私のかぜ薬処方と市販薬の違い   (小児科編)

こんにちは evidence(科学的根拠)よりexperience(経験)
Dr.Kです

前回も小児科関連で
今回もこのお題
小児科医でもないのにこんなことを述べるのは
かなりおこがましいですが
自分の考えとして書かさせていただきます
あくまで私見です

ってか、
前回のnote読み直してみたら
おんなじ事2回書いてました
患者さんと話すのは得意なんですが
物書きとしてはまだまだなことを痛感しながら
今日も頑張って書きます

はい!本題

結論から言いますと
クリニックで処方する『かぜ薬』と
薬局で買う『かぜ薬』って 大差ないです

ほぼ一緒です

なので、
『薬が欲しくて受診しました』
は、意味ないっす

ま、結構知っている人多いかもですが

まだまだ

『市販の薬で治らなくて、先生の処方薬で治りました』
って人もそこそこいます

私の処方は市販薬と一緒です

では、紐解いていきましょう

あ!
風邪にはいつも抗生物質処方してもらってます!
って方、たまにいますが
まず、「いつも」ってとこが意味わからんし
風邪には抗生物質、ぜったい効かないし

それでも抗生物質で治ったんです!
という方
それ、たまたまですので

でも、
風邪と溶連菌は一応別で考えてくださいね

今回は風邪の話。
しかも熱がないという設定にしようかな

例えば
体重20kgの子供(5~6歳くらい)が風邪で受診してきたとしましょう
(だいたい、みんな自分でかぜですと言ってきます)
(で、診察したらだいたいかぜです)

薬剤アレルギーなし
喘息なし
熱なし
鼻水、咳すこし、痰すこしあり
喉は問題なし

こんな感じだと
いわゆる風邪薬を処方します

(咳の薬)アスベリン散10% 13㎎
(痰の薬)カルボシステインDS50% 200㎎
(鼻炎の薬)ペリアクチン散1% 1.7mg

これを1日3回分処方します

鼻炎症状が強い場合は、この3種類に

カロナール細粒20% 66㎎

を追加することもあります(1日約200㎎)

鼻水にはペリアクチンにカロナールを追加すると効果が出やすいので
ここ数年、この処方推しです(人気の原因はこれかな?)

ま、わけわかんないですよね。。。
続けて書きます

で、
市販薬について

一応、ネットで調べました
ランキング上位の

パブロンキッズかぜ錠について書きましょう

年令:1回量:服用回数
11才~14才:4錠:1日3回
7才~10才:3錠:1日3回
5才~6才:2錠:1日3回

5歳なので2錠を1日3回とのこと

で、2錠の中に含まれている成分が

チペピジンヒベンズ酸塩   8.35mg
グアイフェネシン       16.5mg
クロルフェニラミンマレイン酸塩0.8mg
アセトアミノフェン 100mg

ま、専門知識のある私でさえもカタカナだらけでよくわかりません。
でも、ネットで調べればすぐにわかります。
咳の薬、痰の薬、鼻炎の薬とアセトアミノフェン(私はカロナール)という
ジャンルは一緒のものでした

細かく書くと

咳の薬:アスベリンは別名チペピジンヒベンズ酸塩なので 全く同じ!
痰の薬:カルボシステインvsグアイフェネシン 
作用は似てるけどまったく違う薬
(Dr.ストレッチと てもみん かな)違うか ま、えーか
鼻炎の薬:ペリアクチンvsクロルフェニラミンマレイン酸塩 
違う種類だけど、分類は同じなので 同じ!とする
(SECOMとALSOKみたいなものかな)
カロナールは別名アセトアミノフェンなので 同じ!

なので

ホントはもっと容量・内容等を比較したいが、
ほぼ同じと言える

たぶん、???かもやけど

結果一緒ですね

私もなんとなく、この薬を選んで比較してみたが
ほぼ一緒でびっくりしとります

しかし

咳の薬とカロナール(アセトアミノフェン)は同剤なので容量比較すると
市販の方が、咳の薬は少なく
カロナールは市販の方が多かった

ホントはダメやと思うが、
私が子供に市販薬を飲ませるときは1.5倍量程を飲ませるときもあります
もちろん内容量を確認してからですが。

病院行って処方してもらうより
薬局行った方が早いし
(無料じゃないのがアレですが)

でも!
市販の薬の量を勝手に変えて飲むのは
ホンマはアカンやつやからね

ただそうするとクリニックで処方する量に近づくので。。。
いやいや
アカンよ

でも、このパブロンキッズかぜ錠はいいバランスだと思います
かぜのひき始めにはいいかもしれないチョイスかもですね
(微妙なニュアンスにしとかんと、いろいろ問題になるんかと思って)
さすがはランキング上位です

で、ホントはあーだこーだ書きたいけど
文才がまったくないので
はしょりますが、、、
診察室ではかなりの早口ですが、細かく説明させてもらってます
(真面目に説明すると15分くらいかかる場合もあるので、なるべく短くね)
ただ最近はコロナもあるので説明するのも控えざるえないですが。。。
ま、仕方ない。。

実際のところ
風邪が治る薬はないので、
症状に対して処方するわけで

だいぶん前に宣伝でありましたよね

咳のあなたにはこれ!
とか
熱のあなたはこれ!

な感じで僕らも少しずつ処方変えてます

上記処方例
(咳の薬)アスベリン散10% 13㎎
(痰の薬)カルボシステインDS50% 200㎎
(鼻炎の薬)ペリアクチン散1% 1.7mg
の、アスベリンを抜いたりカルボシステインだけにしたり
ペリアクチンとカロナールだけにしたり

ま、無理に抜く必要もないので
パブロンキッズかぜ錠で十分かなと

しかし、
私の
『意味ない薬を漫然と内服しているのが一番意味ない』
というモットーに反するので
クリニックでは抜いて処方しています

でも、短期間なので抜かなくても全く問題ありません
漫然じゃないので。

他の、市販薬についても色々調べたので書きたいけど

結果、大差ないっす

結論
かぜに効く薬は元々ないし
クリニックでも市販でも変わらんし

やっぱ

風邪は気合で治す

ってことで

どういうこっちゃ

ま、ええか
長くなりすぎたのでここまで

では最後に

本日の『病院では教えてくれないこと』

蚊に刺されたらセロテープ貼っとき

です
結構有名な対処方法なので知っている人も多いかも

ポイントは
・蚊に刺されてすぐ
・まだ、爪とかで掻いてない状態で
・皮膚がかぶれにくい人
なら
とりあえず、貼っとき
痒みとまるから

ま、一回貼ってみたらわかる

一応、この技仕入れたときに
ネットで調べまくったけど

まぁ、いろいろ書いてるけど

雑菌が入るとか
⇒入るか!
長時間使うとあかんとか
⇒一回貼ってみ?気づいたらはがれてるから
(そして痒みなくなってるから)
そもそも貼る用に作ってないしとか
⇒知っとるわ セロテープ貼ってる時点で自己責任やろ

そして
セロテープ批判しまくった記事の最後に

ムヒの宣伝貼り付けてたり。。。

ムヒって。。。

あんなんスース―するだけやん
効くか?
(👆あくまで私見ですので。効かないというevidenceはないと思います)
効かなかったというexperienceはたくさんありますが。

あと最近よくあるのが
虫刺されパッチ

あれはいいと思う
セロテープと原理一緒やからね

虫刺されたら外界と遮断

これだけ

ただ虫刺されパッチ
高いね 
1枚10円くらいかな
しかも、殺菌剤とか入っているから案外かぶれる人いそうやけど。。。

ま、えーか

というわけで、来年、コロナ明けのキャンプには
セロテープ持っていったら役に立ちますよ

では。

次、小児科以外で書こ。

今回も見直したら、おんなじこと何回も書いてるんやろな。。。
ま、えーか


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