リトルミーに会いに行く

リトルミーに会いに行くと言うワークを受けた時とそのあとに起こったことを書いておきます。

目を凝らしてみるとリトルミーは小さな老婆でした。皮肉めいた顔で「こちらに」と。後をついて行くと老婆はいつの間にかいなくなり、そこには草原が広がっていました。小さな女の子が一人うつむき加減でしゃがんでいました。花や虫を眺めたりしているようでした。

「最初は楽しくてそうしてた気もするけど、ほんとは誰からも声を掛けられたくなくて。」「いい子だね、一人で遊べてえらいねって言われて、いいことなんだと思って一人で遊んでいたら、誰も気にかけてくれなくなったの。一度だけ遠くから誰かが見てくれてた気がする。」「ずっとここにいるの。だって動いたら怖いし、どうやって来たのかも分からない。怖くならないようにお花や虫さんたちを見てるの。お友達にはなってないけど。」

《その後》
女の子は、次に来た人とはちゃんとお話をしようと思いました。そしてちゃんとおしゃべりをしました。次に来た人ともちゃんとおしゃべりをしました。でもそんなに楽しくありません。一度だけ私のことを見ていた人に会いたいなあ。だけどここを離れたら分からなくなるかも。女の子はここに居続けることにしました。また会えると思ったら寂しくありません。その人が見つけられるようにこのままの姿でいようと思いました。そして待ち続けました。

ある時、やっぱり探しに行こうと思いました。
いろいろありました。だけどあのときの見守られている、包まれているような感覚には出会えません。いつの間にか姿も変わり何をしに来たのかさえも分からなくなっていました。

ある日突然あの人が現れました。あの草原に。
あの人は「私」でした。そう、今の私です。
愛おしそうに女の子を見ています。胸がいっぱいで何を言っていいのか言葉がみつかりません。あの時のまま、ちっちゃくて可愛い女の子。旅立つ前のわたし。なんて声をかけよう。たかいたかいをしてhaguをしようか、それともお花や虫を一緒にみようか。そうだ、一緒に遊ぼう!だ。

女の子はふと顔を上げ、私を見つけると満面の笑みで駆け寄ってきてくれました。         

ありがとう!待っててくれて。
ありがとう!覚えていてくれて。

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