keith report(夜の手法) 7月分

 こんにちは、keith.wです。
 この号は先月号の6月号から継続版となっています。

 内容としては、
〇 外国為替市場
〇 商品先物市場
〇 BTCFX市場
〇 金利・需給など
 私の主観に基づいて作成させて頂いております。
 また中に載せているチャートは5月号からの継続となります。
 掲載順は前号と特に変更はありません。
 その意味では違和感なく読んで頂けると思います。
 内容に関して不明点・なぜこういう書き方になるのか。
 そういった点は、お手数ですが前号から読んで頂ければ解消されるかと思います。

※ 注意点として

 下記を免責事項とさせていただきます。

・このnoteはあくまで私の主観に基づいて書かれています。
 ですので、その正当性を保証するものではありません。
・このnote内で紹介した手法・考え方に基づいてトレーディングを行い、損失を出した際に、責任・損失補填などは行いません。
・このnote購入後のサポート・Discord運営などは予定していません。

 

 さて7月第二週(第一週分は6月30日に刊行)分となります。
 7月5日の米国雇用統計を少し振り返りたいと思います。
 ロンドン市場での売買情勢は米国雇用統計発表を控え大きな流れを控える状態でした。また6月末にはダウが史上最高値を更新したものの利下げ期待は後退し売りが優勢となったため、ダウは反落。
 肝心の米国雇用統計は景気動向を映す非農業部門の雇用者数の伸びが22万4000人となり市場予想(16万人程度)より多くなった。
 米景気の底固さが確認され7月のFOMCでの利下げはしにくいとの見方が市場に広がった。米株は早期利下げを期待に買われていたため売りが先行する形なりダウは反落。インフレ期待が減少したことで債券市場では米長期金利が上昇した。金利減少不安が懸念材料となり、金融株が買われたことも株式相場を支えた形になりました。さて、ここからは先行指標として挙げたいくつかの市場チャートを確認しながら翌週を検討していきます。


 〇原油

 7月2-3日でのOPEC総会では4年越しの協調減産となり2023年まで延長に。
 OPEC総会をG20期間より後に延期したことなども世界経済に対するOPECの不安は消えない形となっている。これは米国の原油生産量が市場水準より高い水準にあると考えられているため、協調減産を続けてもOPEC側の需要が不透明だからだ。例年での原油は年初に値上がりし年末に値下げとなる傾向とイランと米国の地政学リスクが原油価格を下支えしつつ、全体的には原油の在庫量過多が上値を重くしている構図になっていると思われます。

 UK.OIL(北海原油先物)チャート 日足

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 さて原油価格は一旦の底固めを行いWボトムを形成すると考えています。
 この場合、赤BOX下限までの上昇から緑線までの底値を確認する流れになると思います。

下記より有料となります。

 〇 米国10年債権先物

 上でインフレ期待が減少したことで債券市場では米長期金利が上昇した。金利減少不安が懸念材料となり、金融株が買われたことも株式相場を支えた形になったと書きました。
 では各米国株式と米国10年国債との比率ですが、ここは他社の資料を借りることとします。

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 米国実質利回りが低下するごとにS&P500を始めとする主要株価指数が上昇する流れが見て取れる。米国は今回7月FOMCで利下げを行い次回は9月に利下げを行う可能性がある。6月号に掲載した資料のようにS&Pは年末にかけて上昇する傾向があり、米国経済はここから底値固めを行いにいくだろうと思われます。

 米国10年国債先物チャート(2時間足)

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 このチャートではテクニカルメインの話をしましょう。
 まず、RSIに注目して下さい。
 RSIの30%以下、70%以上に記している赤・緑BOXとチャート上のBOXはそれぞれ相関関係にあります。
 現在の底値は30%以下をこれまでの中で最も大きく割り込んだ形になります。RSIには前回底値を30%以下で大きく割り込んだ場合、その前回高値(チャート上で見れる最高値の赤BOX)とRSI70%以上に記載した赤BOXを越える部分(RSIでの緑BOX)まで上昇する性質があります。
 この場合、チャートとRSI上に記した右端の緑BOXまでの上昇を示唆しますが、実際はFIBO70.7%までの上昇を見込めるものとします。

 このチャートは先物ですから、実質の国債チャートとは反転して見てください。前週のFOMCで利下げしにくいとも見方からインフレ期待が減少、債券市場が買われることとなりました。株高円安傾向になりますからドル円は大きく上昇する形となります。

 〇 USDJPYチャート

  それでは先週大きく上昇したドル円チャートを確認していきます。

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 さて、米国10年国債先物チャートが上昇した場合、ドル円はFibo76.4%までの大幅な円高ドル安となるでしょう。翌週はSポジション構築を考えていきたいと思います。

 〇EURUSD 週足チャート

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 ドル安となる場合、EURO高となりレートは大きく下値を目指すことにります。これまで上値を大きくドルに抑えられていたEUROですから、ここでの反発は大きなものとなる可能性があります。ただし、米国10年国債金利の反発も視野に入れ、三角保ちあい下限からの前週下落値幅と同等の上昇(反発)も視野にいれなければなりません。


 〇 GBPJPYチャート

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 さて、ポンド円ですが、ポンドはEUROに平行する習性がある通貨です。
 この場合、ポンド高ドル安、円安ドル高となり、利下げが進むとドル買いが進みますからポンド高円安傾向に進む可能性があります。この場合、FIBO100%を目途にSポジション構築を考えていきたいと思います。翌週、EUROUSDの上昇に引き連れていかれた場合、上部緑BOXまでの上昇からの下落となるでしょう。


 〇 ユロ円

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 ユロ円も理屈的には下落方向を考えています。
 ただ、EUROUSDの大幅な下落はポンド円以上の下落値幅をもたらすでしょう。この場合、FIBO78.6、100%を目途にして二段階の利食い目標を置きつつSポジション構築を考えていきたいと思います。週明けとしてはまず赤BOX下限への上昇が見込めます。その後の下落を考えてSポジション構築を考えていきたいと思います。


〇 GOLD 週足

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 金市場に関しては市場のFOMCでも利下げ緩和の状況からリスクオフの気配もあり週足としては小幅な下落を見せました。市場が米株を利下げを期待して買われていたために緩和からの下落による売り圧となりましたがOPEC各国の経済不安は消えない要素となっています。翌週はGOLDは再度のリスクオン商品として再度高値を目指すでしょう。この場合、緑ラインまでの上昇。その後、EUROUSDとの相関もありますが、大きく下落すると思われます。


 〇 BTC市場

  さて、ここからのBTC市況です。
  まず、BTCはUSDやUSDT、オプション価格、各種金利による様々な分析がなされています。その中で私の考えは、為替と同じく米国金利情勢に大きく左右される道を少し後から歩んでいると考えています。まずBTCと法定通貨を換金する際に何が大きく使われているのか。市場の多くを牽引しているのはBTC/USDだと私は考えています。
 USDTがUSDと同等の価値を静かに放棄し、市場価格に沿う形でその価格を決めるのであれば金などのリスクオン資産の後を追いかけつつ、BTC価格は緩やかにUSD価格へとUSDT価格、もしくは金利率が伸びる方向にそのレートを変動していくでしょう。
 しかし残念なことに、私にはその金利動向を読み解く知識はありません。
 そこで、自身の経験してきたチャートパターンを今回は掲載することにします。

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 少しばかり見えにくいかもしれませんが、価格はMEX価格と大差はありません。まず、BTC価格が最初に向かうのは緑BOX下限です。そこから黄色BOX下限まで下落し、最上部青BOX下限まで。その後に赤BOX上限、もしくは38.2%までの下落となります。これについてはあくまで予測のチャートパターンですので、参考にまでにお願いします。


 今週は以上です。


 7月13日更新

さて、先週はどうでしたでしょうか。
翌週の流れを見ていきたいと思います。
まず米国10年国債先物


〇 米国10年国債先物

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 前週は大きく再度高値更新を期待しましたが、利下げ緩和で債権市場に金利が戻った模様。先物は大きく下落する方向性となりました。翌週は株高から来る金利高不安による債権売りとなる可能性があります。


 〇 Russ2000株価指数

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 これは米国の小型株指標です。NY証券取引所やナスダックに登録されてる銘柄のうち時価総額が1001-3000位までの銘柄の時価総額加重平均型の株価指数。つまり、大きすぎるダウやナスダックの動きの先行指標になるとされています。翌週は赤BOX内の動きを市場が織り込んでいくと考えています。


〇 US30(ダウ・ジョーンズ)

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 ダウは最高値を更に更新する内容となりました。
 日足でRSIフェールスイング起こす手前ですから金利高からもう一段上昇後に下落へと転じると思われます。
 fibo100%前後からRUSS2000の赤BOX内に近い値動きになると思われます。

 

 〇 USDJPY

 さてドル系指標の高値更新を考えるとドル自体の価値は一時的にあがる傾向にあります。ドル円の場合円安ドル高となりますから下落に拍車をかけるものと思われます。

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 緑〇同士の穴埋め(ダウ理論)と次週は真ん中の緑BOX下限(赤チャネル下限)で反発して雲下まで上昇。そこから赤〇を埋めにいくと思われます。
 ポンド円、オジ円、ユロ円辺りはドルの金利は下がるなら円高で107.5を切った辺りで円買いが進むと思われますので、

〇 EURUSD

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 赤BOX突き抜けて緑BOXまで上昇からの赤BOXへの下降。
 これを来週全体で展開するとしたらドル円下、EURUSD上の構図から
 EUROJPYはEURO安円高の構図になるからドル円に似た形から週後半にかけて

 〇EURJPY

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 日足でトライアングル上抜けして赤BOX上限までいく可能性がありドル円と全体的には似た動きとなるのではないでしょうか。ポンド円はユロ円に相関して動く性質があるため、ここは値動きをおいかける形でいいと思われます。

 

 〇 AUDJPY

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 6月号には書かせて頂きましたが、赤BOXを目指す値動きとなり大きなレンジ帯となりました。
来週は緑ラインまで上昇する可能性がありますので、雲抜けした後に拾いたいと思います。


〇 GOLD

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 こちらも先週かかせて頂いた内容と同じく、週足での高値更新を期待できると思われます。前回前々回と底値を切り上げる形を形成していますので、上がればそこからショート。高値は切り上げとなっていますので小まめな利確を繰りかえす内容で良いかと思われます。ただし、急落の可能性(EURUSDとは逆相関の性質があるため)にお気をつけください。


 〇 US.OIKL(北海原油先物)

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 前週目指した赤BOX下限までの上昇を果たしてくれました。
 利益が出た方はおめでとうございます。
 翌週ですが、OPECなどの景気不安による米国原油価格調整が大きくはいる可能性があります。ただし、イラク問題などからもう一段の上昇(赤BOX上限)までを視野にいれて、大きな時間軸でSポジション構築していきたいと思います。

 

 〇 BTC市場

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 前週予測では緑BOXを目指す内容でしたが大きくWボトム形成に走る形となりました。ここからは再度の緑BOX(緑ライン)までの上昇したあとに赤BOXを目指すと思われます。

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BTCに関してのセットアップ訂正しています。
ここを割ればFibo9%まで。このまま上がればスイングLとなりますが85.5%までを考えていきたいです。これは懸念ですが、61.8%から9%への急落の可能性があるので、一度61.8%で利食い。そこから様子見でいこうと思います。

追記。

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 N波動計算値誤ってました。すいません。
 14.6%から、61.8%までの上昇目線は変わらず。そこから前回上げた画像の9%戻しの目線です。

 今週は以上です。


 7月20日 更新

 相場は全体としてレンジ帯(高値と底値を確認しにいく作業内で調整)を終えた形となったと思います。
 米長期国債は続いて伸びをみせていたもののフィラデルフィア連銀景況指数が予想を大幅に上回ると市場は景気上昇を期待して売りが先行、しかし7月FOMCの大幅利下げ期待から米長期債は反発、買いへと転じた形となりました。

 〇米国10年国債先物

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 前週の債権売りの流れは変化なく見れたと思います。
 利下げ期待からの買いが入る中、今後の流れとしては緑BOXまでの上昇、そこからの下落と考えていきたいと思います。


〇 ダウ・ジョーンズ(US30)

 債権買いが入る形となると、ドル指標は一旦の頭打ちから再度上昇を考慮する必要があります。

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 日足としては大きな上昇はなかったものの、ここからはドル買いを視野に入れfibo100%前後までの上昇を織り込んでいくと考えていきたいと思います。

 ドル系指標が上昇するということは円安ドル高へと転じる形となります。
 そこでドル円は

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 一旦、下記の緑BOXまでの下降。そこから赤チャネル下部の緑BOXまでの上昇を視野に入れ、Lポジション構築を考えていきたいと思います。

 ドル円が全体的に上昇傾向と捉えるとEUROは逆相関の形を見込めるとおもいます。

〇 EUROUSD

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 残念ながらEUROUSDは高値をドル売りに抑えられた形となり逆にEUROの底値を試す形となりました。ただ、再度の下落を視野に入れる場合は、下限の緑BOXまでの下落。ドル買いが大きく進行した場合は直近高値を試しにいく形となると思います。

 EURJPYの挙動はドル買い進行を視野に入れると大きくEURO安となる可能性があります。前週は三角保ちあいを大きく上抜けする視点でしたが

 〇 EUROJPY

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 その視点に附随する形で上部赤BOXまでの上昇を見込んでいきたいと思います。

 前週でテクニカル視点としてお伝えしたAUDJPYですが

〇 AUDJPY

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 日足での底値切りあがりからのレンジが依然続いている状況です。
 米長期金利が利下げを継続している背景から、新興国・資源国はドル買いが進む地合いとなりました。今後は上部達成可能なLポジションを引き下げて高値更新を視野に入れていきたいと思います。


 〇 GOLD

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 GOLDは米国長期債利下げを背景に為替市場でドルが下落した為、金が買われ安い地合いとなりました。まだ金の買いポジションに対して売りポジションの清算は4割ほどしか進んでなく、週足からの高値を割り上がる形となりましたが、再度、上昇を見込めると思います。

 

 〇 UK.OIL(北海原油先物)

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 前週では赤BOXまでの上昇。そこからの下落を見込んでSポジション構築を考えていきたいと書きました。OPECの景気不安はいまだ解消されておらず、原油価格はまだ安値を織り込んでいくと思います。
 ここからは下部緑ラインまでの下落、そこからの多少の反発を視野にいれっていきたいと思います。


 BTC市場

 全体としては下落の流れが継続しています。
 4時間足では一旦の上昇が見込めます。

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 上部赤BOXまでの上昇。
 ここを抜けきれれば更なる上昇が見込めますが、割りあがれない場合は下部赤ラインまでの下落となると思います。


 今週は以上です。


7月26日 更新


翌週、7月30-31日のFOMCでは0.25%の利下げが決定される可能性が高いと考えられます。米中貿易摩擦が長期化するなか、世界経済は先行きが不透明な感もあります。これを不確実性と呼ぶならば市場はその増大に対しての利下げの確実性を求めているように俺は考えています。物価上昇率の伸び悩みがあることから、金利の低下は株価の上昇を下支えするものとして利下げに期待感が集まっています。
 利下げについては雇用統計の好調な推移を鑑みても労働市場の景気は改善されているとみていいでしょう。利下げ期待により米国10年国債利回り(長期金利)は大きく下落。今後は米国経済は株式の種類が増え金利低下によるリスクを取る方向に市場は舵を切ると予測されることからも利下げ回避をする動きには否定的です。

 〇 米国10年国債先物

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 前週での流れから、チャート緑BOXへの回帰は限定的(上値は重い)と考えてよいと思います。利下げが確実性を帯びた状態だとすると、株式の買い支えが入ることから、先物チャートは下限赤BOX(Fibo14.6%)までの下落を考えています。


 〇 S&P500

 前回の7月前半のFOMCでは利下げ期待からの早期買いが進行したことで価格上昇の一因となったが、雇用統計の非農業部門の結果が好調だったこと利下げが否定されたことからダウと同じく投げ売りが行われ反落した形でした。そこからの再度の上昇は利下げ期待からのリスクを考えた株式買い支えが現れたと考えてもいいでしょう。

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 しかし日足で見るチャートしては上部抵抗線と遅行線による終値レベルでの価格上昇が頭打ちとなっており、2900$前後までのドル売りからの再度上昇ではないかと考えます。


 〇 USD/JPY

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 さて、ドル円ですが前回お伝えしたレートを大きく上抜けしましたが、これでWトップ形成からの反落と望める形となりました。利下げによりドル指標の下落が考えられるとすれば、円高が進む形になりますから、下限の青BOXを目標にSポジションを構築していきたいと思います。

 

 〇 EUR/USD

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 EURO/USDは前週の予測を越えてドル買いが進行。
 大幅な下落となりました。ここからは再度の底値緑BOXを試しにいくと予測されます。これはRSIの性質ですが、RSIが30%より底値を試した後に、価格レートは下落しますが、RSIが30%より上で転換することがあります。RSIは一定期間の値幅全体の中で上昇した値幅が占める割合を算出したものですから、レート自体が前回の底より下落してもRSIが前回の底を更新できないということはその分だけ前回の売り圧を上回る売りと買いの双方がが入ったということになります。
 この場合、レート自体が大きく短期間での上昇を示唆しますから上部緑BOXまでの上昇を見込んでロングポジション構築を考えていきたいと思います。


 GOLD

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(第一商品株式会社統計資料より抜粋) 

先週の資料の為不確実ではありますが、金市場の買いと売りの比率はまだ改善されていません。買いの需給が大幅に残っている形になります。 

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 日足で見る金チャートはまだ週足からの下降チャネルからの離脱は出来ていません。これは、緑チャネル(週足からの上昇チャネル)への回帰を金の売買高から考えても示唆していると思われます。しかし、現状では遅行線がローソク足に接近していることから見ても未だ、売りが優勢な状況です。
 高値を更新する度に、短期的なショートポジションを考えていきたいと思います。


 〇 UK.OIL(北海原油石油)


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 原油市場は中東不安からの下落を考えていく形でした。
 残念ながら、先週は一定価格内での上下だけを繰り返すレンジとなってしまいましたが、目線は変わらず下部緑ラインまでのSポジション構築を考えていきたいと思います。


 今週は以上です。

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