを意識せずにサッカーを楽しみ、いいプレーには拍手が起こり、両チームのサポーターがあちらこちらで交流する。原始的で凄く美しい景色だったなと心から思います。
そして再度いわきFCの「目標」を確認しました。2016年の現体制スタートから変わらずに記載されているフィロソフィー。
いわきFCの哲学はゆっくりとかもしれないけれど、着実に地域に根付いている。クラブを人を、まちを楽しもう。眼の前にあるサッカーを楽しもう。この地を訪れてくれたありとあらゆる人々に感謝と感動を。
そしてnoteを更新する間もなく代替試合の日程が発表されたことで、次のnoteはいわき―松本山雅戦情報の更新となる予定です。前回以上にいってほしいお店、立ち寄ってみると面白い場所などをピックアップしてみたいと思います。よろしくお願いします。
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