関東インカレに向けて

短長ブロックM1の柴田です。ブログが久々すぎて、手が全然進まず、書き終わるのに時間がかかってしまいました。

シーズン初戦が近づいてきて、六大学、関東インカレに向けてギアを高めていこうという時期に入っていると思います。今回は、「関東インカレに向けて」をテーマにして、自分のようにはなるなよということを伝えたいと思います。反面教師として、学部生のみんなには意識してほしいです。

はじめに


僕は慶應競走部で6年目の競技生活に入ります。その中で様々な経験をし、多くの学びを得ることができました。特にM1の時、初めて個人、リレーともに全日本インカレを経験し、大舞台で走ることの楽しさや難しさを実感しました。

しかし、M1の時に失ったものもありました。それが、関東インカレ1部の出場権です。僕自身がどれだけ競技力を高めたとしても、関東インカレではただの戦力外です。それに伴い、六大学陸上でも、関東インカレを考慮すると出場の可否が難しく、扱いにくい選手入りを果たしました。全カレがあるとはいえ、慶應競走部にとっての最大の試合は関東インカレです。そこに選手として参加できないことは、院生と学部生の大きな違いだと感じています。

今後の関東インカレは、コロナ前のものに近づき、よりいっそう熱を帯びると思います。当時の関東インカレは、出場する選手はもちろん、応援する部員も命を懸け、熱量が異次元でした。あの盛り上がりと殺気のある試合は他にはないと思っています。僕個人の話をすると、大学4年5月の段階で大学ベストが53.3で、標準記録が53.0でした。つまり、関東インカレ1部の個人出場は一度も達成できず、終了しました。この悔しさは一生忘れることはないと思います。

なので、ここでは僕の反省点を共有したいと思います。そして、皆さんには関東インカレで活躍する選手になってもらいたいです。

振り返り

まず、僕が学部時代に結果を出せなかった理由を列挙しました。正直、無限に出てきますが、

  1. ケガを繰り返すこと

  2. 試合に出場しないこと

  3. 武器を持たないこと

  4. コロナにより、試合が消えたこと

  5. チョッキーズに入隊したこと

これらが僕の詰んだ理由だと考えています。

1、 けがを繰り返すこと


これが最たる理由です。僕は大学2年生の1年間、ケガでシーズンを終えました。大学での競技人生の中で2年生、3年生は非常に重要な時期です。その時期の一年間を棒に振ったことは、想像以上に深刻なダメージを僕に与えました。大学4年生に入るまで、400mhの大学ベストは56.12でした。これが、ケガでシーズンを棒に振った人間の末路です。時間はあっという間に過ぎ去ります。大学2、3年生のシーズンが勝負だと考え、ケガに気を付けましょう。この時期に長期の離脱をすると、自らの競技人生に相当のダメージを与えます。僕は取り返しのつかないダメージを受けて、詰みました。

2、 試合に出場しないこと


これは、たいていケガが背景にあります。なので、1と重複するところはありますが、重要なので書きました。

試合に出ないと、いつまで試合勘が戻りません。練習でどれだけ速く走ることができたとしても、タイムが良くても、試合で速く走らなければ意味がありません。そして、試合はいつもと違う環境でレースを行います。いつもと違う緊張感、いつもと違う服装、いつもと違う選手が隣にいる。その状況で練習と同じパフォーマンスができるでしょうか?

これが試合に出場する意味の一つだと思います。場慣れといえばそれまでですが、試合で結果を残すには、いつもと違う環境で自分の力を引き出す必要があります。それは、試合に出場し続けなければ達成できません。僕はそれができなかったので詰みました。

3、武器を持たないこと


これは試合で「勝つ」ために重要なことだと考えています。レースの際、他の選手に勝つためには、’’何か’’が勝っている必要があります。それは、コーナリングの技術でも、サイクリングの技術でも、何でもいいです。何か一つの要素でも良いので、他の選手よりも勝っているものがあることが重要です。その強みがあるからこそ、他の選手より推進力を得ることができ、結果勝つことができると考えています。

走るという競技特性上、様々な要素が絡んでくるので、一概に一つの要素が勝っているから、レースに勝てるというわけではないです。しかし、自らの強みを持ち、レースに挑むことは、勝つために重要な要素だと考えています。僕の場合の強みは「弾み」ですが、これを武器にできたのが、大学3年の秋です。遅すぎました。

練習の中で、自分の弱点を修正する作業は重要ですし、向き合う必要があります。しかし、自分の強みを磨き、試合に挑むことは同じくらい重要だと思います。人にはなく、自分にしかない強みは何ですか?その疑問に答えを持っていることは、試合で「勝つ」ためには必要だと考えています。

4、コロナにより、試合が消えたこと


これはしょうがないです。ただ、大きなダメージを受けました。コロナにより、大学3年生の春から夏の試合はすべて消えました。先ほど、大学2、3年生が重要と書きましたが、ケガとコロナのダブルパンチで2年間のうち、1年半を失いました。当然詰みます。ただ、コロナは誰もが苦しみましたし、しょうがないです。

5、チョッキーズに入隊したこと


これは適当です。ただ、直帰はよくないよという戒めです。当時、同期のごくごく一部の間で、集合だけ出て練習せず帰る、いわゆる直帰の文化が流行っていました。そして、頻繁に直帰を繰り返すメンバーのことをチョッキーズと呼んでいました。

僕が大学一年生のころ、チョッキーズに入隊させられてしまいました。当時、胃腸炎を患っており、集合には一応出ることができるが、練習は厳しいなーという状態でした。そこで、集合に参加した後、そのまま帰宅し、家で療養するということを行っていました。この行いが正しいかどうかはさておき、気が付けばチョッキーズに入隊させられていました。

現在もチョッキーズを脱退することはできていません。おそらく二度と脱退はできないでしょう。ただ、同じチョッキーズの一員だった森柳くんは、現在研究室の闇に葬られ、直帰どころか、そもそも集合に出ることが難しくなっています。僕は、彼に何とか時間作ってもらって練習してもらいたいです。そして、関東インカレ3部、全日本インカレのマイルで一緒に走りたいです。やなぎ、部活こい。

最後に

終盤、話が逸れてしまいましたが、関東インカレという舞台に立つこと、そして活躍することは、想像以上に価値のあることです。出場選手を見ていると、本当に輝いて見えますし、かっこいいです。何より部として関カレの目標を達成するためにも、全員が挑戦し、全力を尽くす必要があります。僕は直接関わることはできませんが、関東インカレ3部で、全力で勝ちにいきますし、僕のこれまでの経験で活きることがあれば、何でも共有したいと考えています。これから始まるシーズン、みんなで頑張りましょう。



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