挨拶は元気にしなさいね

いつか書きたいなーなんて思ったり
やっぱりそんなに楽しい話でもないし書かなくてもいいかー
とも思っていたけど

明日11月1日は、ばあちゃんの誕生日だし
「もう一度、僕を孕んで」という舞台も始まるし
良い機会だと思って書きますねー

3年前かな？ばあちゃんが亡くなった
僕はものすごくばあちゃんの事が好きだった

ばあちゃんは元々はものすごく元気で、
見た目も若くてたまに母親に間違われたりするぐらい明るい人だったんだけど
家の中でつまずいて転んでしまったことをきっかけに
(細かい話は省くけれど)
徐々に元気がなくなっていってしまって入院することになった

リハビリの施設に入ったころちょうどコロナ禍にもなってしまって、お見舞いにも行けなくて
行けたとしても僕は病室には入れずに
病室の窓際を病院の駐車場から覗いて
それを電話で繋いで話す、という感じだった
病院側の人が気を使ってくれて本当はダメだったんだろうけど
窓を少し開けて僕とばあちゃんに握手をさせてくれた
なんだかそれがとても悲しくて帰り道めっちゃ遠回りをして
川の堤防でめちゃくちゃ泣いた

リハビリの施設に入って一年か二年経った頃に
そろそろかもしれない
と連絡があったので家に帰った
病院に行って僕はばあちゃんの手を握って目を見て元気になって欲しいと祈った

いつどうなるか分からないって事だったからそのまま自宅にいた方が良かったんだろうけど
僕はなんだか、ばあちゃんが死ぬのをただ家で待つみたいで
それが嫌で一度東京の家に戻ることにした

戻ることにしたんだけど、結局僕が東京に着いたときにばあちゃんは息をひきとった

通夜も告別式も終わって自宅の部屋で眠る時に僕は
僕の信じる神様みたいなものに対して
ばあちゃんは一体どこに行ってしまったんですか？と聞きたかった
もう会えないことが受け入れがたかった

その時、何の気なしに僕は鼻をほじった(私の悪癖)
すると鼻血が出て止まらなくなった
2時間も3時間も止まらなくなってだんだん不安になってきて
結局夜中の3時ぐらいに救急車を呼ぶことになった

鼻血が止まらない間に僕は調べていたから知っていたけど
飲み込んだ鼻血が逆流して嘔吐する事があります
とインターネットに載っていて
僕はその通り、信じられない量の血を吐いてしまった
両親は腰を抜かしたと思う

ただ本当に鼻をほじって鼻血が止まらなくなってしまっただけなので
鼻腔内の切れたところをレーザーで焼いてもらって治療は一瞬で終わった

ばあちゃんが僕のことも連れて行こうとしたと思った
と親に言われて、そんなわけないじゃん
とも思ったけれど

もし仮にばあちゃんが僕のことを連れて行こうとしてたんだとしたら
きっとその場所は良いところなんだろうなと思った
ばあちゃんは絶対に僕のことを変な場所には連れて行かないという自信があった
ばあちゃんは僕を絶対に愛してくれてた

あなたは本当に声が良いねぇ
と電話した時に褒めてくれたこと

中学の頃、部活動に持っていく水筒を用意してくれていて
そのお茶に熱中症対策で塩を入れててめっちゃ不味かったこと

夕方寒くなるから1枚羽織るもの持っていきなさい
というばあちゃんの助言は確実にその通りになること

今でも季節の中に、日常の中に
ばあちゃんを思い出す事がいっぱいある
それが嬉しいし寂しい

まとまらず長々と書きましたが、
ばあちゃん誕生日おめでとう

最近は朝晩の寒暖差あるので1枚羽織るものを持って家を出てるよ、安心してねー