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競輪予想ポイント-ライン編-

競輪を予想するうえで、考えなくてはならないことは山ほどあります。
いろんな要素が複雑に絡み合い、レースの結果に反映されています。
さて、他のギャンブルとの違いとして一番明確なのはやはり「ライン」の概念ではないでしょうか。
仲間のようでいて、最後は敵になったりならなかったりするライン。
今回はその競輪独特のラインについて解説します。

ラインとは、主に該当レース内にいる同県、同地区の選手と列になって周回することで、前から順番に、前受(先行)、番手、三番手と呼ばれています。
同県、同地区がいない選手は、知り合いがいたり、付きたいラインがあればお願いしてついたりします。
もしくは1人で走る「単騎」を選択します。
①③⑤ ④ ②⑥
こういった並びでは、①と②が前受、③と⑥が番手、⑤が3番手、④は単騎です。

役割としては、前受の選手は自分のタイミングで、好きな場所でレースをすることができます。
番手の選手は、前受の選手を追走し、もし横に他ラインの選手が捲って来たらブロックなどをして前受の選手を守ります(脚に余裕がなかったり、そもそも横の動きに弱い選手は仕事できません)
3番手以降の選手は、番手の選手が仕事をして空いたスペースに他ラインの選手が入ってこれないよう、内を閉めてラインを守ります。
もちろん、3番手の選手も最後は先頭を目指して踏み出します。

これだけを見ると、前受の選手が一番有利に思えますが、誘導退避後は先頭の選手は風を受けることになり、これはかなりスタミナを消耗します。
元選手談では、めっっちゃ重くなるらしいです。
なので前受選手は風を受ける代わりに番手さんに守ってもらうといった構図が一番わかりやすいです。

しかし、競輪は言っても個人競技。
最後は全員が1着を目指して必死にペダルを漕ぎます。
もちろん前受選手も、番手選手の追い込みを考慮して少しだけ脚力を残しておかなくてはなりません。
みんな自分の脚力と、別ラインの動き、さらには最後の味方の脚力なんかも計算してレースを運んでいます。

パンパカパーン♪
ここで覚えておきたい重要なポイントを2つ!
ひとつめは、選手の関係性。
ラインを同県、同地区と組むと言いましたが、ここで発生する選手心理はレースを予想するうえでかなり大事です。
同県でなおかつ先輩を番手に連れている場合は、どうしても後ろのための仕掛けになりがちです。
今後も度々ラインを組むことになりますし、やっぱりレース後に何か言われたり、今後番手についてくれなかったりしたら嫌なんでしょうねw
なので最後は差しが決まりやすいですし、前受選手は着に残れないような仕掛けになることもあります。

それが他地区や、同地区でも例えば大阪と愛知の中部近畿ラインだったりすると、普段から交流がなかったりもするので自分の仕掛けがしやすくなります。
逆に番手の選手も横の動きで前受の選手を守るより、前へ踏んで着順を上げたい動きになることが少し多くなります。
ライン内の選手の関係性も少し考慮してみると、仕掛けのタイミングを予想するのに役立つかもしれません。

もう一つのポイントは、ラインの長さ。
①③⑤ ④ ②⑥
この並びだった場合、①か②のどちらが逃げるかデータでは判別しにくい場合があります。
そういう時は、ラインが長い方が逃げる傾向にあります。
理由は単純で、長いラインが前にいた方が、別ラインの仕掛ける位置が後ろになってゴールまでが遠くなるからです。
単騎の選手は先行ラインに付くことがほぼほぼなので、この場合はまるで4車ラインのような位置関係で逃げることができます。

ただ、逆もあるので注意。
捲りに特化した脚質の選手は、ラインが長くても捲りに平気で構えます。
なぜなら、短いラインが逃げても中団らへんから捲れるからです。
①③⑤ ④ ②⑥
②が捲ると5番手からの仕掛けになりますが、もし①が捲っても4番手から仕掛けられます。
このような選択は選手それぞれ、レースごとに変化しますが、上記のことを意識して展開を予想すると、精度が上がるかもしれません。


ラインに関して予想で気を付けることはまだありますが、応用編は全ての基礎の上に成り立っていますので、今回は以上の点を気にしていればよいかと思います。

それでは、よい競輪ライフを送ってください!

狂戦士

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