ブレーザーの妄想3

最終形態に至るまで 
偽物がブレーザーになりすまして、ヒルマを利用して正義のヒーローごっこをして、一気に絶望に叩き落とすという壮大な上げて落とす作戦を実行
最終形態以降
本物のブレーザーとヒルマが協力して地球の平和を守る
という脳内設定です。

※何の根拠もないただの妄想です
※このような展開を望んでいるわけでもないです。
※駄文です。
※筆者は関係者ではなく、4月21日のタイミングで解禁された情報しか知らないです。

実はヒルマが今まで一体化していたブルーザーは偽物であり、闇の存在。周到な用意を重ね、地球人類に牙を剥き始める。知的生命体の絶望を餌にする彼は手始めとして自らが利用していた地球人の家族を手にかける。

ヒルマ「なんで…こんなことを…」
   「妻は…娘は…!!家族は何の関係も無いじゃないか!」

震える手の中で抱く2人の家族が有していた温もりが失われていくのを感じながら彼は怒りと悲しみで焦点が合わない中で、かつて自分が信じていた存在だったものの正体を睨みつけた。

???「教えてやろう…俺様の計画にここまで付き合った哀れな傀儡へのせめてもの手向だァ…俺様はお前らが光と呼ぶものが嫌いなんだよ…そういう光を抱くものを絶望に叩き落としたい…その絶望こそが俺様の餌…たまたまこの星が狩場に選ばれ、傀儡に貴様が利用され、今のザマだァ…笑」
「手始めは貴様から…そして次はこの星全体だァ…貴様はそこで絶望しながら、俺様の手でこの星の光が根絶する様を見ていろ…その後貴様もその2人の元に送ってやる…喜べ…」

巨人の様相はそれまで銀に輝いてた体躯を黒に染め、目の光は毒々しい黄色へと禍々しく変容し、かつて人類の希望の象徴が、反転、敵となり自分たちの脅威になっていると自覚させるに十分な威圧感を放っていた。

嗚咽をあげながらも、すっかりと冷たくなってしまった愛妻と愛娘を放すまいと抱きしめ続けるヒルマ
こうなってしまったのは全て自分の責。彼の自我はギリギリのところで、この自責の念のおかげで踏みとどまっていた。
そんな彼のもとに、ぼんやりとした光が姿を現した。何かをヒルマに語りかけている。それは言葉としての形ではなく直接彼の心に届いた…

「ココマデクルノニジカンガカカリ、マニアワズスマナイ…ワタシコソガキミタチガイママデ“ブレーザー”トヨンデイタホンモノノホウダ。コノホシノキミタチノヒカリヲタドリココマデアイツヲオッテクルコトガデキタ…キミガイママデシンジテ、ウラギラレタトオモッテイルソンザイヲモウイチドシンジテクレトハイワナイ…タダキミガ、ソノメニマダヒカリヲヤドスナラ、モウイチドタチアガッテ、コノチカラヲウケトッテワタシトトモニタタカッテホシイ…」

光を宿す…?くだらない…光を宿しているからなんだというのか。それで事態は良くなるのか。2人は帰ってくるのか。冷たく絶望した彼の心は目の前の光が語りかける内容に耳を貸そうとはしない。
そんな折に別の光が自分を包んでいる感覚を覚えた。彼自身もう光にはうんざりしており、これも目の前のやつの仕業だろう…気休めにもならない…と恨みがましく涙で充血した目で不躾に自分に講釈を垂れてきた光を見た。

ー違う。この包んでくれている光はこいつのじゃない。
ー違う。俺はこの光を昔から知っている。

この光はー。
彼はとうに理解していた。それと同時に彼の絶望した心を温かく優しく解かしてくれたその温もり、幾度となく触れてきた、忘れられない2つの温もりをその背に受けて、彼は一縷の希望に手を伸ばした。

ヒルマ「パパ、行ってくるよ…」

人類の希望の象徴

コードネーム“ウルトラマンブレーザー”

その真の姿が、顕現した。

おしまい。

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