見出し画像

闇から救い出してくれた人

ぼくは心に深い傷を負った。


何かを発言すれば人格を否定され、自尊心を完全に失った。


でも今はその自尊心を取り戻し、前向きに生きている。



こうなったのは一つのきっかけがあった。

場所はベトナム。

躁鬱の激しい精神状態の中、インターンに行った時のこと。

カウンセリングを仕事にするファシリテーターがいた。
その人にぼくは救われた。


それまでぼくは自分の過去をさらけ出すのが怖かった。

でも苦しさのあまり、そしてこの人にならさらけ出せると思い、流れに身を任せてすべてを吐露したんだ。


そしたら大粒の涙が流れた。

それまで枯れていた涙腺が堰を切ったように洪水を起こした。

その恩人はぼくの膝に手を置き、「つらかったね」と言ってくれた。

あの瞬間があったから今ぼくは前を向ける。

あの瞬間があったから、再び人を好きになれる。

あの瞬間があったから、自分も人のためになりたいと思った。

あの瞬間がなかったら、きっとぼくは今も苦しい中、世間を恨み、生きていただろう。

底なしの闇の中に光を入れることができるのは、強い光を持っている人だけだった。


その光はぼくの心の奥底まで照らし、そして今も心の中に宿っている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?