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孤高の星

 昨年の10月末から2か月半ほどアメリカに滞在する機会があった。テキサス州ヒューストンである。テキサスはかつてメキシコに属しヨーロッパ諸国による統治を経てスペインから独立。更に1836年メキシコから独立しテキサス共和国となり、1845年にアメリカに併合テキサス州となる。テキサス州の州旗は孤高の星「ローンスター」、アメリカへの併合により消滅したテキサス共和国の国旗のデザインを受け継いでいる。

 「テキサスの旗はアメリカ合衆国の国旗と同じ高さで掲げることができる唯一の州旗である」との都市伝説がある。これには理由があり、合衆国に加わる際に特別条項として権利を主張し交渉したという来歴がある様だ。
しかし、アメリカがテキサスを併合する際の共同決議や併合の条例でも、旗に関する規定は含まれていない。米国の旗に関する法律により、どの州の旗もアメリカの国旗と同じ高さで掲げることができる。しかし、米国国旗は見るものから左側に掲げなければならず、州旗は通常米国国旗より下に掲げるか同じ高さで掲げている様だ。

 今度のアメリカ滞在(家内と一緒)は、ヒューストンの息子の処に孫が誕生したからだ。息子たちはその子の名前に『惺』の字を付けた。勿論「孤高の星」を意識してのことだ。現在生後7か月、勿論本人はまだそのことに何の意識もない。いずれ親の思いを感じる時が来るのだろう・・・


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