ちょっと忘れられないこと
夕方、僕の目の前の机で仕事している少し変わってるというか面白い女性のパートさんの所に、隣の部署の大仏みてえな顔の超デブ女がやってきた。
ゴソゴソゴソゴソと話していたけど、聞こえてきた。
パートさんの服装の事だった。
パートさんは、最近だいぶ控えめになったけど、際どいスカートを履いてたり、ピンクのシャツを着てくる。
僕は、僕自身が茶髪だし、オシャレしたい気持ちもわかるから、"お客さんに怒られなければいいんじゃね?"ってと思ってたけど、デブ大仏はネチネチと話していた。多分初めて口をきくくせに。
大仏ブタが去って、パートさんにおれは『何か言われてたけど、大丈夫ですか?』って話しかけた。
パートさんの目が潤んできた。
『うっ、、、うっ、、、』とハンカチで押さえてもどうにもならないくらい泣きはじめた。
こういうシチュエーションにどうしていいかわからない俺は、バッグから昼に買ったばかりの高菜パンと黒糖ドーナッツ棒を出して、そっと渡した。それで絶対泣き止むはずないのに。
そんなことを知らず、バカみてえな新人の男が俺のとこにきて、バカみてえな話をしはじめたから、超邪魔臭かった。はやく帰れって言ってやった。
パートさんにネチネチ言った大仏ポーク自身、ド派手ださださスカートを巻き付けてきたり、パツパツブラウスを着てくる。
正直、その大仏ブタの方が害だわ。
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月曜日にどんなことを伝えよう。
伝えなくてもいいかも。
休みたかったら休んでほしいなって思う。
大仏ダサダサ人間の方が一般的に正しいとしても、おれは傷ついた人の味方になりたい。
パートさんとは、ちゃんとコミュニケーションとりたいなって思った。
時々、仕事の質問をされたりするし、他愛もない話をするけど、そんなのでほんわかさせてあげたい。もっともっとね。
おれは味方だよって、心配ねえよって、ちゃんと示したい。
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