鈴木慶太

大学、実業団とバスケットボールチームのマネージャーとして日本一を経験。スポーツバーの経…

鈴木慶太

大学、実業団とバスケットボールチームのマネージャーとして日本一を経験。スポーツバーの経営、日本初専門学校のバスケットボールコース立ち上げに携わる。その後、大阪市内の私立高校で保健体育科の教員を経て、現在はフリーランスで活動している。プロバスケットボールBリーグの解説も務めている。

記事一覧

スポーツバー物語15・バーで起こったアンビリーバボなこと

 3大スポーツのシリーズも終わり、今回はバーで起きたアンビリーバボなことを書きたいと思います。  ケイタズバーは大阪は京橋にあることは以前にも書きましたが、京橋…

鈴木慶太
8か月前
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スポーツバー物語14-男のプライド(格闘技編③)特別編「不死鳥伝説」-

今回は特別編ということで、あるプロレスラーとの思い出を綴っていきたいと思います。その選手は 1995年大仁田厚選手の引退試合(電流爆破マッチ)の相手を務めたほどの将来…

鈴木慶太
11か月前
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スポーツバー物語13ー男のプライド(格闘技編②)ー

前回は「PRIDE」観戦の様子を中心にお伝えさせていただきました。人は血を見たら興奮するなんて過激なこともありましたが、今回は格闘技の選手の普段の様子をお伝えします…

鈴木慶太
1年前
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スポーツバー物語12ー男のプライド(格闘技編①)ー

前々回のサッカー編、前回の野球編はいかがだったでしょうか。今回からは3大スポーツのラストを飾る「格闘技編」です。熱すぎる格闘技ファンのお話です。 コブラツイスト…

鈴木慶太
1年前
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スポーツバー物語11ー六甲おろしに颯爽と(野球編)3ー

前回は野球編の阪神タイガース優勝の話でした。(上の写真が優勝の瞬間です)今回は野球編の最終回、野球編をまとめていきたいと思います。 スーパースターが来られても  …

鈴木慶太
1年前
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スポーツバー物語⑩ー六甲おろしに颯爽と(野球編)2ー

今回もスポーツバー3大スポーツの一つ野球編の続きです。前回はサッカーと野球のファンの違いをお伝えしましたが、今回は阪神タイガース優勝についてお伝えします。 〝バ…

鈴木慶太
1年前
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スポーツバー物語⑨ー六甲おろしに颯爽と(野球編)ー

今回からは、スポーツバー3大スポーツの2種目目、「野球編」です。野球編と言っても、皆さんのご想像通り、「阪神タイガース」がほぼ全てです。阪神タイガースには〝六甲お…

鈴木慶太
1年前
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スポーツバー物語⑧-スポーツバーから見たサッカーW杯(日本戦)-

前回は〝優しいフーリガン〟のお話をお伝えしました。今回はいよいよ日本戦です。とにかく、えらいこっちゃ!でした。 サポーターの特徴を分析  いよいよ、待ちに待った…

鈴木慶太
1年前
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スポーツバー物語⑦ースポーツバーからみたサッカーW杯(大会中)ー

前回まではサッカーW杯の準備の様子をお伝えしました。社会の異様とも言える盛り上がりの中、いよいよ大会が始まりました。日本戦のない日も、ありがたいことにお客様は連…

鈴木慶太
1年前
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スポーツバー物語⑥ースポーツバーから見たサッカーW杯(大会前)ー

今回は、スポーツバー4大スポーツの代表格、「サッカー」! 「日韓共催サッカーW杯」、大会前の様子をお伝えします。 関西スポーツバー協会の発足 2002年初春、あれはま…

鈴木慶太
1年前
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「スポーツバー物語」⑤ー3大スポーツー

前回までのお話と今回の内容  無事にオープンしたにもかかわらず、苦悩の日々が続いたことを前回お伝えしました。 「バーの情報交換のための近所のバーテンダーさん」「…

鈴木慶太
1年前
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「スポーツバー物語」④ー仲間そして9.11ー

2001年9月1日、いよいよ「KEITA’S BAR SPORTS」はオープンしました。バーのキャッチコピーは、「スポーツの感動を多くの人と共有し、コミュニケーションを広げよう!」で…

鈴木慶太
2年前
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「スポーツバー物語」③ー着工からオープンー

お店の場所も決まり、工事が着工されました。日々出来上がっていくお店に胸を膨らませながら、オープンに向けての準備をします。 「たまには覗きに来てください」  お店…

鈴木慶太
2年前
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「スポーツバー物語」②ー路地裏から広がる夢ー

前回は会社を退社して、専門学校に通うところまでお伝えしました。「スポーツバー」の認知度を広げるために、いよいよ具体的に動き出します。 京橋はいいとこだっせ♪ 専…

鈴木慶太
2年前
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「スポーツバー物語」①ー目的なく過ごす日々ー

「マネージャー編」では拙い文章をご拝読いただきありがとうございました。今回からは、「バーテンダー編」です。これから飲食店をはじめる方がいらっしゃったら、心からの…

鈴木慶太
2年前
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マネージャー編最終回   「至福の瞬間」

 皆さんは今まで生きてきた中で、忘れられない瞬間ってありますか?私の忘れられない瞬間をご紹介して「マネージャー編」終了となります。 期待のシーズン  その瞬間は…

鈴木慶太
2年前
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スポーツバー物語15・バーで起こったアンビリーバボなこと

スポーツバー物語15・バーで起こったアンビリーバボなこと

 3大スポーツのシリーズも終わり、今回はバーで起きたアンビリーバボなことを書きたいと思います。

 ケイタズバーは大阪は京橋にあることは以前にも書きましたが、京橋にはOBP(Osaka Bissiness Parkの略)というオフィス街もあり、ホテルニューオータニが隣接しています。ありがたいことにそのニューオータニさんからのご案内だと思うんですが、宿泊されている外国人の方がふらりときてくれることも

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スポーツバー物語14-男のプライド(格闘技編③)特別編「不死鳥伝説」-

スポーツバー物語14-男のプライド(格闘技編③)特別編「不死鳥伝説」-

今回は特別編ということで、あるプロレスラーとの思い出を綴っていきたいと思います。その選手は 1995年大仁田厚選手の引退試合(電流爆破マッチ)の相手を務めたほどの将来有望な選手でしたが、2001年試合中の不慮の事故で頸髄を損傷、首から下の不随麻痺で車椅子の生活を余儀なくされます。しかし彼はプロレス復帰を目指して血の滲むようなリハビリを続け、奇跡的に自力で立ち上がるまでに回復します。そんな選手との思

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スポーツバー物語13ー男のプライド(格闘技編②)ー

スポーツバー物語13ー男のプライド(格闘技編②)ー

前回は「PRIDE」観戦の様子を中心にお伝えさせていただきました。人は血を見たら興奮するなんて過激なこともありましたが、今回は格闘技の選手の普段の様子をお伝えします。

タイガーマスクはリアルでも紳士

 ケイタズバーには、ありがたいことに多くの格闘技選手にご来店いただきました。

有名どころでは、あのアブドーラ・ザ・ブッチャー選手や、今回写真を載せさせていただきましたタイガーマスク選手(4代目)

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スポーツバー物語12ー男のプライド(格闘技編①)ー

スポーツバー物語12ー男のプライド(格闘技編①)ー

前々回のサッカー編、前回の野球編はいかがだったでしょうか。今回からは3大スポーツのラストを飾る「格闘技編」です。熱すぎる格闘技ファンのお話です。

コブラツイスト禁止令⁉︎

 1970年代、ジャイアント馬場の全日、アントニオ猪木の新日を柱とするプロレスブームが巻き起こりました。

TVではゴールデンタイムで放映され、学校では〝コブラツイスト禁止令〟が出されるなど、ちょっとした社会現象でした。

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スポーツバー物語11ー六甲おろしに颯爽と(野球編)3ー

スポーツバー物語11ー六甲おろしに颯爽と(野球編)3ー

前回は野球編の阪神タイガース優勝の話でした。(上の写真が優勝の瞬間です)今回は野球編の最終回、野球編をまとめていきたいと思います。

スーパースターが来られても

 私が以前勤務していた◯下電器には野球部がありました。

独身選手とはスポーツ寮で一緒だったこともあり、特に親しくさせていただいていました。

会社を退社後も気にしていただき、お店にもよく来ていただきました。

そんな彼らとは気楽に野球

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スポーツバー物語⑩ー六甲おろしに颯爽と(野球編)2ー

スポーツバー物語⑩ー六甲おろしに颯爽と(野球編)2ー

今回もスポーツバー3大スポーツの一つ野球編の続きです。前回はサッカーと野球のファンの違いをお伝えしましたが、今回は阪神タイガース優勝についてお伝えします。

〝バースの呪い〟から18年

 私がスポーツバーを経営している期間に阪神タイガースは2度優勝しました。

印象に残っているのは、2003年、野村阪神から受け継いだ星野阪神のリーグ優勝です。

1985年の日本一、カーネルサンダースがバース選手

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スポーツバー物語⑨ー六甲おろしに颯爽と(野球編)ー

スポーツバー物語⑨ー六甲おろしに颯爽と(野球編)ー

今回からは、スポーツバー3大スポーツの2種目目、「野球編」です。野球編と言っても、皆さんのご想像通り、「阪神タイガース」がほぼ全てです。阪神タイガースには〝六甲おろし〟という有名な応援歌があり、阪神ファンは全員歌えます(笑)

サポーターと野球ファンの違い

「スポーツバーにおける、野球ファンとサッカーのサポーターの違いは何か?」

この問いに対する明確な答えは、「サッカーのサポーターに比べて、野

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スポーツバー物語⑧-スポーツバーから見たサッカーW杯(日本戦)-

スポーツバー物語⑧-スポーツバーから見たサッカーW杯(日本戦)-

前回は〝優しいフーリガン〟のお話をお伝えしました。今回はいよいよ日本戦です。とにかく、えらいこっちゃ!でした。

サポーターの特徴を分析

 いよいよ、待ちに待った日本戦です。

チャレンジカップなどの前哨戦を経験しているので、サポーター特性はすでに分析済みです。

・試合前はお酒は飲まない
・試合中も飲まない
・試合が終わったら「飲みに行こう」と去っ     ていく

です。

なので、関西スポ

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スポーツバー物語⑦ースポーツバーからみたサッカーW杯(大会中)ー

スポーツバー物語⑦ースポーツバーからみたサッカーW杯(大会中)ー

前回まではサッカーW杯の準備の様子をお伝えしました。社会の異様とも言える盛り上がりの中、いよいよ大会が始まりました。日本戦のない日も、ありがたいことにお客様は連日一杯でした。そんな中、怪しげなお客様が現れました。

サッカーがワールドスポーツと言われる所以

 ケイタズバーのある大阪京橋は、ホテル「ニューOータニ」があり、ホテルからのご紹介で、多くの外国人のお客様がご来店されました。

大会期間中

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スポーツバー物語⑥ースポーツバーから見たサッカーW杯(大会前)ー

スポーツバー物語⑥ースポーツバーから見たサッカーW杯(大会前)ー

今回は、スポーツバー4大スポーツの代表格、「サッカー」!
「日韓共催サッカーW杯」、大会前の様子をお伝えします。

関西スポーツバー協会の発足

2002年初春、あれはまだ大会数ヶ月前のことです。

お店に日韓W杯についての問い合わせや、大会スポンサーの飲料業者から、W杯にちなんだキャンペーンの売り込み電話が、頻繁に入るようになりました。

こちらは、まだ「心の準備」ができていません。

今思えば

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「スポーツバー物語」⑤ー3大スポーツー

「スポーツバー物語」⑤ー3大スポーツー

前回までのお話と今回の内容

 無事にオープンしたにもかかわらず、苦悩の日々が続いたことを前回お伝えしました。

「バーの情報交換のための近所のバーテンダーさん」「スポーツバーって何?的な興味本位のみでくるお客様」ばかりです。

最初に結論を言ってしまうと、この状態を打破できたトリガーとなる3つのスポーツがありました。

アメリカではよく、野球・バスケ・アメフト・ホッケーが〝4大スポーツ〟と言われ

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「スポーツバー物語」④ー仲間そして9.11ー

「スポーツバー物語」④ー仲間そして9.11ー

2001年9月1日、いよいよ「KEITA’S BAR SPORTS」はオープンしました。バーのキャッチコピーは、「スポーツの感動を多くの人と共有し、コミュニケーションを広げよう!」でしたが、オープン当初〝多くの人〟は集まりませんでした。

人生そんなに甘くはないよ

 人生には、自分がイメージしていたこととは違ったことが起こりうることがあります。

お店を開くまではワクワクの毎日。

(毎日満席で

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「スポーツバー物語」③ー着工からオープンー

「スポーツバー物語」③ー着工からオープンー

お店の場所も決まり、工事が着工されました。日々出来上がっていくお店に胸を膨らませながら、オープンに向けての準備をします。

「たまには覗きに来てください」

 お店の工事が着工しました。

工事業者も知り合いがいなかったので、専門学校から紹介していただきました。

本来ならば、工事業者と現場で詳細な打ち合わせをするべきなんですが、ほぼ任せていたため現場にはあまり足を運びませんでした。

業者の人か

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「スポーツバー物語」②ー路地裏から広がる夢ー

「スポーツバー物語」②ー路地裏から広がる夢ー

前回は会社を退社して、専門学校に通うところまでお伝えしました。「スポーツバー」の認知度を広げるために、いよいよ具体的に動き出します。

京橋はいいとこだっせ♪ 専門学校の授業を受け、実際に店舗を探す時期となりました。

まず、場所(地域)から決めなければなりません。

場所に関しては、最初から大阪〝京橋〟と決めていました。

京橋とは、大阪でもキタ(梅田)・ミナミ(ナンバ・心斎橋)に次ぐ古くからの

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「スポーツバー物語」①ー目的なく過ごす日々ー

「スポーツバー物語」①ー目的なく過ごす日々ー

「マネージャー編」では拙い文章をご拝読いただきありがとうございました。今回からは、「バーテンダー編」です。これから飲食店をはじめる方がいらっしゃったら、心からのエールを送らせていただきます!

目的のない荒んだ毎日

 2000年4月、会社から不意にバスケットボールの仕事に終止符を打たれ、所属の職場に専念することとなりました。

しかし、気持ちが中途半端なままでは仕事への新たなモチベーションを見出

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マネージャー編最終回   「至福の瞬間」

マネージャー編最終回   「至福の瞬間」

 皆さんは今まで生きてきた中で、忘れられない瞬間ってありますか?私の忘れられない瞬間をご紹介して「マネージャー編」終了となります。

期待のシーズン
 その瞬間は、バスケットボールコートの上で起こったのではありません。なぜなら、試合後の思いがけない瞬間にそれは訪れたからです。

 1998年度のシーズン。
このシーズンは準備が充実した「期待のシーズン」でした。

ベテランが成熟期を迎え、廃部したチ

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