一日一知 人格⑦

ソンディテスト


ソンディテスト:実験衝動診断法とも呼ばれる心理検査
衝動学説と運命分析理論と呼ばれる理論を実証するために開発されたという経緯がある。

衝動学説

衝動学説:人間の無意識は衝動ベクターと呼ばれる根本的な4つの衝動から構成されているという考え

  • 性衝動(S)

  • 発作衝動(P)

  • 分裂病(Sch)

  • 接触衝動(C)

これらの衝動ベクターは衝動因子衝動傾向によって構成され、遺伝的な影響を受けるとされる。

運命分析理論

運命分析理論:個人の運命は次の5つの人生における重要なテーマにおける選択から明らかになるとされること。

  • 愛(なぜ多数いる人々の中から相手を選んだのか)

  • 友情

  • 職業(なぜその職業を選んだのか)

  • 疾病(なぜその病気になったか)

  • 死(死を選べるならどのような死を選ぶのか)

ソンディ・テストの実施法

ソンディ・テストは48枚の顔写真を用いて実施。8種類の精神疾患(衝動因子)患者の顔が写っており、それは次のように4つの衝動ベクターに対応する。

  • 衝動ベクター

  • (S)h(同性愛)

  • (P)e(てんかん)

  • p(妄想病)接触衝動

  • ・(躁病)

  • 衝動因子性衝動

  • s(加虐愛)発作ベクター

  • 分裂病(Sch)

  • hy(ヒステリー)

  • k(緊張病)

  • (C)d(うつ病)

48枚÷8種類の6組のカード群を順番に被検者に提示し、その組の中で「好きな写真を2枚」と「嫌いな写真を2枚」選んでもらう。(この手続きを前景像VGPと呼ぶ)

  1. 1組目から6組目まで選び終えたら、残った4枚の写真の中から、「比較的嫌いな写真を2枚」を選んでもらう。(この手続きを実験的補償像EKPと呼ぶ)

  2. 上記の手続きを1セットとし、1日~1週間の感覚で10回繰り返す。

ソンディ・テストの解釈

顔写真を好きと選んだ:<+>

顔写真を嫌いと選んだ:<->

欲求傾向に対してアンビバレントである場合:<±>

欲求傾向に対して充足されているあるいは未熟である:<0>

※これらに加え、好き・嫌いの度合いを表す<!>を付記し、さらに詳細な分析を行う

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