父のお手伝い

父と書いたが義父である。
うちは、両方とも母が若くして(義母は40代、母は50代)亡くなっており、父たちは健在。

うちの父と義父は対照的というか。
旅に出れば、散策などでも勝手にひとりで先に行ってしまう(基本待てない)父と、孫らの相手をずっとしてペースを合わせてくれる義父。

寂しいのか、ガールフレンド探しに暇のない父と、社交的でもないけれどもいつも人が周りにいる、老若男女から頼りにされる義父。

趣味もなくうちではテレビか競馬、外に出れば麻雀かパチンコ三昧の父と、歩く植物図鑑のごとく、自然の草木の名前を知っていて博学で、木工の立体的で前衛的な作品を器用に作り、多彩な趣味を持つ義父と。

会社に長く勤めて地位を得たのは父だけど、義父のような年のとり方をしたいなと思う。

さて前置きが長くなったが、そんな義父が、自身の兄と新たな作品作りに挑戦している。
なんと絵本である。

夏ごろに、
「まだ随分先のことになるとは思うけど、絵本を作りたいという構想がある」
と聞かされていて。わたしが年賀状やら子どもたちの写真入りカレンダーを自作したりしていたのを見て、協力を求められた。

まだ先というから1,2年の話かと思っていたら、秋頃には試作品を持ってきて、これを年末までに本に仕立てたいという。
そうか、義父たちの年代だと、先と言っても先でもないもんなんだなぁ。

秋に預かったイラストを、電子的に取り込んで、文字入れをして、絵本のページに仕立てた。

いまは調べればいろんなお店があるものだ。
自作の作品集なんかを、極端な話では1部から、製作してくれる業者が結構ある。

初めて利用摩るので相場もよくわからないけど、とりあえず、見つけた中で最安は、3〜400円/冊でやってくれるところ。
電話してみたところ親切だったので、安心した。

さて仕上がりはどうなるか。少し楽しみではある。

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