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初めてのアート購入

アートって高価な物だと思い込んでいたけれど、世の中にはきっと今の自分にピッタリなアートがあるはず。そんな思いから、旅先のパリでは自分サイズの「アートを買う」ことを一つの目的に。

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彫刻に憧れるけど、設置予定はリビングの壁ということで壁掛けできる絵か版画に絞り込みイメージング。インテリアのコセンプトに合わせるなら、歴史画やポートレートより抽象画(アブストラクト)が良さそう。狭い空間なので、眺めるたび意識の認知空間が広がるようなアートが欲しかった。

そして「◯◯円以内で買う」と、予算とスペック(サイズ等)を決めたら、いざ!

とは言っても、何しろ他にも用事や予定が満載の旅行中。事前リサーチをしないでパリに入ったため、現地でアート情報はなかなか集まらない(焦)
日が経つにつれて、”お気に入りのアートに出会うのって、、至難かも、”と弱気に。

鈴木圭Paris

そんなある日、たまたま狂言に誘われ出かけたサン・ジェルマン地区。
パリで狂言鑑賞なんて素敵じゃないか!とすでに詰まったスケジュールに、ぐいぐい予定を押し込んだのが正解。

この舞台の会場へ小走りで向かう途中に、ふと目に入った画廊のウィンドディスプレーで、モダンなアブストラクト版画に出会いました。

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その日はお休みだったので翌日、さらに良いものを求め鼻息荒く入った店内は、なんと全ての作品が年代別かアルファベット順で棚に収納。
つまり、小分けされた箱に整然と収まっているため、目視で作品を選りすぐりできない(汗)

と言うことは「予算、サイズ、アブストラクト、繊細なタッチが希望」など、キーワードを伝えて探し出てもらわないといけないことが判明。事前にイメージングをしておいて良かった。。

鈴木圭

そんな中で出会ったフランスの現代作家の版画。
簡素な構成の中にある、勢いと温度感そしてテンポが気持ちよい。

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購入したら次は、フレーミングということで、ご近所の額装店を紹介していただき、小躍りで向かいます。

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「高級感が出るように、マット(台紙)を挟みたい」と申し出ると、店主は「いや、僕は賛成しない。絵にすでに線が沢山入っている。そこにマットを入れると更に線が増えてtoo much(やり過ぎ)」

なるほど。と、そんな小気味良い会話を楽しみつつ、作品を生かすも殺すもフレーム次第だと実感。

その他にも額の色、幅、高さ、ガラスの透明度まで決められるカスタマイズの贅沢さときたら。


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**アーティスト**
Emmanuelle Aussedat
"code rogue 2"
lithography original
リトグラフ平版画

**ギャラリー**
Galerie
PAUL PROUTE
74.rue de Seine-75006 Paris
tel:33(0)1 43 26 89 80

**額装店**
EBERLIN
atelier d`encadrement
15 rue servandoni
75006 Paris
tel:01.43.25.23.15

美術館を巡ってアートに触れて、心が豊かになるのを感じることは、いつだって嬉しい。この気持ちを「たまに」ではなくて「いつも」持てていたら、どんなに素敵なことだろう。

自分の住まいや、プライベートな空間にこそアートを。



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