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WLX402を使っててWi-Fiが途切れる?

*2019年4月の記事をそのままコピーしているので、内容は最新ではありませんのでご了承ください。

入社して約1ヶ月程、その時はネットワーク関連を全く担当してなかった時に、社内で定期的に数分Wi-Fiが遮断されるという不可思議な現象が起きていた。

使っていたネットワーク機器

今は使ってないので構成も全て遠慮なく書きます。

  • ルーター YAMAHA RTX1210

  • UTM Fortinet FortiGate 100E

  • 無線アクセスポイント YAMAHA WLX402

  • 無線アクセスポイント ASUS BRT-AC828

  • HUB Cisco SG200-26

細かく言えば、他に島ハブとか有りましたが、こんな感じです。

ちなみに、UTMとは「統合脅威管理」のことであり、自社のネットワークを統合的な視点から守るためのさまざまな機能を一つに統合したものです。

例えば、インターネットを見る際に有害なサイトを見ないようにする、「Webフィルター」や、インターネットからウイルスをダウンロードしないようにブロックしたり、外部からアタックされるのからブロックする役割をするものになります。

ネットワークトラブルが起きたら?

まず、この様な障害が起きた際にやる事は、ログを確認!!
この際に、ルーターにアクセスするのか、UTMにアクセスするのかアクセスポイントにアクセスするのか考えたのですが、とりあえず無線の電波が遮断されていたので、WLX402にアクセスしてみました。

192.168.0.~ のようにアクセスしてもらって、しっかり管理しているIDとパスワードでアクセスしてみましょう。(弊社は管理者がいなかったので初期パスで入れました)

そうするとYAMAHAは親切なことに、見える化ツールというものでWEBコンソールから簡単にログが見れます。レポートを見てみましょう!

APのログが出てきます。(画像は公式HPから拝借)

実際の画面ではないですが、ここに「新規に出現した電波干渉する(同一のチャンネル)APを検出しました。」と表示されています。そして、デフォルトだと以下の設定がされていると自動的にチャンネルを切り替えてくれる機能がONになっています。

自動チャンネル変更
1日1回チェックし、無線環境の状態が悪く、接続しているステーションがなければチャンネルを変更します。

そうなんです、ログと障害発生時間と照らし合わせると、この機能が業務時間中に作動してチャンネル変更中に遮断されていたようです。特に設定していなければ、周辺に新しいAPができた際に遮断されていました。特に渋谷など周りのオフィス移転や増設のタイミングが多く、場所によっては頻繁に切り替わってました。

そもそもチャンネルって何?

今更ですが、無線LANを利用する場合、2.4GHz帯と5GHz帯という電波帯があります。通信速度や安定性に違いがあり、2.4GHzは遅くて5GHzは早いというイメージがあるかもしれません。まずは、2.4Ghzと5Ghzの違いをもっと細かく見てみましょう。

2.4GHz とは

 14個(13個)のチャンネル数(データの通り道)が用意されており、そこをデータが通っていきます。イメージとして、道路を想像してください。2.4GHzは車線数が少ないだけでなく、1つ1つの道幅がせまいです。

2.4Ghz イメージ図

<短所>
・色々な製品で使用されている無線帯域なので、混雑して不安定になりやすいです。
※アパート、マンション等だと他の部屋からの電波の影響を受ける事もあります。

<長所>
・壁や床などの障害物に強く、電波が遠くまで届きやすい
各Wi-Fi端末が対応している。

2.4Ghzのチャンネル一覧

エレコム公式ページより引用

このように、それぞれ使えるチャネルは14個(13個)ありますが、同じチャネルを使うと干渉によって速度が低下するなどの問題が発生します。1chと2chでは干渉する為、1chと6chと11chなど、複数アクセスポイント置く場合や、周辺のアクセスポイントのチャンネルを見てから被らないように設定しましょう。5chずつ離して割り当てていくのが一般的です

5Ghz とは

一方の5GHzはチャンネル数が19個と多く、1つ1つの道幅が広くなっています。その為、大容量のデータをダウンロードしたりしても快適に利用できます。

5Ghz イメージ図

<短所>
・2.4GHzと比較して壁や床などの障害物に弱く、通信距離が長くなると電波が弱くなります
・旧世代のWi-Fi端末の場合、5GHzに対応していない場合があります。

<長所>
・基本的にルーター以外で使用されない帯域なので、非常に繋がりやすく安定 しています。
・2.4GHzと比較して、より高速な通信が可能です。

また、5GHz帯は、気象レーダーや航空機のレーダーも利用しているため、これらのレーダーに影響を与えない機能の搭載が法律上義務づけられています。

その機能とは、DFS(Dynamic Frequency Selection)や、干渉を回避するために無線の出力を低減させるTPC(Transmit Power Control)といった機能を実装することで、レーダーに影響が出ないように制御されています。

PCまなぶより引用

PCまなぶより引用

2.4GHzでは、チャンネルを1ch単位で刻んでいました。
1chと2chを同時に使うと電波が干渉するため、1chの次は干渉しない5chを使っていました。

5GHzでは、2.4GHzと違って予め4個単位で刻んでいます。
このため、隣り合うチャンネル同士で電波干渉が発生することはありません。

チャンネルについては、別途記事書いてみます。

対策について

チャンネルの変更時間を業務時間外に設定してみましょう。

今までは、デフォルトの新しい干渉するアクセスポイントが出た場合にすぐにチャンネルを変更していましたが、業務時間外の時間に自動で変更するように設定しましょう。

設定方法

WLX402 の見える化ツール

Web設定画面での設定はすべて[グループ設定] - [無線設定] - [基本無線設定]で行います。

自動チャンネル変更 設定画面

自動チャンネル変更機能の設定の欄で、動作設定を「AP間で調整する」を選択して、営業時間外を選択しましょう。

弊社だと、平日深夜まで使用していたりしたので、この自動設定をオフにして自分が定期的にチェックして、日曜日の深夜など誰もいない時に手動でチャンネル変更してました。

感想

何もなく社員みんなが快適にネットワークを使えていることができる情シスですが、何も起きないと何もしていないように見えてしまうのが情シスの痛いとこですね。

常にネットワークを監視して、問題が起きたらすぐに「ログ」を確認してから対処することが大切だと思いました。そして型番と症状でググる!!


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