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人に対するアンダーライティングの重要性

4月から新年度となる会社も多く、新入社員の加入や転職、部署異動など、新しい仕事を始められる方も多いのではないかと思います。振り返れば、自分自身も2017年4月に新しくリスクマネージャーとしての仕事を始めて、本年度で7年目になりますが、キャリアの最初の頃を未だによく覚えています。

このブログでは私の経験をベースとして、企業の保険リスクマネジメント、特にアンダーライティング(ここでは単純にリスクの評価、査定との意で使います)の重要性や使われ方をメインに書いてきましたが、駆け出しアンダーライターだった頃ある上司に言われてはっきりと覚えていることの一つとして、「リスクを見る前に人を見ろ」と指導されました。

もちろん、アンダーライターの仕事はリスクを引き受ける為の審査業務ですので、被保険者から申告される情報(エクスポージャーや事故実績など)を見ていくのですが、それよりも前にそのリスクを管理しているリスクマネージャー(あるいはそれに準ずる保険担当者)との関係性、信頼関係を問われるという事です。保険に限らず、どんな取引においても相手が信用出来るかは重要ですが、特に金融取引である保険契約においては、双方の信頼関係が極めて重要という事です。

もっと具体的に言えば、この被保険者の申告する情報は正確か、自社のリスクを理解しているか、都合の悪い情報を隠したりしないか、保険事故防止に真摯に取り組んでいるか、中長期的に契約を持続可能か、意思決定は適正かつタイムリーに行われるかなど、国内損保においては企業営業の営業担当がアンダーライティング部門に求められる事とほぼ同じであると思います。

もう一つ重要な事は、相手先との信頼関係構築のためには、自ら主体的に行動をする事、約束した事は必ず守ることです。相手から言われたからやる、のではなく、必要性と重要性を理解した上で、自ら行動する事、約束した事がきちんと守られる事で相手との信頼関係は深まると思います。

今日から新しい仕事を始められる方は最初が肝心です。人と人との信頼関係は第一印象が最も大事ですから、「駆け出しですから、、、」と遠慮する事なく、小さな事でも自ら行動し、約束を守る事で「人アンダーライティング」の評価を得ることが重要だと思います。

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