「バンジサイオウガウマ」(原田莉々子 105代マネージャー長)
こんにちは、マネージャーの原田です。
最後のブログだなんて、なんだかソワソワしていますが、せっかくの機会なので精一杯書かせていただきます。
最近では、早慶戦を以て代交代を迎え、これまで抱えていた仕事のほぼすべてを後輩たちに引き継ぎ、競走部での生活が終わりに近づいていることを実感する毎日を過ごしています。
加えて、5日前から4年生ブログの更新が始まり、いよいよ「引退ムード」が漂っていますが、今週末には箱根予選会が控えています。
“終わりが近づいている”なんて言ってしまいましたが、今は105代としての最後の公式戦に向かう気持ちでとてもワクワクしています。
長距離とは活動時間や合宿の関係で関わる時間も少なく、直接サポートする機会はほとんどありませんでしたが、「箱根駅伝出場」という目標に真っ直ぐに向かっていく姿を陰ながら応援していました。
最後の予選会、出走する同期だけでなく、サポートに回る同期にも悔いなくやり切ってほしいと思っています。
いつものマネブロから抜け出せず、冒頭から応援メッセージを綴ってしまいましたが、私自身、入部当初は長距離マネージャーとして活動をしていたので、4年間長距離の結果はいつも気にかけてみるようにしていました。
最初は、大学で陸上競技に関わるなら箱根駅伝を目指してみたかったし、1つのブロックに密に関われる方が自分の目指すマネージャー像に近いという理由で長距離マネージャーとしての入部を決めました。
競走部全体の規模感もよく分からずに入部したので、100人以上を相手にする全体マネージャーという存在は人見知りの自分にはお門違いだと、見向きもしなかった気がします…。
なので、長距離以外の慶應競走部のレベルも知らず、1年目の関東インカレは試合当日まで2部で戦うことをあまりよく理解していませんでした。
今思うと恥ずかしくて仕方ないです。笑
そんな形でスタートした競走部生活ですが、学年に一人も全体マネージャーがいないのはまずいということで、6月には全体マネージャーに転向することになりました。
初日から公式グッズやエントリーの仕事が降りかかり、頭の処理能力が追い付かなかったのと同時に、
“これから、ブロック学年問わずたくさんの人から信頼される全体マネージャーになれるのだろうか”
という途方もない不安に襲われておりました。
それでも、そんな不安とは裏腹に
この4年間本当にたくさんの人の優しさに助けられてきました。
1年生の頃には、全体の雰囲気にも馴染めるようにと、先輩たちがたくさんご飯に連れて行ってくれました。
長期休みには、出来るだけ多くの選手と話がしたいと思い、日が暮れるまで部室に残っていると、グラウンドに呼び出して競技の話をしてくれる部員がたくさんいました。
分からないことを聞けば皆丁寧に答えてくれるし、自分の考えを伝えたら真剣に耳を傾けてくれます。
2年の秋からはマネージャー長という立場になりましたが、104代の選手と同じ気持ちを分かち合うために、必死に先輩たちに食らいついた日々は、マネージャーとして大きく成長するきっかけになりました。
同期に全体マネージャーがいなかったことで、大変なことも多かったけれど、その分たくさんの試合に帯同させてもらい、貴重な経験を多く積み、かけがえのない一瞬一瞬に立ち会うことが出来ました。
「人間、万事塞翁が馬」
このことわざは自分の競走部生活にぴったりだと思い、ブログのタイトルにしました。
思いがけない形で全体マネージャーという立場になり、身近な先輩も、同じパートの同期もいない中で過ごしてきた時間は、入部当初の自分が思い描いた4年間とは全く異なる景色でした。
ですが、
温かい仲間に恵まれ、
一緒に目標を目指したいと思える選手たちに出会い、
強いチームの一翼を担うために自分に何ができるのか必死に考え抜いた日々は、入部当初の自分には想像ができないほど、充実した毎日だったと思っています。
チームの戦績も振るわず、目標を叶えられずに競技を終える選手の姿を見た時には、無力さから涙が溢れたこともありました。
マネージャー長として、やるべきことを頭ではわかっていても、心が追い付かず、自分の不甲斐なさから目を逸らしたくなることもありました。
そうして何度も何度も壁にぶつかってきましたが、
その度にたくさんの方に手を差し伸べてもらい、
かけてもらった言葉や追いかけた背中の一つ一つが自分の競走部生活を充実したものに変えてくれました。
その当時は苦い思い出だったとしても、“その経験があったから今がある”と胸を張って言える4年間になったのは、自分を導いてくれた周りの人たちのおかげです。
ありきたりな言葉でしか言えないけれど、
競走部での4年間は本当に幸せな時間でした。
マネージャーという立場にいると、
たくさん「ありがとう」と言ってもらえる機会がありますが、
選手の皆には、声を大にして、心から「ありがとう。」といつも思っています。
目標を持って、ひたむきに競技に向き合う選手がいて初めてマネージャーの仕事が成り立ちます。
選手一人一人のまっすぐな思いがあるから、サポートも真剣にこのチームに向き合うことが出来ます。
一度しかない大学生活、陸上競技に取り組むと決めてこの競走部に入部してきたすべての選手を心からリスペクトしています。
素晴らしい景色を見せてくれて、忘れられない感情を味わわせてくれて、本当にありがとう。
そして、多くの時間をともに過ごしてきたサポートブロックの仲間たち。
特に同期のマネトレは、私の自慢です。
坂本とは、パート長になってから、チームのこと、サポートのこと、本当に多くの時間をかけて話し合ってきました。
責任や立場という言葉に縛られてきた分、一人のサポートとして活動する楽しさを一番分かち合えたのは坂本だと思っています。
坂本の熱意があったから最後まで自分らしく頑張れた、ありがとう。
真希ちゃんは、皆が思っている以上にアツく、パッションのあるトレーナーです。その貪欲な姿勢にいつも刺激をもらってきました。
お互い多くを語り合ってきたわけではないけれど、苦しい時期も目標を見失うことなく前を向いていられたのは、真希ちゃんの存在に力をもらっていたからです、ありがとう。
あっちゃんは、自分にはないものをたくさん持っている、本当に素敵なマネージャーです。
4年間、マネージャーとしての道をこんなにも夢中で駆け抜けてこられたのは、あっちゃんという素晴らしい目標が身近にあったから。
予選会当日、一緒にサポート出来る喜びを最後の最後まで噛みしめていようと思います。大好きです、ありがとう。
そしてもちろん、田村と岩浅ちゃんも大好きなサポートブロックの仲間です。
迷惑もかけたし、きついことも言ったし。それでも、いろんな思いを受け止めて、一緒に頑張ってくれてありがとう。
この同期でよかった、いつも一番の心の支えでした。
次は、自慢の後輩たちが、日本一のサポートブロックを作り上げてくれるでしょう。
皆がこのチームでサポートできることを誇りに思える、そんな組織であってくれたら嬉しいです。
こんなに長く書く予定ではなかったのですが…。
最後に、
たくさん泣き笑いした4年間、眩しすぎるくらい楽しい日々を一緒に過ごした105代の仲間に、心からありがとう!
箱根予選会も、オール慶應も頑張りましょうね👍
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