3M MONEY(リスク管理・資金運用編)
最初に。
※ 注意点として
下記を免責事項とさせていただきます。
・このnoteはあくまで私の主観に基づいて書かれています。
ですので、その正当性を保証するものではありません。
・このnote内で紹介した手法・考え方に基づいてトレーディングを行い、損失を出した際に、責任・損失補填などは行いません。
・このnote購入後のサポート・Discord運営などは予定していません。
リスク管理と資金運用
このnoteは勝てる手法noteではありません。
ですが、著者が1年間のトレードに費やした時間の中で得た利益と、ほぼ同額の損失を出したことで、再起を考えた時に必要だと思う要素をまとめてあります。大きく勝つことはできなくても、負ける回数が多くても、それ以上の利益を得ることが出来ればトレードは勝ちだと思っています。それは、以下の内容です。
1.信用取引とは投機であり、価格リスクを扱うトレードである。
投機家(スペキュレーター)は、レバレッジを効かせた小資本で数倍から数百倍の商品取引を行います。
その形は簡単で、安く買い、高く売る。もしくは高値で空売りをし、安値で買い戻す。この2種類のトレードで行われる取引には、元本以上の高価格商品を扱うわけですから、価格変動により元本を失う(元本以上の損失を出す)価格リスク を扱うことで、ハイリスク・ハイリターンの取引を可能にする取引です(もちろん、ローリスク・ローリターンも存在します)
投機においては、価格リスクによる損失を管理するリスク管理がまず第一であり、資金管理ではなく、資金運用を目的とします。
〇 投機におけるリスク
1.時間的リスク
相場は様々な時間軸により構成されています。
1分から数時間、数日から月・年単位の時間に至るまで売買スタイルは多種多様にあります。
その中で自己管理できるリスク(想定可能なリスク)とそれ以外の要因による(不確定なリスク)この2種類のリスクがあり、不確定なリスクは扱う時間軸が長くなるほど増大する傾向にあります。
これは短い時間軸の売買であれば管理する時間(売買を直接管理する時間)が短い為に管理しやすい、長い時間軸の売買であれば管理しにくいという理由によるものです。
2.トレンドとボラティリティのリスク
上図の通り、トレンドにおける影響は時間が長くなるほど増大し、ボラティリティによる影響は時間が長くなるほど増大します。
リスクリワードの管理・期待値の管理など資金管理の汎用は多種多様とありますが、まず前提として
〇 時間軸を固定すること。
これは単純な理由から来ています。仮に5分足で売買したとしましょう。いま保有しているポジションが買い(ロング)だったとします。価格が予想していたポイントより更に上抜けした場合、上位の時間軸に目線を変えて新たな利益確定ポイントを探すことは問題ありません。逆に予測した損切りラインを越えても損切りできない場合。大きな時間軸に目線を変えると危険です。
〇 価格変動幅(ボラティリティ)による影響を過去の一定期間の平均値から算出し、把握すること。
これは慣れも必要なので、オシレーターを利用した簡単な方法を教えます。まず、チャートに表示しているオシレーターはATRと言います。ATR(アベレージ・トゥルー・レンジ)とは変動率(ボラティリティ)を表す指標で、ボラティリティを確認すために使用されます。
計算式はこちら。
ATR=TRのN日移動平均
TR(トゥルー・レンジ)
・ 当日高値-当日安値
・ 当日高値-前日終値
・ 前日終値-当日安値
以上のうち値が最大のもの
ATRによる損切りライン設定は以下のように行います。
これであれば、建値で撤退することも可能ですが、あらかじめ損切りラインを設定することにより、ポジションを長く保てる余裕(優位性)を持つことが出来ます。
〇 トレンド(価格の方向性)を上位時間で確認し、その次のトレンド転換点までの値幅を予測すること。
日足→4時間足→1時間足→5分足でトレンドを確認して売買します。
もし上位足が下降トレンドであり、いまから1時間足でも空売り(ショート)を打ちたいとします。
この場合、空売りをするポジションと損切りラインの設定。
また利確ラインの設定も必要になります。
下図はUSDCAD日足チャートです。
ここでもATRに登場してもらいます。
まず、ATRによる損切りラインの設定は上に書いた通りです。
次に応用ですが、ATRの一つ前の高値と直近の底値に水平線を引きます。
この時、直近のチャート図の現在価格の底値より下のローソク足を対象とします。まず、ATRに引いた水平線の高値底値に挟まれた直近の2つの部分(インジケーター欄のATRの真ん中部分)に直線を引き、その高値底値に該当するローソク足チャートに水平線を引きます。
続いて、ATRに引いた底値を割り込んでいる部分(インジケーター欄の左側)の高値底値に直線を引きます。
こうすると、ローソク足チャートに引いた水平線に囲まれた緑部分の値幅がほぼ同じになることが分かります。このうち、チャート図まんなかの緑部分は現在のATRの高値底値に引かれた水平線と同じ枠内にいますから、まずここを第一底値。
続いて、その左下の緑部分を第二底値と考えることで損切りラインに対して数倍の値幅=利益を予測することが出来ます。
あくまで「値幅を考えること」
これを意識して下さい。
〇 レバレッジを固定するなら維持率を、獲得できる値幅によりレバレッジを変更するなら求めたい利益と値幅を算出してレバレッジを変更すること。
基本的に国内FXはレバレッジ25倍以内です。
海外の取引所に目を向けるとレバレッジは100-1000倍まで様々です。
現在、俺は海外取引所を主軸に売買しており、その取引所はレバレッジ5倍から500倍まで扱う枚数により、レバレッジ変動制を採用しているため
常に扱う枚数と証拠金とレバレッジの比率=維持率
を計算して売買しています。
国内でBTCFXをしている方は、BItflyerが主軸ではないでしょうか。
追証もあり、レバレッジも15倍と低いBFを使うことはあまりお薦めしませんが、それでもレバレッジ15倍の特典はあります。
まず、枚数によるレバレッジ変動制を考えなくてよい点。
次に、低レバ、ハイレバを選択できる点。
最後に、15倍レバを使用する際の考え方ですが
維持率400%
これを意識してみてください。
現在のBTC価格であれば、10-12万値幅の強制ロスカットに耐えれます。
これだけの値幅に耐えれるということは、追証を受ける確率も低くなるということです。400%の維持率を意識しながら1万値幅の利益を獲得すると、証拠金の約4-6%を得ることが出来ます。
逆に損失を証拠金の2%以内に治めれば、純利益は2-4%手に入ることになります。平均で3%/日の利益を上げることは簡単ではありませんが上記の様な損切りライン・利益確定予測を立てることが出来ればそれも可能となります。
〇 トレードの際は、予測できる値幅に対して、損失額を計上すること
(値幅=利益はあくまで仮の数字と考え、相場が求める方向性と逆行した際に元の方向性(損失額リスクが少なくなる)に戻る可能性が高い場所を選ぶこと)
これはIG証券のFX口座画面です。
損切りライン、利益確定ラインを設定してやると下図のように、リスクリワードとともに、損失額と利益額が表示されます。
これはBFのライトチャートでも同じような仕様になっており、あらかじめ損失額と利益額を知ることが出来ます。
ここで注意して欲しいことは、損切ラインだけの設定だけではダメだ、という点です。
こんな感じで、幾つかのシナリオを自分で用意して、トレードに挑んで下さい。一つのシナリオだけでは、一瞬は勝てても継続はできません。
〇 計上した損失額がその後の何回のトレードで回収できる額なのか。また、その都度必要な証拠金とレバレッジを換算してトレードすること。
これに関しては扱う商品もレバレッジも人それぞれ異なるため、詳しい数式などは各自に任せます。1回のトレードで得る利益と損失額が、その損失額を回収するために必要なレバレッジを決める、と理解して下さい。
以上、簡素ですがkeith流リスク管理と資金運用でした。
ありがとうございました。
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