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京都芝1600m外のラップ傾向&マイルにおける中盤の意義

noteのほうにコースにおけるラップ傾向や気になったラップについて書いていこうかなと思います。予想を配信するのはそのレースで終わってしまうことですが、僕の目標は「ラップ予想を楽しんでもらう」ということなので、特定のレース以外の同じコースや同じペースのレースに応用できるような記事を書きたいと思っていました。

今週末はシンザン記念が行われます。先日の京都金杯と同じ1600m外回りです。このコースについては僕は結構面白いと思っているので、見ていきたいと思います!

★京都芝1600m攻略ポイント1
まず、京都芝1600mについては京都金杯の記事の繰り返しになりますが、京都1600m外回りは前半400mすぎたくらいから 坂があります。ここで息が入ります。なので各馬は足をためることが出来ます。なので、長くいい脚を使えるより一瞬のキレ味を持つ馬が好走する傾向にあります。 よく、京都の外回りコースはディープインパクト産駒が好走するといわれる所以がそれです。血統とラップは分野は違うものの深く関係していますね!

*中盤のペースの意義

京都芝1600m外周りコースは、中盤がコース形態上緩むことが多いので、中盤まで(前半600m)までのラップの入りがレースの結果を大きく左右します。

・前半3F(600m)が遅いとき→中盤も緩むことによって先行馬にはかなり有利となります。特に多頭数の時は直線馬群が縦長になりやすく、さらにスローで直線に入るので圧倒的に先行馬が優勢となります。また、どの馬も脚が余っているため一瞬の脚(瞬発力)が活きてくるコースでもあります。

・前半3F(600m)が速いとき→かなり差しが決まります。というのも中盤が緩むと先行馬は楽というイメージがあるかもしれませんが、中盤で中途半端にペースが緩むと、後方待機馬はわざわざ足を使わずに楽に追走することが出来ます。よって直線に入る前に距離を詰められて、先行馬はつぶれてしまいます。京都金杯2018のブラックムーンの差しが決まったのもこれが原因です。レースラップは、

12.2 - 10.6 - 11.4 - 12.6 - 12.4 - 12.1 - 11.4 - 11.6 (34.2-35.1)

という中盤12.6-12.4と遅いにもかかわらず差しが決まりました。なおかつこのレースは少頭数で直線馬群が団子になっていたのでなおさらでした。


★京都芝1600m攻略ポイント2
インをつくのが有利だということです。
僕がこのコースでして欲しいのが2015年に3着に来たイスラボニータのイン付き!12.6 - 10.9 - 11.1 - 12.5 - 11.9 - 11.1 - 11.5 - 11.2 (34.6-33.8)という、完全にスローでしたがコース上直線内が開きやすい。中盤で脚をためられた差し馬は無駄のないコースで差せるというものでした。

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まずは、これができる馬・騎手を判断することが大事になってきます。そして枠やはり内枠はこれがやれるので内枠有利といわれるのでしょう。


★ダイアトニックと振り返る京都金杯2020

ダイアトニックはこのレースで2着になりましたが、そのレースについてみていきましょう!

まず、僕の認識としてこの馬は「瞬発力がある」と思っています。京都1400m外回りコースで行われた斑鳩ステークス(1着)時のラップが

12.9 - 11.6 - 11.9 - 11.7 - 11.7 - 11.0 - 11.4(36.4-34.1)

の後傾ラップで上がりの脚(瞬発力)が求められました。なので中盤が緩みやすい京都芝1600mのペースにもついていけるというのが僕の見解でした。結果は2着でレースラップが

12.1 - 11.0 - 11.8 - 12.2 - 11.9 - 11.9 - 11.4 - 11.7(34.9-35.0)

の前半が緩めで中盤も速くならずラスト2F目が最速のラップ。このように1600mは距離が長いとSNS上では言われていましたが、ラップの推移さえ合っていたから好走するということがお分かりでしょうか。

一方、前走1400mの阪神カップを3着と好走したメイショウショウブは自信の消し。阪神カップ2019のラップは京都金杯の中盤が緩むラップとは相性が悪いというのが分かっていたからです。阪神カップ2019のラップは、

12.3 - 10.5 - 11.1 - 11.3 - 11.4 - 11.3 - 11.5 (33.9-34.2)

前半3Fが33.9と速く、その後も緩まない持続ラップ。要はギアチェンジよりも(急にスピードが変わる展開)、ガンガン飛ばしていけるようなスピードが求められたということが考えられます。スプリンターっぽいレースだとも言えますね。ダイアトニックの斑鳩ステークスとは全く異なるラップです。

このように、ラップは前半3Fや1000m通過タイムのみでなく、中盤もしっかり見ることでラップ予想がぐっと深く楽しめるでしょう。




お気持ちだけでも十分です!