一日一知

社会規範 市場規範


社会規範:「普通の仲良しの関係」何か手伝ってほしい、といわれたら喜んで手伝うし、相手も自分もそれで満足する。即時の見返りを求めない関係のこと。

市場規範:「お金を介する人間関係」自分は何かを手に入れるために何かを支払う。自分が出したもの、自分に入るものがはっきり分かれている。

⇒ どちらの規範に当てはまっているかで、相手の行動は変化してくる。

社会規範がよい時
弁護士の例
全米退職者協会が、1h/30ドル程度で求職者の相談を依頼したが、30ドルでは弁護士への相談費用は少ないため、多くの弁護士は断ってしまった。しかし、同様の内容を無償にて相談を行ってくれないかと依頼したところ、OKを出した。
⇒「困っている人を助けたいという思いがあり、社会規範を適用して動いてくれた」

市場規範がよい時
乱文構成の課題の例
「乱文構成の課題」を与える。片方は当たり障りのないこと、もう片方には、「お金を連想される文章を与える」
⇒給与のことを考えてしまっている人は「独立独歩」の傾向が強くなる。助けを求めず、他社を助けることに消極的になった。共同作業をしている人からできるだけ遠のいた席を選ぶようになった。

お金が絡むと人間は市場規範を適用し、準備してくださった方への「心遣い」が介在する隙がなくなってしまう。
「金額を提示することで、どれくらい感謝してるかを伝える手段になってしまう。 ⇒日本では特に不粋ととらえられてしまう。

ビジネスに社会規範を持ち込む危険性
⇒お金をもらっているからやってもらって当たり前という感覚になってしまう。
一度関係性が「市場規範に移り変わったので、延滞金を払わなくても延滞できたわ」、ラッキーくらいにしか思わなくなる。
⇒社会規範の関係性に市場規範の考え方を適用した場合には、裏切られたと感じさせてしまう。

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