前髪から自我を見る

前髪について考えている。

男女比で言えば、女性の方が前髪というパーツの細やかな改善に前向きである印象が強い。
眉の上か、眉にかぶるくらいかの差でもかなり大きく違う印象になるのは面白い事だと思うし、それが自分のファッションの一つという意志を感じる。男性に関しては大まかな髪型の種類の差以外では、本人の性格如何で長さや、上げ下ろしが変わる印象がある。
本人の気質として他者の視線が怖ければ伸ばし、快活な印象の人間は短かったり、上げていたりするというのはわかりやすい差ではないだろうか。
アニメのキャラなどであれば、二重人格のキャラクターが前髪をかき上げることで、スイッチが切り替わるなんてことも散見される。

以上のことで共通して言えるのは、人が自分でいじれる外見の中で、前髪というのはかなり精神状態に左右されるものの一つだということだろうか。
時代と共に流行りは変わっているのだろうが、基本的な陽と陰の方向性は同じだろう。
むしろ前髪のカットについて少しのミスで、落ち込んだりする事すらあるのだから、前髪が人の心を映しているのは道理なのかもしれない。
人生において、髪のカットに行く回数よりも前髪を調整する回数の方が多い女性は、それだけ自分の心に敏感であるということも考えられる。

いざ自分について考えると、普段床屋でカットしてもらう以外は、目に入らない限りはあまりいじらないので、自分に対して無頓着なきらいがあるのかも知れない。
思い返せば、他のことでも良く感じることなので間違っていないだろう。
あえて話題を広げるならば、自分の見せ方を勉強する最初のステップとして、今の自分に似合う前髪を考えるというのは有効なのかもしれない。


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