【ノート】『サイドマン:スターを輝かせた男たち』(2018)※ネタバレ含む
映画『サイドマン:スターを輝かせた男たち(2018)』を観ながらノートしたものを共有します。セリフやストーリーなどネタバレを含みます。
主な登場人物
ピアニスト
パイントップ・パーキンス
PINETOP PERKINS
・1943年に転機。サニーボーイのバックで演奏
・マディ・ウォーターズのサイドマンとして活躍
・たくさん弾くのにギターや歌の邪魔をしないピアニスト
ドラマー
ウィリー"ビッグアイズ"スミス
WILLIE"BIGEYES"SMITH
・グルーヴを生み出す達人
・パイントップと共に、マディ・ウォーターズのサイドマンとして活躍
ギタリスト
ヒューバート・サムリン
HUBERT SUMLIN
・ハウリン・ウルフの右腕
・彼のギタースタイルは、ブルースとロックの架け橋
時代背景1
第一次大戦後、黒人は自由を求め北部へ。
人種隔離政策下の黒人は、人間の尊厳わ得るため、ハイウェイ5号でセントルイスを抜け、シカゴを目指すしかなかった。
結果、北部でブルース広まる。
シカゴではマディ・ウォーターズとハウリン・ウルフが切磋琢磨。
マディ・ウォーターズ「ブルースが子を産み、ロックンロールと名付けた」
50年代、イギリスの若者にとって、アメリカ南部のブルースは未知の魅力的な音楽。人種問題は頭にない。ここからの影響がUKロックのルーツ。そしてイギリスからアメリカにブルースが逆輸入された。
イギリス人がブルースを自分のものにしてアメリカに送った。
「アメリカにはこんなにいいものがあるのを、現地人は気づいているのか?」
時代背景2
70年代、ブルース人気が下火に。
サイドマンたちはヨーロッパで「ロンドン・セッションズ」に参加。
メンバーは、アメリカの初老ブルースマンと、イギリスの最盛期の若手。
若手にバトンを渡すセッション。
その後「ハード・アゲイン」で50歳のマディ・ウォーターズはキャリアを復活させる。
"貧乏でも楽しかった/人生はそうでなきゃね"
パイントップ&ウィリーは、ジョン・リー・フッカーのバックで「ブルース・ブラザーズ」にも出演。
歴史まとめ
70年代
ブルース人気、下火に。
80年代
マディ・ウォーターズ、ハウリン・ウルフ、相次いで死去→サイドマンたちは主人を失う。
失意、酒びたり、離婚、収監...など、つらい時代
90年代〜00年代
ブルースの人気、再燃。再びブルースマンが脚光を浴びる。
サイドマンたちの旅立ち
パイントップ...最高齢でグラミー賞を受賞し、故郷に錦を飾り、眠るように死んでいった。(1913-2011)
ヒューバート(1931-2011)
ウィリー(1936-2011)
・2011年、相次いで3人は死去。同じ年に彼らが亡くなっていったのは偶然だろうか?
パイントップ「俺はずっと音楽をやってきた/この指と魂が紡ぎ出す音楽だよ/神様が"おまえにやろう"と与えてくれた才能さ」
その他の台詞
「目覚めと同時にブルースのことを考え/ブルースを絶やさないために努力してる/それを続ければブルースは死なない」
「若い世代のことを考えないとな/音楽は変化していく/俺たちだけじゃ変化は生まれない」
人名(検索用)
DEREX.B.WILLIAMS
AUSTIN YOUNG
CHRISTONE"KINGFISH"INGRAM
「彼らはブルースの息子で/ロックンロールの父親さ」
GARY ALLEGRETTO
シックス・ストリングス・アンドリュー
SHEMEKIA COPELAND
GAY DAVIS
ODETTA"WATERBOY"→凄まじい声
ERIC GALES
感想
・人を助けていると、人に助けてもらえる。
・時代によって痛めつけられるときもあれば、時代によって救われたりもする。人にできるのは、そのときどきのベストを尽くすことのみ。
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