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競輪予想ポイント-出走表のミカタ編-

今回は、毎レース必ずと言っていいほど目にするもの、「出走表」から予想を展開していく方法を、各項目ごとに解説とそこから見える選手の動きなどを含めて書きます。

ウィンチケット様より拝借

①枠  
これは正直無視してよいです

②車番 
選手のレースごとの番号です。
1から内枠となっていて、スタート時に一番に誘導の後ろを取って作戦の幅を広げる際に有利に働きます。
突っ張りたい時はライン内に1番がいて、最初に誘導の後ろへ行ってくれれば突っ張りが可能となってきます。
逆に外枠のラインは突っ張りという作戦がとれないということです。

③競争得点
出走したレースの着順ごとに与えられる点数が決められていて(記念は高め)その点数の合計を出走回数で割った点数です。
これはよく予想に使われてる方も多いかと思いますが、おおまかに言うと選手の強さと比例しているので、基本的にはそれで大丈夫です。
しかしここで気にしなくてはならないのが、着順と決まり手です。
どちらも後述しますが、着順で点数が決まるので、1着を取らなくても2着を取り続けて100点代後半をキープしている選手もたまに見られます。
この点数詐欺は逆もあります。
落車や失格まがいのブロック、先輩のためにギャン逃げするなどが続いて7着が続いている選手は点数も下がります。
しかし自分のレースをさせたらめちゃ強いじゃんっていう時がよくありますので注意です。

④S・B
スタートとバックの意味で、Sはスタート時に誘導の後ろを取った回数のこと。
バック回数は、最終バックストレッチを先頭通過した回数で、逃げたり、早めの捲りで残り半周の時点で先頭にいた回数。
B回数多い選手は徹底先行である可能性が高く、同じレースに2人以上いると、踏み合いになって人気ラインの前受選手がかなり消耗してしまうなどの荒れ要素となります。

⑤脚質
逃、両、追とあります。
これは先行でレースを作るタイプか、マークからの追い込みにかけているか、自在に立ち回って場合によっては逃げたりもする選手です。
実はこれを気にしすぎて外すこともあるので、あんまり気にしなくてもいいんじゃないかと思っています。
なぜなら、次の決まり手が重要だからです。

⑥決まり手
これは予想を行ううえでかなり需要なポイントになります。
逃・捲・差・マークと4つあります。
先行押切りを成功させた場合は逃げ、残り半周から仕掛けて先頭でゴールしたら捲り、最後のコーナーから仕掛けて先頭でゴールすれば差し、逃げ選手の番手選手が最後に差せず2着で終わった時はマークがつきます。
ここから、選手の得意なレース運びと、力関係を導き出すことができます。逃げに極端に数字がついている選手は、いわゆる徹底先行タイプです。
どんなレースも先頭でレースを作っては、そのまま押し切ってきた可能性が高いです。

ラインが2分戦で、逃げの数が多い選手のラインと、捲りが多い選手のラインでは、逃げ選手が主導権を握り続ける展開が容易に想像できます。
しかし、ここで安易に考えてはいけません。
選手が相手の選手を見て戦法をいろいろ考えています。
例えば、逃げが5回ついているがその他は着外の選手がいた場合、他ラインの前受選手はこう考えます。
「スタミナはあるみたいだけど、捲りがないからスピードないのか。だったら俺が逃げちゃえば3着以内には入れそうだな」と。
この辺りの展開予想は、この決まり手から考えることができます。
あとは差しとマークも大事。
番手の選手が最後に差せるのかどうかは買い目にかなりの影響を与えます。
それも、差しの数と、マークの数で判断しつつ、近況成績で確認して精度を上げます。
後述する項目に記載します。

⑦着順数
1着から3着と、その他着外の数が記載されています。
これの見方は、追い込み選手が1着を取る確率で、差し脚の確認。
逃げ選手の2着、3着の数を見て、最後に粘れるかを確認したります。
あとは、1着から3着までの合計と着外を比べてみた時、着外の数が他に比べて多い選手は、予選で負けて、負け戦でたまに勝ったりしてるレベルという感じです。
対抗に人気する選手がいる場合はほぼ勝てないと確信を持つ時の判断材料になったりもします。

⑧勝率・連帯率
勝率はわかりやすく、出走数のうちの1着の割合です。
2連帯率は出走数のうち2着以内に入った割合、3連帯率は3着以内の割合です。
勝率はかなり気になるところです。
先述の着外の数を確認するのと概念は一緒です。
いかに1着を取れるかは、予想の頭に固定できるかどうか大きく関わってきます。
ここで気にしたいのは、連帯率と勝率の乖離です。
勝率が低いのに連帯率が高い選手は、マークで2着、3着を維持し続けているということです。
ここでは、捲り選手のマークができているかも連帯率に反映されています。
体感では、3連帯率が20%を下回る選手は捲りで千切れている可能性が高いイメージです。
これは自分なりのボーダーを導き出してみても面白いかもしれません。

⑨コメント
先行基本や、〇〇くんへ、決めずに
など、いくつか決まったパターンにまとめられることが多いですが、これらから並び順や戦法などが「ある程度」想像することはできます。
ただ、これを見て決めていると、レース後に「うそつき!」と叫びたくなることもあるのでご注意ください。



⑩近況成績


確認できる期間はサイトやアプリによって変わりますが、近況のレースの着順やレース映像を確認することができます。
まずは着順だけで考えられることは、競争得点と着順の照合。
A1の選手なら、同じA級の選手たちと走っていて、それぞれ競争得点に差が出て来ますが、近況を見たときに2着や3着が多い場合は、得点はマークで稼ぎまくったものだとわかります。
決まり手にも反映されているのでそちらでも確認できます。
あとは、どんな選手の捲りだと千切れて、どんな選手の逃げなら差せるのかを、以前のレースの出走表と着順から知ることも、予想の精度を上げることに役立ちます。
チャレンジなどによくある、ルーキーの逃げをオジサンが差せるかどうかや、捲りに千切れてしまわないかなどは、近況成績の1着、2着や7着らへんを見てみたときに確認することができます。

さらに近況からわかることは、選手の好調不調。
競輪選手には、明らかに成績が落ちる時期や、ずっと調子がいい時期があったりします。
これを確認せずに予想すると痛い目にあいます。
せめて大会2日目からは、初日の脚を確認するようにしましょう。


☆自分のオーソドックスな予想の立て方
まずは枠とSの数、取りたい位置などからレース序盤の並びを想像。
それぞれラインの前受選手を確認し、残り2周の展開を予想。
(2番選手などがいて中団に強い捲り選手が収まりそうなら、徹底先行選手は簡単に逃げられませんので、突っ張らずに自分の残れそうな距離から仕掛ける作戦に変えるなど)
逃げる選手と、捲る選手の過去レースなどを見て、どちらが勝つか想像する。
ここで捲り選手が勝ちそうなら、最後に番手が千切れないか、または最後に差せるのかを確認。
同時に、先行選手の番手が逃げや捲りの決め手を持っている場合は、後ろからの仕掛けに合わせて前へ踏んだ場合どうなるかも考える。
最後に2着、3着がどうなるかもしっかりフォローして、オッズと相談して点数を調整する。


これらを駆使して予想を続けていれば、きっと自分なりのスタイルも見えてくるかもしれません。
慣れはとても大事ですので、当たらない日々が続いてもめげずに毎日見ていれば、選手の力量や仕掛けるタイミング、調子などもインプットされて予想の幅が広がります。

もしこの記事が予想を立てるうえでの参考になれば光栄です。

狂戦士

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