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「この世の不利益はすべて当人の能力不足」(伊藤大雅 短短)

こういったことは苦手ではありますが、この機会に今までの経験を踏まえて記していこうと思います。
 まず最初に後輩たちには自分の性格をしっかりと吟味したうえで、目標設定や努力の方向性を考えていって欲しいと思います。例えば自分は周りからよく、「ずっとポジティブで悩みとかなさそうだよね」と言われます。こういう人種は物事を深刻に考えることをあまりしないという短所がある一方、少なくとも悩みがあっても物事と物事を切り分ける能力は高く、あまり悩みを引きずらないという長所はあるので自己肯定感自体は高い人種なのかもしれません。ただ真剣にもがきながら努力するといったアグレッシブさは欠けていて、おそらくひどく沈みはしないけどトップになることは少なく、ほどほどの立ち位置に落ち着くことが多いです。何となく自分のタイプが理解できてからは、トップに立とうとするのでなく負けず嫌いという自分の習性を利用して近い人間に勝つことを目標にするなど、タイプに合わせて目標を設定するなどしてきました。人それぞれネガティブ気味など性格に差はあるので、しっかり自分の性格を分析したうえでそれに合わせた努力の方向性を考えていくのも重要であると感じています。
 また「この世の不利益はすべて当人の能力不足」という一見すると悪いイメージしかない言葉を考えてみていただきたいです。何かで見かけたという程度の言葉ですが自分の捉え方としては、何か不都合なことが起こったときに自分以外の何かのせいにして思考を止めるのべきではないということだと考えています。例えば100mを11.00秒で走る選手がいたとしましょう。ある試合の記録が11.20だったときに、風が-2.0であった、コンディションが悪かったなど様々な理由が思い浮かぶと思いますが、極端なことを言えばその選手が10.80で走る能力を有していなかったために、そういった結果が出てしまったとは考えられないでしょうか。陸上でなくても例えば自分が飲食店の店員だとして、ミスによってクレーマーになっているお客様がいる時に、もちろん短気なお客様も悪いけど、もしかしたら自分の謝罪のときの態度に不貞腐れた態度が出てしまっていたのかもしれない。この言葉は、基本的に自分に責任があるという思考にするために、自分の心理状態に悪影響を与えかねない危ないものかもしれません。ただその一方で自分の成功体験などの利益に関しては大いにうぬぼれていいと思います。まず自分の努力をしっかりと認めてあげたうえで、お世話になった近しい人たちのことを考えながら、次の結果を目指していけばよいと思います。
 こういった考えが自分に合うか合わないはもちろんあると思いますが、このような考え方もあるのだというように思っていただければ幸いです。皆さんの今後の活躍を期待してます。

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