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夜は詩人になるから危険である
たいした思想もないのにおセンチな気分に流されてSNSに余計なことを書いてしまう
悩むなら昼間にしたほうが良いし
太陽の下ではそんなにクヨクヨ出来ない

それでもやはり夜が好きで
人通りの少なくなった道路の点滅信号を横目に
自動販売機で買った缶ジュースを片手に
左手はポケットに突っ込みながら
うどん屋の前に置いてある巨大な狸の置物の頭を撫でたりしながら歩くのである

そうすると何だか自分が物語の主人公のような気持ちになるのだけど
コンビニから出てきた大きな声の若者グループに出くわした途端に肩身が狭くなり
やはり自分は彼らの脇役でしかないな、とも思う

そんな夜が僕にも確かにありました

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