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Super GeniusなENHYPEN~Hey TayoからENGENEにコネクト

Super genius♪♪

Hey Tayoの出だしの陽気な声。
元の歌や英語版にはなく、Enhypen版オリジナルなのではと思われる。


Genius」はNot For Saleのセットにも飾られている言葉。



実は、「genius(天才)」とENGENEの「gene(遺伝子)」は、どちらも「生む、生み出す」という意味を持つ「gen、gene」から派生した語なんだそう。



そして、「gene」は「守護霊、守護神」を意味するラテン語の「ゲニウス」が元々の語源といわれている。

このゲニウス。

ハロウィンにジョンウォンが仮装していた「アラジン」に出てくるジーニーの名前の由来でもある。


この時、ジョンウォンは「ゲニウス」とは言葉にしないものの、ちゃんと「ガーディアン(守護者)」だと名乗っている。(※補足1)

古代ローマでは、「人がこの世に生まれるときに、その運命を左右する守護霊であるゲニウスが付着する」と考えられており、その人についたゲニウスをお祝いするためにろうそくを捧げた。
これが誕生日ケーキのろうそくの習慣に繋がっているという説もある。(pre-cinema.comより)


「Genius」からDrunk-Dazedのケーキのシーンにもコネクト!!


この古代ローマの「ゲニウス」は、古代ギリシャの「ダイモーン」と同一視されている。

ダイモーンとは神と人間の中間に位置する精霊。
古代ギリシャでも「人間は運命とダイモーンを持って生まれてくる」と考えられており、ダイモーンは星とも結びつけられていた。


古代ギリシャの哲学者ヘラクレイトスの有名な言葉に

「性格(エートス)は人間にとってダイモーンである」

という言葉がある。
英語では「Character is destiny(もしくはfate)」と訳されている。

ソクラテスは心の中の「ダイモニオンの声」「ダイモンの合図」を受け取っていた、とプラトン『ソクラテスの弁明』には書かれているそう。
この声は心の奥からの警告であり、禁止の形で現れるといい、後世の「良心」の概念やユングの無意識にも繋がるとも言われている。

あらゆる選択の場面で、ダイモーン(守護霊)の声=自分自身の内なる声に従うことが、その人の性格を形成することに繋がり、運命を切り開いていくことになるのである。

つまり、自分自身(性格)をコントロールする=運命をコントロールする、ともいえる。

性格については、I-landのプロフィールの段階でそれぞれのMBTIのタイプが公開されており、ENHYPEN結成後もリーダーを決める1つの指標として「エニアグラム」での性格診断が用いられていた。
MBTIはユングのタイプ論を基に作られた性格診断で、最近のVliveでもよく話題になっている。
ジェイクもソンフンもちゃんとMBTIのタイプ(性格)は変わっていくものだと言っていた。(※補足2)


さて。ゲニウスとダイモーンに話を戻そう。

ゲニウスにもダイモーンにも、善い霊と悪い霊がいる。
後にユダヤ・キリスト教では、善い霊の方は「守護天使」、悪い霊の方は「デーモン」「悪魔」に派生していく。(※補足3)
デーモンという語はダイモーンに由来しているそう。

ユング心理学では、天使と悪魔を「自分の心の中の天使と悪魔」と捉え、とくに悪魔は、「影(シャドウ)」という概念として「自分の中の認めたくない部分」とまとめられている。



ここまでで、「genius」からENGENEのGENE(遺伝子)、アラジン、誕生日ケーキのろうそく、運命、性格、天使と悪魔、ユングへと繋がった。


まだ、ここで終わりではない。


ニキが先日日刊スポーツのインタビューで、

「(Given-Takenには)メンバー全員で1つの巨大なエンジンを表現するダンスがあるので、そこが見どころです。」

と答えていた。

正確にはどの部分かはわからないけども、全員でぎゅっと1つにまとまって歯車のような動きをするこの部分かなぁと考えているのだが、どうだろう?

どこだろうと考えながら見直すのも楽しい。

この時はセット全体も機械っぽい感じがあるような気もする。

この「車などのエンジン」「エンジニア」もgeniusやgeneと同じ語源で、元々は「生まれながらの才能(ingenium)」という意味を持っていたそう。


エンジニアっぽい衣装は今回のHey TayoやLet Me Inでもある。


車のモチーフはよく使われていて、サンナムジャでは車の形の振り付け、VERY GOODではジェイが歌詞に「エンジン」と入れてアレンジしてくれていた。(※補足4)


Drunk-dazedは「螺旋」を意識した振り付けなのかなぁという印象が。
またFEVERでは、BTS先輩のDNAっぽい振り付けもある。
この2曲は「gene(遺伝子)」の方を入れ込んでくれているのでは、と思われる。


最後にもう1つ。

同じくgeneから派生した語として「King」もある。

king」の原義は「高貴な者」だそう。また「kin-」には「生まれを同じくする者」という意味があるとか。
これはBORDER:CARNIVAL UPバージョン、家族写真のような貴族の7人の写真に繋がってくるのかもしれない。


私たち「ENGENE」の「GENE」からこれだけの繋がりが!!!

もし、このようにあちらこちらの曲にENGENEにコネクトすることを入れてくれているのだとしたら、これほど嬉しいことはない。


今回「Genius」という一語から、縦にも横にもまるで蜘蛛の巣のように広がっていって、調べていてとても楽しい一時でした。


(※補足1)
この時ジョンウォンが名乗っていた「ガーディアン(守護者)」。これはちょこちょこ話に出てくる「トッケビ」を表す英語でもある。
英雄(ヒーロー)も古代ギリシャでの原義は守護者、保護者。写真2枚目はNCT127の「Kick it(英雄)」を踊るソンフン。


(※補足2)
MBTIはユング心理学のタイプ論を基に作成された性格診断で、世界45カ国で翻訳され使用されている。

ヒスン=INFP
ジェイ=ENTP
ジェイク、ソンフン=ISTJ
ソヌ=ENFP
ジョンウォン=ESTJ
ニキ=ENFJ

(2021.8月現在)


(※補足3)
Drunk-Dazedのステージの背景にも天使と悪魔
悪魔(ドラゴン)を打ち倒す大天使ミカエルの絵。

BORDER:CARNIVALのIntroに出てくるモンサンミッシェルの尖塔にも、この大天使ミカエルの像があると教えていただきました。


(※補足4)
engine(エンジン)には、YahooやGoogleなどの「検索エンジン」という言葉もあるように、特定の機能を担うソフトウェアやハードウェアのシステムといった意味もある。
コンピューター関連の匂わせもチラホラと…。


ここまで読んでいただいて、どうもありがとうございます。

考察部分につきましては、個人的な見解が含まれています。こんな見方もあるんだなぁとあたたかい目で見ていただけたら嬉しいです。

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