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帰ってきました!

皆さんお久しぶりです、短長2年の豊田です。
この冬季は海外や外部で練習することで日吉にいないことが多く、過去の遺物になっているのではないかと恐れていました。ですが皆さん温かく迎えてくださって、日吉はやっぱり良いなぁ!と感じた次第です。今日からシーズンインの人も多そうですね、Fight On です!

さて、今回ですがこの短長ブログのテーマが「知る」みたいなので(ゲンジ君のブログを読んで知りました)、アメリカでの一ヶ月の経験について書いていこうと思います。そして、時間と意欲に余裕があれば、もう一つだけテーマを共有します。

1. USC合宿の振り返り

USC合宿について、別でスライドにまとめました。ただ公にして良いのか微妙な写真などもあるのでGoogleスライドでkeio.jpの認証ができる形で見られるようにしてあります。以下をご覧ください↓
https://docs.google.com/presentation/d/1qi3y-8zNLBR3aHTBwv8X8hNTZqkBPZQ3TNjkY9iQ970/edit?usp=sharing

USC合宿で一番強く感じたことをまとめとして書きます。それは練習の中での「シンプルさ」です。陸上競技の本場アメリカだし、何か特別な練習法や秘密の特訓が行われているのではないかと考えたりしていました。しかし実際に練習を体験してみるとやっていることは至ってシンプルで我々が日吉で行っている練習と大きくは変わりません。ただその動きであったりペースであったりレストであったりが考えられないほどストイックです。(200+400+200)×2のペースが12秒ペースでレスト3分と90秒だった時は本当に死ぬかと思いました。そのシンプルさを保つためには時間に対する正確さが必須です。実際に2セット目の400走り終わった後の90秒レストで自分は吐きましたが、吐いて5秒後にはスタートさせられる所業を受けました。その後30分間は記憶がないです。メニューが終わった後も、50m walk 50 runというダウンにすぐ行かされて追い討ちをかけられます。ウエイトの日に関しても、必ず一時間半でメニューが終わる代わりに、サーキットのような形で休みをもらえません。座っているとお尻の筋肉が固まってしまうから立ってと指摘されます。
アメリカの選手が強いのは体格が違うからだと思う人ももしかしたらいるのかもしれませんが、その練習量と質を見たらそうでないことに気づくと思います。アップも和気藹々とした雰囲気で行い、練習に入ると集中を欠かさず、すぐに練習を終えます。これは慶應競走部の自律した陸上生活の延長上の練習スタイルだと感じます。いわゆるプロの練習。今日高野さんともこのことについて話しましたがトップ選手になればなるほどこの指導法が適していると仰っていました。アマチュアであれプロであれ、自分の動きを見てくれる人がいる中で、練習時間の短い質の高い練習を行うことは目指していくべきかと思います。

もう遅延提出確定ですが、せっかくなので寝る時間を削ってもう少し書きます。(寝落ちしました、時差ボケかな)、最後に一つだけお話を。

2.クロトンのミロ


これはおそらくトレーニング理論などで有名なお話です。個人的に好きなので簡単に共有させてください。ミロとは古代ギリシアでレスリング選手としてオリンピックを連覇し続けたとして歴史に残っている人物です。

彼は幼少期の頃から牧草地まで毎日仔牛を担いで歩いて行ったと言います。月日が経つとミロ自身が成長するとともに仔牛は成牛になり体重も推定で何百キロとかになったのではないでしょうか。自分が成長するとともに自分にかかる負荷(牛の体重)も同じ推移で成長しているため、気づいた時にはすでに屈強な肉体になっていたというお話です。これはトレーニングの漸進性に置き換えられるとどこかで読みました。

この話に科学的根拠はありませんが、自身の成長のロールモデルとしてたまに思い起こします。陸上競技に置き換えて考えると自分の今出せる限界のタイムが最大パワーで周りにいるライバルが牛たちです。周りも強くなっていきますが自分も成長していきます。中には食べ過ぎてみるみる太った牛や牧草を走りすぎて屈強な肉体になった牛など成長するにつれてさまざまな牛が現れるでしょう。ですがそれらの牛を全て持ち上げようとします。持ち上げられた瞬間にある種の小さな成功体験が生まれます。自分はこの人に一度は勝てたのだから、次もまた持ち上げられる。この繰り返しでさらに重い牛が担げるようになっていきます。これがこの前、大谷さんが集合で話していた「勝負に勝つこと」の重要性だと思っています。陸上では、自分の動きの追求も大切ですが、ライバルやはたまた過去の自分にうち勝つことが最も成長につながると思います。

このミロの話を見た時に日々成長し続けたいと願い、心のどこかに置いておいたお話でした。自分は中学から陸上を続けていますが幸いにも毎年PBを出すことができています。今年もミロのようにさらに成長できれば良いですね!

次回は岩井くんのブログですね、楽しみです〜!
ここまで読んでいただきありがとうございました!良い一日を!

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