夜の手法 6月号


 こんにちは、keith.wです。
 この号は先月号の5月号から継続版となっています。
 前半3割ほどを無料公開という形をとって毎週末に更新という形で継続して相場予測を提供する掲載noteです。
 内容としては、
〇 外国為替市場
〇 商品先物市場
〇 BTCFX市場
〇 金利・需給など
 私の主観に基づいて作成させて頂いております。
 また中に載せているチャートは5月号からの継続となります。
 掲載順は前号と特に変更はありません。
 その意味では違和感なく読んで頂けると思います。
 内容に関して不明点・なぜこういう書き方になるのか。
 そういった点は、お手数ですが前号から読んで頂ければ解消されるかと思います。

※ 注意点として

 下記を免責事項とさせていただきます。

・このnoteはあくまで私の主観に基づいて書かれています。
 ですので、その正当性を保証するものではありません。
・このnote内で紹介した手法・考え方に基づいてトレーディングを行い、損失を出した際に、責任・損失補填などは行いません。
・このnote購入後のサポート・Discord運営などは予定していません。


 さて、前月からの振り返りです。
 まず、米国の米商務省が3月6日発表した2018年の貿易統計(通関ベース)は、8787億200万ドル(約98兆4千億円)となり、06年以来12年ぶりに過去最大を更新した形でした。
 これは対中国だけでなく、対メキシコ、対EUの赤字拡大に続き、米連邦準備理事会(FRB)の利上げでドル高が進んだことも貿易赤字を膨らませる要因の一つでした。5月初頭では対中国との関税問題の緩和を期待されていましたが。

 これは前週からの抜粋です。
(5月10日にトランプ政権は2000億ドルの中国製品に課していた関税を10%から25%へと増税すると発表。この時期からリスク回避の動きとして株安、ドル安円高市場へと為替市場は方向性を転換しています。そして米通商代表部はこれに追加してまだ課税されていない、残りの3000億ドルの中国製品についても同様の課税をすると発表。これには手続きが2-3ヶ月かかると見込まれており、6月下旬に大阪で行われるG20サミットで米中合意がある程度の緩和を見せれば株高、ドル高円安市場へと転換していくと思われます。
 この5月号でも書いた通り5月末から6月頭にかけてドル円は下落の頭打ちとなるのではないかと見込んでいます。)
 

 さて、ドル基軸の相場ですが30日に発表された6月10日からのメキシコからの全輸入品に5%の追加関税を課すと発表したことにより、今後の対応次第では最大25%まで高める可能性があると市場では見られています。これを受けてメキシコ関税への心理的要因悪化によりダウは安値を4か月ぶりに更新。メキシコに工場の多い自動車関連部門の自動車株の下落が目立つ形に。
 リスク回避の際に買われやすい米国債が買われ、長期金利の指標となる米10年物国債利回りは低下(債券価格は上昇)。長期金利が短期金利を下回る「逆イールド」が一段と進んだ。逆イールドは前月冒頭で述べたように、iシェアーズ iBoxx 米ドル建てハイイールド社債 ETFを参考すると分かりやすい。
 

 ハイイールド債 5月3日

 ハイイールド債 5月16日

 ハイイールド債 5月24日

 トータルとしてのハイイールド債


 さて、それでは米国10年債権先物チャートを参考に比較してみましょう。
 (先物チャートですので、先物現物チャートとは逆の形を形成します。)

 ハイイールド債は2008年のリーマンショックや2015年のチャイナショックの時にも急落していて、相場の逆イールドを知る手段としてはもってこいの指標です。先物チャートから推測される翌週の展開ですが、N数値とRSIとの比較をした場合、再度上昇する可能性を示唆しています。
 先物は上がれば現物価格は下落しますから株安となり利回りは減退することになります。このチャート図でのFibo100%が当面の上昇での天井だと仮定した場合、ハイイールド債が先行して示しているように米国株価は再度の上昇局面を迎えるでしょう。一方でドルはユーロやポンドに対しても強気で価値を上げており、幾つかあるドル指標の中でAIや最先端技術に関係するフィンテック指数、半導体系統の推移を表すフィラデルフィア半導体指数も高値を更新しており、米株価はある意味バブルが始まると私は見ています。
 しかし、その上昇は一過性のものである可能性があります。
 

 さて、為替の2大通貨と呼ばれるものは何かご存知でしょうか?
 USDとEURO。
 この2種類です。
 その中でEURUSD。
 この通貨ペアの動きを見ていきましょう。

  EURUSD 週足

 EUROUSD=EURO/USD。
 つまりこの通貨ペアが下落すればドル指数は上昇するという見方が一般的ではありますが、確定ではないので予測に加えれる情報として書いていきます。
 チャート図では1.085付近までの下値を試しにいく可能性を考えています。
 これまで何度か試されてきた部分なので、ここを再度試しにいく可能性はあると思います。
 この通貨ペアですと、EURO安ドル高となるわけですが。
 ではドルが上昇するということは、他通貨ペアで考えればドル安という形になります。

 USDJPY 
 さてそれでは ドル円 日足チャートを見て見ましょう。

 前週コメントです
(前前週での反発から、今回の下落転換点のおかげでN波動の起点と転換点を捉えることが可能となりました。これにより、下落の第一ターゲット、最終利益確定目標の設定をしたのが今回のチャートです。
 N波動の計測でFIBOを表示していますが、現在レートを割れば下に行く可能性は高いです。

 この内容から、翌週も更なる下落となるでしょう。
 しかし、ドル指数の上昇が6月から見込める内容であるなら、108.585前後にて調整局面を迎える可能性がでてきます。
 為替の相関性から、株高、円安ドル高(ドル円上昇)、原油高、ドル系指標は上昇、EURUSDは下落。
 原油が下がれば株安、円高ドル安(ドル円下落)、ドル系指標は下落、EURUSDは上昇。この相関性は覚えておくとよいと思います。


 さて、ここまでドル、ユーロ基軸に見てきました。
 ではクロス円はどうか、というとこれは一概には言えません。
 例えば ポンド円。
 GBPUSDとEURUSDは相関の関係性にあります。
 つまり、ドル円とは逆方向に動きます。
 GBPUSDとGBPJPYはポンド売りに関しては相関が強いです。
 USDJPYとGBPJPYは円買いに関しては相関が強いです。

 これはユロル円に関しても言えることですね。
 EURUSDとUSDJPYは逆相関が強い
 EURUSDとEURJPYはユーロ売りに関しては相関が強い
 USDJPYとEURJPYは円買いに関しては相関が強い

 〇 ポンド円 4時間足

 ではドル円は今後、下落の見通しである。とした場合、GPPUSDを含んだチャート分析が必要になります。ポンド円単体でのチャート分析はある意味、機能しないことになります。しかし、EURUSDでの下落を念頭に置くとUSDJPYチャートとは逆相関になりますから(EURUSDは週間単位での予測)、逆N値の半値戻りを計算した際の緑ライン前後までの上昇を考えてLポジションを構築していきたいと考えています。

〇 ユロル円

 前週コメント
(ユロル円。前週はLポジション構築を考えていましたが、円高回避も米中摩擦問題、中国株反発などの流れを受けて下落方向へと転じる流れとなりました。Fiboを取り入れた視点と米国市場・英国市場の休場のタイミングもありユーロ高が続けば下落に拍車がかかる形になります。
こちらもN計算値で下落したと仮定した場合の下に落ちるであろう部分を表示していますが、まずは週明けの市場の調整を待つことが一番かと思われます。)
 

 4時間足チャート

 さて、現状EURUSDはEURO売りが強い(EURO高USD安)チャートは下落傾向にあります。その為、EURJPYもEURO売りの影響を受けてもう一段したを目指すと考えたいと思います。一旦の目安としたFibo61.8%の目標もクリアとなり、先週から利益を出せた方はおめでとうございます。

 前回、多くの市場を見た中で内容が難しいとの声がありましたので、市場を少なくみていくことにします。

 〇 UK.OIL(WTI(US.OIL)ではありません)

  なぜ、WTIではなくUK.OIL北海原油なのかは、前号をご参考にして下さい。
 前週コメント
(7200-7160間でのLポジ構築or7200を背にしたショートポジション構築を考えて行きたいと思います。)
 でした。

 日足チャート

 大きく値幅を取れた方はおめでとうございます。
 今後の展開ですが、

 最底値から現段階での上値までのFiboを引いた場合、50%(半値)を少し押した形で前週が終了しています。ここからは50%ラインまでstopを移動しつつ、Wボトムの抵抗線付近での反発を見ていきたいと思います。

 〇 BTC市場

 先週はBTC市場が頭打ちした為にここからSポジションを構築していく点。
 また、Bitmexの広報チームとテレビ会議アプリで会談させて頂いた内容を記載しました。
 

 日足

 目線は変わっておらず、ここから落ちるとしたら半値戻りを考えています。ただ、ここから再度、上昇も考えれますので、再度戻り売りを検討していきたいと思います。
 

 先週のbitmexの会談の後、幾つかの取引所もしくは取引所間をFixAPIで繋ぎ為替ブローカーに流動性を提供している流動性プロバイダーと会談をしました。
 現時点のBTC市場でのレバレッジは50-100倍では流動性を確保しきれず(注文の処理が完全に提供できない)、25-30倍が世界的にみて最大限であること。個人・法人を問わず最大保有枚数は200-500枚が一度に処理しきれる最大限であること。などが分かってきました。
 ある意味、1000枚という枚数を売買するリスクをこれで犯さずに済むともいえる内容でした。


 今週は以上です。


ここから先は

15,066字 / 28画像

¥ 500

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?