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昔の建築物

某建築雑誌に載っていた京都の「聴竹居」。
残念ながらこの雑誌は転載できないのだが、すぐにネットで調べたほど気になった。

「聴竹居」は、竹中工務店に在籍していた故・藤井厚二が、1928年に京都府 大山崎町に建てた自邸です。
日本の気候風土と西洋的な空間構成を融合させた近代住宅建築の名作と位置付けられています。

日本の気候風土に合わせて自然の力を巧みに利用することで、環境との共生を図ると共に、日本人のライフスタイルに西洋的な空間構成を融合させた藤井の研究の集大成といわれる作品です。

上述リンク先より引用

どうやら見学もできるとのこと。

私は現代の商業施設も好きだが、こういうレトロなものも好きだ。
見学もできるようなので、行ってみたい建築物のひとつになった。

ではなぜ昔の建築物が好きか。

まだここには行ったことがないから分からないが、例えばガラス。

今のガラスは遮熱などを考え、特に商業施設では綺麗な平につくられている。
それは効率的であり、温暖化が言われる今でこそ、エアコン能率を考えれば必要な役割でもある。

対して、昔の家としてのこされている建築物のガラスは波打っていることが多い。
この波打ち方が私は好きだ。

外が歪んで見える感じが、温かみのある感じが、好きなのだ。

欄間やふすまの引手部分の細工など、今では味わえない贅沢だ。

この時代でも、やはり上流社会の方々が住まわれてたものだからこそ、なのだろう。
そうでなくては広さや贅を考えても無理だ。
ただ、そういうものがのこされ、見学できるのが嬉しい。

ノスタルジックな建築物も大好きだから。

以下にいくつか西洋問わず好きな建築物を貼っておく。

あの、ルネラリックが作成したガラスの扉が出迎えてくれる。これがまた素晴らしい。
そしてシャンデリアまである。
ルネラリックのシャンデリアは珍しいのではないだろうか。私が知らないだけだろうか。
私はたまたま美術展で訪れたが、正に一石二鳥とはこのことか、というくらい、美術展もこの建物自体もとても楽しめた。
さすが、宮様がお住いになられただけある。

旧岩崎邸庭園。
ここも大好きな建築物だ。
ここは和洋、更にビリアード場まである。
大銀杏に出迎えられる洋館から入ると、まず階段がとても可愛い。
こういう建築物に対して「可愛い」というのがあっているか分からないが、私にとってはとても可愛いく感じる。
そして、各部屋の壁紙がまた素晴らしい。
調度品もあり、とても楽しめた。
和館もとても広く心地いい。
昔も今も格差社会は変わらない。

変わりどころで楽しかったのが、江戸東京たてもの園だ。

ここは復元されたものから、移築まであり、子供から大人まで楽しめるのではないだろうか?

特に、建築好きとしたら、前川國男邸はとても素晴らしかった。

建築物の生涯(とは言わないがあえて)は絵画に比べ短い。
だからこそ、こうしてのこされるものは貴重だ。
吸収できる、体感できる美でもあるのだから。

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