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2017.6.6「夢でみたあの陽(ひ)」

うスイミズイロ
しロオ イレて うスク
ウスムラサキ
コクスる
ウスイグレー ムラサキケス クリーム ピンク ミズイロ シロ

―――なにを描いたの?
フジオバックニ ラベンダーバタケ
ラベンダーイロニソマッタ フジノ山
ニジノヨウナソラト 
ソラノヨウニ オダヤカニ セイカツシタイ

―――どこかに飾りたい?

―――どこに飾ってほしい?
ツルノしヤクショ
―――市役所は飾るような場所がなさそうだけど市役所じゃなくちゃだめ?
×
(その後いきいきプラザ都留2階談話室に飾らせてもらえた)

―――サインはどうする?(2017.6.13 談)
イノル コータートカク
クロ アオ

この絵は、1ヶ月間の入院をした後の初めての創作で、そのときの様子を母の手記で振り返る。

正直、入院中は大変だった。発作が止まらなかった時もあり…
だが頻繁に現れる発作に、もう嫌だと泣き喚くでもなく、淡々と寄せては来る波を受ける、ただそうやって自分に来たものを受け入れ続けていた気がした。
1ヶ月の入院の後、彼にまた穏やかな日が訪れた。
どこか寝顔もたくましくなった、そんな気がした。
そして夢を聞いたらこんなふうに象徴的に答えてくれた。

ぼくはこうたろうという木
夢のつぼみがいっぱいついています
その夢が大りんにひらいています(2017.5.28)


肺炎、発作を乗り越えて、また淡々と自分の夢を語る浩太朗。
まずはこのラベンダー色に染まった山と虹のような空のように、〈穏やかに生活したい〉という夢を絵に描いたんだね。
コータローというサインの前の漢字は「祈」。祈りを込めて描いたんだね。



翌年のカレンダーづくりの際に、改めてタイトルとコメントを聞いた。

「夢でみたあの陽(ひ)」
陽ざしを浴びたぼくの富士山
富士山も見る人と見る所で見え方が違う
違い×違いはものすごい



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